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# エピローグ
アルテリア王国は「ワークライフバランス法」を導入した最初の国として歴史に名を残した。
レオン王子は「冷徹王子」ではなく「慈愛の改革者」として人々に愛されるようになった。
ある日、フロリアンが兄に尋ねた。
「兄さん、もしまた転生できるとしたら、どうする?」
レオンは考え込み、そして答えた。
「今の人生で十分だよ。だって、やっとわかったんだ。効率化の本当の目的は、時間を節約することじゃない。節約した時間で、何をするかだ」
彼は窓の外で笑いながら遊ぶ子供たちを見つめた。
「前世では気づけなかったことを、この人生で学べた。それで十分だ」
そう言うと、レオンはデスクに向かった。
今日も王国のために、そして人々の幸せのために、効率的に働く日が始まるのだった。
ただし、必ず午後6時には仕事を終え、家族や友人と過ごす時間を取る。
それが、彼が自分に課した新しいルールだった。
「結局、サラリーマン魂は変わらないな」彼は笑いながら呟いた。
「でも、今回はちゃんと定時で上がるぞ」
そして、魔法のExcelシートを開き、今日も王国の未来のために、効率的にそして温かく、働き始めたのであった。
(完)




