第6話 ギルドマスター?
私は魔法を使い続け、さすがに疲れが来たようだ。練習場の床にごろんと寝転がった。
なにこれ、魔法楽しい!お金も稼がないといけないけど、このまま魔法を極めても良さそう。疲れが来ないなら、ずっと魔法で遊んでいたい!
その時、天井を見上げる私に人影が近づいて来た。
「さっきからずっと見ていたよ。君、持久力がすごいね」
「えっあっ…?」
私は驚いて、すぐに起き上がった。
「初級魔法をあんなに連発し続けて、ここまで持ち堪えられるなんて、中々じゃないか」
「はぁ…あの、誰ですか?」
「自己紹介が遅れたね。僕はネクロ。そこの冒険者ギルドのギルドマスターだよ」
「ギルドマスター…?」
そうだ、この世界には冒険者ギルドなるものがある。冒険者が集い、依頼を受ける場所だ。
「君、見たところまだ小さいのに魔法を上手くやれてるようだね。初級魔法で氷の像を作る人なんて、初めて見たよ。面白い」
「そう、ですかね…あはは…」
「もし良かったらなんだけど。冒険者、やってみない?」
「え、冒険者?」
「うん、冒険者。Fランクなら危険な仕事はないし、報酬も貰えるよ」
「ほ、報酬が、貰える…!?それって、お金とか…」
「貰えるよ。お小遣いに困っているなら、おすすめだね。どうする?」
「や、やりますやります!私、冒険者になります!」
報酬という言葉に釣られて、私はすんなりと答えてしまった。とにかく、お金が貰えるというのは今の私にとって好都合。あぁ、どうして今までギルドのことを思いつかなかったんだろう。この手があるじゃん!
そうして私はギルドマスターのネクロさんに着いて行き、ギルドへと向かった。
「そういえば君、名前は?ここら辺では見たことないけど」
「私は、マリンです。マリン・ブルー」
「マリンちゃんか。よろしくね」
なんか、小さい子だと思われてるっぽい…中身は元24歳なんだけどね。
ネクロさんと話していると、ギルドに着いた。あれ、意外とすぐそこにあったのか。
「リン、シーナ。ただいま」
「あぁ、ネクロさん。おかえりなさい。見回りお疲れ様です」
「あら?その子は…」
私は受付嬢さん達のところに行き、小さな声で言った。
「あの、冒険者登録を…お願いします」
「シーナ。この子はさっき練習場で会ったんだ。中々に初級魔法を扱うのが上手くてね」
「そうなのね。…あなた、最初こそは危険がないけれど、ランクが上がってくるとモンスターと戦わざるを得ないのよ?」
「はい、分かってます。だけど、私、どうしても…お金がほしいんです!冒険者、頑張るのでお願いします!」
「シーナ。いいんじゃないの?こうやって言ってるし」
「リン…そうね。分かったわ。だけど、Fランク以外の危険な依頼は受けないこと。いいわね?」
「分かりました。約束します」
「じゃあ、登録をしましょう。お名前は?」
「マリン・ブルーです」
「マリンちゃんね…年齢は?」
「10歳です」
「なるほど。…はい、これで登録完了。このバッジ、Fランク冒険者の目印だから持っておきなさい」
「ありがとうございます」
私はネクロさんに勧められ、冒険者になった。よし、これでお金を稼げるぞ〜!
「マリンちゃん。冒険者は決して遊びではありません。だから、時には大変なこともある。そういう時は、あまり無理しないで。あなたはまだ小さな冒険者なんだから」
「はい。分かりました。えっと…」
「受付嬢のリン。こっちはシーナ」
「リンさん、シーナさん、ありがとうございます!」
これなら銀貨2枚も夢じゃない…!私、がんばって依頼を受けよう!
私は異世界生活2日目にして、冒険者となったのだった。
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