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駆け出しの失敗談 ~これと逆のことをすればすごいことに?!~

作者: 雨井浅草

随時思い出した失敗を追加していく予定です。

 今日は拙著『スキルのせいで厨二病だと思われるのは心外です!』の更新をお休みし、なろうを始めてから半年ほど、いまだ1作品しか投稿できていない駆け出しの雨井のお話をさせていただきます。


「実績も何もないお前の話なんて誰が聞きてーんだよ!」


 という声もちらほら聞こえてきますが、もしかしたら雨井の失敗談がこれを見ている貴方の糧になるかもしれません、と言い述べておきましょう。

 ドイツの”鉄血宰相”でおなじみビスマルクの言葉に「賢者は歴史に学び、愚者は過去に学ぶ」という言葉があります。要は自分の今までの行動を鑑みてソレを正すのではなく、そもそも他人の経験や失敗から学び、自分自身はそうならないようにすることが大切だと説いたものです。

 ちなみに雨井はここで言うところの”愚者”でした。なろうを始めたての雨井はそれはもう尖りに尖っていて、「他者の作品なんて読んでやるもんか」、「雨井は他の人の力を借りなくても最高の作品を作り上げられる!(だから書き方のコツなどが書いてある記事を読まなかった)」などと戯言をほざいていたものでした。

 まあ実際のところ、作品はてんで伸びず、インターネットで〈なろう pv〉だとか〈なろう 伸びない〉だとかを調べてしまう始末ですよ。

 ビスマルクが今の私を見たら鼻で嗤いつつ、「だから言ったのに~」と呆れられてしまうしまうことでしょう。

 そう、このエッセイは駆け出しの方々ひいては書いても書いても人気が出ないと嘆く方々など、広く対象にし、そんな人々に新たな知見が芽生えることを期待するとともに、雨井の失敗の戒めとして綴らせていただきたいと思います。


(1)短いあらすじ

 雨井はあらすじが短ければ短いほどカッコいいと思っていました。こんな作品、本気じゃないですよ、という感じを出しつつ、中身はめっちゃ面白い!みたいな……そんなモノは妄想に過ぎなかったわけですけどね……。本当は色々練って本気で書いていたのですが……つまりスカしていました。

 するとどうでしょう、読者には作品のウリにしている部分や魅力が伝わらず、そもそも読んでもらえることがない。まずもってこんな初めて数か月かしていない作者の作品を誰が見ようと思うのでしょうか。完結する見込みもないように思われますし、面白い保証もありません。例を出すと、


 貴方は命にかかわる重い病に罹ってしまいました。その病気は手術でしか治りません。そこで執刀医を選ぶとなった時(手術費用は考えないものとする)、どちらを選びますか?

 A医師:約30年のキャリアがあるベテランで、貴方の罹っている病も何度も執刀したことがある。

 B医師:外国へ留学していて色んな医療の研究に従事してきた。しかしまだ30代とうら若く、理論はしっかり理解しているものの、実務の経験が少ない。貴方の罹っている病も執刀したことがない。


 もちろん貴方が選ぶのはA医師ですよね。命がかかわっている以上、失敗されるのは怖いですからやはり経験がある方を選びたくなるのです。B医師の例えは極端だったかもしれませんが、どんな面白い作品も新人であるなら読まれにくく、ましてや短い(分かりづらい)あらすじなどもってのほかだということが分かればオッケーです。

 そしてここでの”命”というのをなろうに変換すると”時間”になります。つまりその大切で限られた時間を無駄にしないためにも、読者はできるだけ面白い保証があるモノを選ぶように努力します。なろうの作品は次々に生み出されていきますからね。そのためにも作品の第一印象かつどんな内容かを短い時間で確認できるあらすじは重要なのです。


(2)ストックがない

 今、雨井が唯一投稿している作品『スキルのせいで厨二病だと思われるのは心外です!』は実はデビュー作じゃないのです……。1番最初に投稿していたのは『必要悪としての魔王』というハイファンタジーでした。しかしソレは約1週間ほどというセミの命ほどの時間で消すことになってしまったのでした。


「なぜなら!毎日のpvが1桁だったから!そして話のストックがなんにもなかったから!」


 前者について話すと、雨井はプロフィールでもあるようにここに来る前までpixivで二次小説を書いていたわけです。その時は毎日のpvは3桁ほどでありました。それで調子に乗ってしまい、こちらに来てオリジナル作品を投稿してみたものの……ボロボロでした。最初は何かのバグかなと思っていましたが、現実は残酷です。そもそも二次小説というのとオリジナル小説ではネームバリューも違いますしね。当たり前と言えば当たり前です。それに見返してみてもテンプレばかりで面白くなかったですし、(1)の通り、あらすじがめちゃくちゃでした。

 そして後者の”ストックが何にもないこと”が追撃してきたことで、戦意喪失してしまい、消すに至ってしまったわけです。その時は次の話が思いつかず、投稿できないことで焦りを感じ、誰にも見られていないはずなのに投稿しなければいけない、という強迫観念が襲ってきて生活の余裕が削れていってしまいました。小説というのはあくまで自分で世界を作り出すのが目的であって追われてまでやるものでもないのかなぁ、と考えました。何事も楽しくやるのが1番なんです。ほら、趣味を仕事にすると嫌いになると言うでしょう?

 ストックというのはとても重要です。まずストックがあれば完結の保証ができ、読者は安心して読めます。また既に練られたモノを投稿するだけのために突然として方向転換することも少なく、読者を混乱させることがありません。

 そしてストックの1番のメリットはランキングに載りやすくするためというのがあります。1日に1時間ごと話を投稿していくと、どういうことが起きるでしょうか。

 そう、多くの人に見られる。そしてある程度面白い作品であれば、ポイントを貰える。そうして1日で多くのポイントをゲットすることでランキングに載ります。

 次にランキングに載った作品はやはり見てもらえることが多くなりますから評価もまた増えるでしょう。つまり正の連鎖ができるんです。

 もし貴方が新連載をやろうと思っていたら上記の方法を試してみるといいでしょう。

 実は雨井の現在の作品もストックがないまま発車してしまったのですが……ある程度最初に筋道を決めておいたため、ソレに次々と肉付けをしていくだけでよいので戦意喪失になることはなさそうです。

 やっぱり見切り発車はダメですよ!もし雨井のようにストックがないまま発車してしまったとしたら、毎日1500~3000文字程度でいいので毎日投稿を心がけましょう!見てくれる人も多くなりますし、読者からの信頼性も高まります。


(3)投稿時間がテキトー

 難しいですね、投稿時間。時間帯であれば16時ほど、分単位であれば10の位を避けるというのが鉄則らしいです。

 しかし前者について、この常識が蔓延しすぎているため、逆に避けた方が良いという論説もあるようです。やはり平日であれば通勤通学の7時~9時、お昼休みの12時から13時、人々がゆっくりし始める時間帯もといゴールデンタイムと言われる19時から22時などがいいでしょう。色々ここは論説がありますから自分なりに研究してみるのが1番なのかもしれませんね。

 次に後者について、予約投稿が10の位の分数で刻まれています。そのため埋もれないためにも、新着リストに少しでも長く置かれて人の目に晒されることが重要なわけです。


 いかがだったでしょうか。これを見ているということは何か悩んでいるということ……貴方に役立つ情報があったなら幸いです。

 今は評価されていなかったとしてもまずは完結、そして10万文字、20万文字を目指して一緒に頑張っていきましょう!

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