第1話 お前らもう早く付き合えよ!
高梨 蘭 (たかなし らん)
先輩 高校2年生、妹が4人いる、面倒見がいい、髪の色は朱色、奥手、率直に好きと言えない。
御倉 凛音 (みくら りんね)
後輩、高校1年生、蘭と幼なじみ、髪の色は桜色、蘭が明確に好きと言ってくれたら告白するが言ってくれない。
これは俺達の日常
「高梨ー勉強教えて」
「いいよ」
「ここなんだけど」
「あーそれは―」
女の子が教室に入って高梨と呼ばれた男に話をかけた。
「蘭先輩、お昼一緒に食べに行きましょう」
「ああ、凛音分かったちょっと待ってて、あっやっぱり、先行ってていいよ」
「じゃあ先に屋上のベンチに居ますので」
「ああ」
「悪いな、スマン」
高梨に勉強を教えてもらっていた高梨の友達、安達が謝った。
「いいって、お前の方が先だったんだし、困っているんだから放っては行けない―」
「―ここは―」
「あっ、そういうことね分かったわありがとう」
「どういたしまして」
勉強を教えるのを終わって安達が話を切り出してきた。
「高梨、今日も弁当?」
「うん、そうだけど…」
と高梨は答えた。
「お前、いつも後輩の子と一緒に屋上で昼ごはん食べているよな?なんで?」
「あいつと一緒に食べてると楽しいから」
高梨蘭を訪ねた女子、彼女の名前は御倉 凛音 幼稚園からの幼なじみで1個下の後輩で、高梨が好きな相手だ、性格はクール。
「俺らと飯食ってる時は?」
「面白い」
「どっちの方が嬉しいんだ?」
「そりゃあ女の子と一緒にご飯食べてるほうが嬉しいでしょ」
「だよな~」
「特にあいつとならな」
「お前、あの子とよく一緒にいるけどどういう関係なの?」
「幼馴染なんだ」
「その子のこと好きなのか?」
「ん~、好きな方だけど…」
「なんか先輩でも幼馴染の人いたじゃんあの人は?」
「桂香かあの人は好きじゃない―」
「―嫌いと言うのは嫌だから好きじゃないとしか言えない、凛音をないがしろにするからな」
「そうなんだ…いやなこと聞いたなスマン」
「いいって、じゃあ、俺、行くわ」
凛音はピチっとしてベンチに座って『はあ…』とため息をついて待っていた。
ベンチは丸い花壇に大きな草を植えて東西南北に1つずつベンチを設置してある。
「待った?」
「ちょっとだけ」
この二人はいつも一緒に昼食を食べる。
「なんか凛音の弁当今日は片方に偏ってない?」
「そうですか?」
御倉と一緒にご飯食べているときに質問された。
「蘭先輩って私のこと好きじゃない・普通・好き・だったらどれですか?」
「な、なに?藪から棒に」
突然聞かれて思わずビクッとした高梨。
「いいから答えてください」
「え、っと…好きではないわけではない」
「じゃあ普通?」
「普通って言うのもなんだしなあ…」
「じゃあ?」
「好きか好きじゃないで言ったら好き…かな…」
「そうですか、☆□▽×〇※…」
「今、何か言った?」
「別に何でもないです…」
「そういえば昨日凛音が言ってたあのバンドの最新曲の配信聴いた!?FULLで出てたよ」
「え!?本当ですか!?」
「『この恋は叶うのか』って漫画あるじゃん」
「ありますね」
「その漫画がアニメ化決定したんだけど主題歌がそのバンドが歌うんらしいんだよ」
「そうなんですか、すごい!」
話は盛り上がっていた。
屋上の出入り口の高梨の座っていたベンチから左側のベンチに座っていた高梨の男友達2人は パンを食いながら高梨と御倉の方を見ていた。
「あの1年の御倉って子可愛いよなあ」
「ああ、蘭の幼馴染な」
「え!?そうなの!?付き合ってんのかなあ?」
「まだ付き合ってねえらしい」
「まだってのはあ?」
「あいつらいつも一緒にいる割には付き合ってねえんんだよ、なんでだろうな、でもいつか付き合うんじゃね?」
「昼飯は一緒にベンチで駄弁ってるんだけどよお…ちょっと聞いてみるか」
高梨の男友達たちがそんな話をしていた時に高梨が「ご飯ほっぺについてるぞ」と言い凛音のごはんを食べた。
これに高梨の男友達たちが反応した。
「あっ御倉さんのご飯粒取って食べた!」
高梨たちは
「先輩!?なにを!?」
「もったいないだろ」
と反応していたがこんなことしてもされても顔色一つ変えない高梨と御倉。
「御倉さんの方は蘭のこと好きなのかあ?」
「分からねえな」
高梨蘭は思っていた。 凛音って美形だよな、髪もきれいだし、顔はアイドル並みだし、身長も女子にしては高いしスタイルがいいし、性格もいいし、こんないい子はほかにいないんじゃないか。まつげ長いな、肌も絹のようにきれい、頬が少し赤いのが可愛い。化粧してなくてこのレベル。
昼ご飯を食べている途中、自分の箸を落としてしまった高梨。
「ちょっと箸落としたから洗ってくる」と御倉に言い、屋上の出入り口に近づいたところで高梨の男友達二人に話をかけられて止められた。
男友達に呼び止められた。
「お前って御倉さんと付き合ってるって噂あるけど本当なのかあ?」
「まだ付き合ってはいないよ!」
・・
「まだって、付き合う予定でもあるのかよ?」
高梨は答えた。
「いつか告白したいけど…こういう反応されたらいやだなって」
「例えば?」
「『はあ、?ただ食べる相手が欲しかったからせ先輩と居ただけなんですけど、勘違いしないでくださいよ、もう一緒に食べませんから』とか言われたらと思うと関係性が壊れてしまうんじゃないかって思って告白できないんだ…」
「そうかあ?」
直球に気持ちが伝えられない奥手の男子高梨蘭。
一方
時は戻って御倉凛音
授業が終わり高梨の教室を訪ねた御倉
「蘭先輩お昼一緒にご飯食べましょう」
「先行ってていいよ」
先に行くフリをして聞き耳を立てていた。
「お前、いつも後輩の子と一緒に屋上で昼ごはん食べているよな?なんで?」
「あいつと一緒に食べてると楽しいから」
・
私と一緒に食べてると楽しい!?
赤面する凛音
「俺らと飯食ってる時は?」
「面白い」
「どっちの方が嬉しいんだ?」
「そりゃあ女の子と一緒にご飯食べてるほうが嬉しいでしょ」
「だよな~」
「特にあいつとならな」
・・
特に私と(なら!?
嬉しくて体を左右に振って照れた。
「お前、あの子とよく一緒にいるけどどういう関係なの?」
「幼馴染なんだ」
「その子のこと好きなのか?」
「ん~、好きな方だけど…」
・
好きな方って何!?、明確に言って欲しい!
「なんか先輩でも幼馴染の人いたじゃんあの人は?」
「好きじゃない」
「嫌いと言うのは嫌だから好きじゃないとしか言えない、あいつをないがしろにするからな」
・
私をないがしろにするから好きじゃないって、先輩、私のこともちゃんと思ってくれてるんだ…。
「さて、俺、行くわ」
あっ、早く屋上いかないと!
走って屋上まで行って息を切らして屋上まで登ってきた御倉、息をすぐに整えてベンチに座り何もなかったかのように待つ。絶対顔ほてってる、恥ずかしいし、こういう時は父親が深夜テレビでエロビデオを見ていた光景を思い出す。こうするとすぐに顔の赤みが消える。
M倉が息を整えていたところに
屋上の出入り口の扉を開けて高梨が来た。
「待った?」
「ちょっとだけ」
半分嘘をついた御倉
昼食中
今日こそ言質を取ってみせると意気込んだ御倉は一つ踏み込んだ質問をした。
「蘭先輩って私のこと好きじゃない・普通・好き・だったらどれですか?」
「なんだ藪から棒に」
「いいから答えてください」
「嫌いではない」
「じゃあ普通?」
「普通って言うのもなんだしなあ…」
「じゃあ?」
「好きか嫌いで言ったら好き…かな…」
「そうですか、好きな人に好きって言われたらこんなに嬉しいんだ…」
「何か言った?」
「別に何でもないです…」
高梨は凛音のほっぺについたごはんを食べた。
「先輩!?なにを!?」
「もったいないだろ」
赤くなりそうな顔を抑えるためにまた父親のエロビデオ事件のの事を思い出していた。
御倉はクールじゃなくて気持ちを知られないようにポーカーフェイスを装っていただけだった。
御倉は思っていた 蘭先輩ってやっぱりかっこいいな、身長も高いし、顔もイケメンだし、優しいし、性格もいいし、こんな人他にはいないんじゃないかな…。
実は両片思いだった二人だった。
回想終り
高梨が箸を洗いに行っている間に屋上の出入り口の扉の御倉から見て右のベンチに座っていた御倉の友達が御倉のいるベンチに近づいて二人に話しかけられていた。ギャルっぽい見た目のイケてる女子と真面目そうな女の子だ。
「凛音ってあの先輩と付き合ってんの?」
ギャルっぽい女の友達が話をかけた。
「ええ!?」
「噂になってますけど」
真面目そうな敬語の女の子も話に加わった。
「まだ付き合ってはないよ」
・・
「まだって付き合うの?」
「付き合いたいけどこっちから告白して、『勘違いさせちゃったかな、凛音は幼馴染みの妹的な人としか見れないんだ、ごめんね』とか言われるのが怖いから告白できない」
「そんなことないと思いますけど…」
高橋と御倉、どっちも同じことを考えていた。
蘭が戻ってきたので席に戻った凛音
手を洗って戻って、ベンチに戻った時高梨は橋を拭いたハンカチを落としてしまい
自分で拾おうとしたら拾おうとした御倉と高橋の手が重なり、「あっ…」となって目が合って見つめ合って。
ふと、見つめ合う高梨と御倉。
「ご、ごめん!」
「こちらこそ…」
二人は思っていた ((好き!)) と
その光景を見ていた小鳥遊の男友達二人は話していた。
「さっきからあの二人見つめ合ってるけど、あれで付き合ってねえのかよお」
「嘘だろおい」
付き合っていないのになぜかいつも一緒にいる不思議な関係だと思われている二人だった。
「先輩ほっぺにご飯が」
御倉は取ってそのご飯を取って、花壇の土にの上に置いた。
土に還した。
皆思った、あっこれは捨てるんだ。
不思議だ。
流石に恥ずかしくて同じことはできなかった御倉だった。