空色の始まり
私は小金孤泊。高校二年生、女子校に通うドイツと日本のハーフ。お母さんは三年前に殺された。私は何にも知らなかった。私が小学一年の時お父さんは精神的な事から殺人を犯してしまい、逮捕され、今は刑期を終えて帰って来た。
私は身を隠して生きている。鬼塚さんから来た話では極道から狙われて居るらしい。百億の懸賞金がかけられて居るらしい。鬼塚さん百億よりも私達一家の自由に生活出来るよう行動してる。
「孤泊」
「にいにい、おはよう」
「おはよう」
レオン。私のにいにい。にいにいのお父さんと私のお父さんは違う。お父さんとは死別したらしい。
「孤泊、おはよう」
クラウス。もう一人のお兄ちゃん。異母兄妹。お兄ちゃんのお母さんも死別したらしい。お母さんとお父さんは再婚でその後私が生まれたらしい。お兄ちゃんも本当は遺産の相続人の一人だったけど断った。実の母の遺産で十分だと。
「おはよう」
「お父さん、おはよう」
春樹。お父さん。
「再就職出来そう?」
「鬼塚さんが紹介してくれた。経験はないから上手く行くかわからないけど頑張って見る」
「どんな仕事?」
「NANAのマネージャ」
「えっ!!」
NANAてモデルだよね。凄い。
「俺、NANAのファンだかお父さん羨ましい」
「可愛いのに男らしいね」
「そう!だけど美しいの」
「だよね」
今日は川莉ちゃん家に行く。コスプレの衣装制作の為行く。楽しみだなぁ。クッキー持って行く。和樹も居るからもっと楽しみ。
「孤泊、楽しそうだね。和樹君に会うのそんなに楽しみなの?」
「うん」
「今度、一緒にコスイベ行くの!!今日は衣装制作の為に行くのんだけどクッキーだけでいいかなぁ」
「良いと思うよ」
「孤泊の愛情たっぷりだから。十分だ!!」
「良かった!!行く準備しないと」
「味見でもらったの美味しかった。今度は俺達の為に作って!!」
「あ、にいにい達のは、皿に入れてるのだよ」
服装OK。髪型もOK。お土産もOK。完璧かなぁ!!私は川莉ちゃん家に向かった。インターホンを鳴らして出て来たのはNANAだった。どういう事?なんで居るんだろう?
「あ、孤泊さん。僕とNANAは同一人物だよ」
「えっ」
そうなの!?初耳!!NANAが近くにいたとは!?生でNANAが見れるなんて良き。お兄ちゃんに自慢しよう!!羨ましがるよなぁ。