プロローグ
校門の前でさくらが散る。今日は高校の入学式。
未知なる高校生活に期待をよせながら、
少し緊張しながら体育館へと移動する。
でも私は恋愛なんてものには興味ない。期待してない。
彼氏なんていなくても幸せだ という考えもあるんだけど、
なによりの理由は、
私の住んでいる町は田舎で、小学生〜高校生 とずっと1クラス。
ほとんどメンバーも変わってはいない。
男子は3、4人ほど他校へ行っただけ。
地方から来た男子は高校のクラスにはいなかった。
小さい時から知っている、いわゆる腐れ縁の男子に
恋なんかできない。
仲の良い男友達もいるけど、
恋愛対象なんかじゃないもの。
ちなみに女子は4、5人他校へ行って、
かわりに地方から9人ほど流れてきた。
じゃあ私は何を期待してるのかって?
うんとね、高校で今の友達と更に仲良くなることや、
女の友達をふやすこと、かな。
地方から確か9人ほど知らない女子が来ている。
新しい女子とだって仲良くなりたい!
友達たくさんほしいものっ
私は5人グループの中の1人。
高校もその5人で仲良く一緒に入学した。
中学の修学旅行もその5人で行動したり、
寝る時には枕投げをしてさわぎあったり、
とにかく仲の良い私達のはず。
ずっとこの5人で仲良くしていたい。
ずっと笑いあったり時には励ましあったりしていたい。
高校の修学旅行の時もずっと、ずっと一緒にいたい。
この時の私は・・・・・・そう思っていた。 あ