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6日目朝

 研究室の窓からは朝日が昇っていた。


 大魔法使いのブロイさんは疲れてしまったのか、魔法習得所の床で寝てしまっていた。


 俺はブロイさんから言われたことを何度も何度も繰り返した。寝ずに修練に励んだ。

 だが、まだ分身というのがどういうものなのかさえ掴めていなかった。


「くそっ! くそっ!」


 どうしてもイライラが溜まってしまう。

 時間がない。時間がない。


 家ではリリィがさらに衰弱しているかもしれないというのに。俺は一体何をやっているんだ。

 俺の身体、俺の脳、俺の精神、俺の魔力、頑張ってくれよ……!


 17本目の魔力回復薬を飲んだ。

 この分身魔法は失敗しても魔力だけは消費してしまうのだ。まさに成功しない限り魔力の無駄遣い。


 俺はそれからも魔力を回復し、分身魔法に失敗し、また魔力を回復し、分身魔法に失敗し、またまた魔力を回復し、分身魔法に失敗し……。


 何度もそれを繰り返していた。

 そうして気付けば昼になっていた。

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