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5日目昼

 どうやったら俺が死なずにリリィに生命力を与えることができるのか、俺は膨大な資料に目を通し、また必死に知恵を振り絞った。

 そして日が傾き夕方になりはじめた頃だった。ひとつの案を思いついた。


 分身魔法だ。

 俺の分身を作り出し、その分身とリリィがセックスすれば万事解決するのではないか、そう考えたのだ。

 もちろん過去の資料で同様のことを既にしていないか確認したが、分身魔法を使った例は見つからなかった。つまり、分身魔法には可能性があるということだ。


 さっそく俺は分身魔法を習得するために急いで魔法大学校へと向かった。







 3日ぶりにやってきた魔法大学校。

 この魔法大学校の中には魔法習得所という施設があり、魔法使いたちはそこで魔法の習得を試みる。

 なお魔法は自主勉強して習得することも可能ではあるのだが、ベテランの魔法使いが揃っている魔法大学校で学ぶのが一番早く魔法を習得できるため、魔法大学校を利用する者は多いのだ。


 俺は先日スヤスヤリの魔法習得でお世話になった、大魔法使いのブロイさんの研究室を訪ねた。



「なに? 分身魔法を覚えたいじゃと?」

「ええ、そうなんです。それも一刻も早く覚えたいんです。できれば1日で」

「バカを言うんじゃない! 分身魔法は中級以上の魔法使いがやっとのことで覚える魔法じゃ! まだ初級のお前さんが早々に覚えられる魔法ではない!」

「それは百も承知です。ですが、ですが……! すぐに覚えなければいけないんです! どうかお願い致します!」



 俺は土下座をして頼み込んだ。



「ええい! そこまでするのなら特別に教えてやるわい! じゃがな! 教えてやるといっても習得できるかどうかはわからんのじゃぞ! それでもいいのか?」

「それでもいいです! 絶対に習得してみせますので大丈夫です!」

「わかったわかった! じゃあさっそくじゃが修練を始めるぞい!」


 こうして俺の分身魔法習得に向けた修練が始まった。

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