堕落した神々
俺はステータスを見て、まず初めに一番気になったことを聞いたみることにした。
「この神々の祝福の効果に書いてある堕落した神々ってなんだ?」
「うむ、会議の最重要案件がそれなんじゃ」
俺のその疑問が来ることを知っていたかのようにオーブリーが決意した目で俺を見ながらそう言う。
なんかマジな会議みたいだな、てっきりリアルおままごとなのか~と思ってしまったぞ。ちなみに設定は、『労災を訴えるために上司達の会議にカチコチ行ったらなんかヤバそうな案件に巻き込まれそうな件』である。くそ長い、最近流行りの一発であらすじがネタバレだろ(笑)と感想を抱いてしまうなろうのタイトルみたいに感じる。
「最重要案件?」
「......君達には神々を倒してもらいたい」
「「......」」
俺とアスナはフリーズする。その時俺は自分の黒い『髪』を触る......さらさらしている。次に何故か机の上にある何かの書類を思われる『紙』に手を伸ばす......こちらもさらさらしている。そして最後に目の前にいる四人の『神』を見る......眉間にしわしわが寄っている。
そこで復活した俺は、再度オーブリーに尋ねた。
「神々ってあんたらと同じ『神』いいのか?」
「あぁすまん。言葉足らずだった」
俺がそう確認するとはっとした様子で手刀を切るかのような仕草をしながら軽く謝り、再度眉間に皺を寄せいてこう言った。
「......かつて神だった者達のことじゃ」
かつて神だった者達、それは堕落した神々とも言う。
彼らは儂らがいる世界、神界で禁忌を起こした者達のことを言う。
堕落した神々は未来永劫、自分の意思で神界に入ることはできん。
そして彼らはその神としての力を失って地上に落とされるのだ。
......そんな堕落した神々の中で一人だけその力を完全に失わなかった者がいたのだ。
数千年前一度だけ地上で過去に類を見ない災害が起こった。
君達でいうところの神災級と言った方が正しいだろう。
その事態に気が付いた、この世界の守り神である白竜神と黒竜神がその場に駆け付けたおかげでそれ以上の被害が出ることがなかった。
しかしそれ以降、その者が堕落した神々に力を与えて仲間にできる者は仲間にし始めた。
その者の望みはただ一つ......この世を絶望に落としめることじゃ。
「時にアスナ君......君はその者に昔会っているな」
話を終えたオーブリーがアスナに確信したかのようにそう訊く。えっ、マジで? アスナそいつに会ったことがあるのか、ならもう一度会ったら即分かりだな。
しかしアスナは、意味が分からないのかその問いかけに首を傾げている。
「? どういうことでしょうか?」
「......君と君の師匠を襲ってきた人型のモンスターのことじゃ」
アスナの師匠? そんな人がいたのか......絶対苦労してんだろうなあ~。
「ではあれが堕落した神々なのですか!?」
「......そうとも言えるし、言えなくもない」
オーブリーのそのセリフを聞いてアスナは、彼に鬼気迫るように叫ぶかのようにして訊き返すが、それに対して彼は腕を組んで難しそうに考えながらも、曖昧なことしか言わなかった。
「そもそもアスナの師匠ってどういうことだ?」
このままだと俺だけ取り残されてしまうからな......なんか悲しい。
なので俺は堪らず先ほどからの疑問を二人に投げかけると、俺の様子に気が付いたアスナは自身の師であるルイ師匠という人物について説明してくれた。
へ~アスナに剣術を教えてくれた人がいたのか、まあじゃないといきなりこの世界に来て魔王なんて倒せる訳ないけどな。
「オーケーよくわかった。結局のところそれがオーブリーの言うところのその者なのか?」
「憶測なのじゃが......その者は自分の分身を作り出すことが得意じゃったからな。もしくはその者の手先だったかもしれん」
なるほど、結局のところ分からず終まいということか。だがかつてアスナとそのルイ師匠という人物を襲った奴は、その者またはその関係者であることは間違いないわけだな。
「だが、その者が本人ではないことは確かじゃ」
まるでそのことだけは事実かのようにオーブリーがそう口にしたので、俺はそれが不思議に思った。
「何で言い切れるんだ?」
「それはじゃなーー」
「そこから先は俺が話す」
彼の話の続きは引き継いだのはこちらをずっと静観していた3人いる神のうちの一人であるオズウェルだ。




