人物紹介<和の国>*ネタバレ
個人的に必要だと考えた人物以外全員端折っているので結構ざっくりになってます
<ナゴシ編>
ヨシダ リュウ:48歳
ナゴシを治める領主。かつてジロチョウ一派が住んでいた荒野だったその土地で、彼らを束ね、そして建国を成し遂げた人物。
物語では、自身の家臣であるアキヒデに謀反を起こされ妻のマヤと共に城の地下牢に閉じ込められていたが、公開処刑の場において記憶を取り戻したジロチョウの手により、間一髪のところで救われる。謀反を起こしたアキヒデに対しては、恨んでいるという面は一切見せずむしろその逆の感情を抱いている節が見せた。
黄泉神戦では、ジロチョウらとツチグモの相手をした。
シミズ ジロチョウ 55歳
リュウの右腕であり、ナゴシにいるすべての任侠を束ねる人物。必要に応じて奉行所に融通を利かせることが可能であり、特にアキヒデの処遇の際にその力を発揮させた。
物語では、アキヒデの策略から妻と部下達を守ろうとしたことにより、一時期豆腐屋の主という記憶を捏造させられそこでアルバイトに来たユウトと出会うことになる。その後記憶自力で記憶を取り戻し、ギリギリのところでリュウを救うことに成功する。城でのハンゾウとの戦いの中で、辛くも敗北しかけるも事前にユウトから渡されていた回復薬を使用し、勝利を収めた。
黄泉神戦では、リュウと共にツチグモの時間稼ぎに徹した。
ヤギュウ ジュウベエ 28歳
リュウの家臣であり、群を抜いて彼を慕う人物。出生は捨て子だったので、里を追い出されたハンゾウと馬が合い、彼とは幼少の頃からの仲である。左目はリュウを守る際に受けた傷により眼帯をしている。またアキヒデとの仲はどちらかといえば良い方だと思っている。
物語では、ジロチョウ同様記憶を奪われたが、ハンゾウと共にアキヒデの護衛として傍に置かれていた。ただし保有する記憶に対して釈然としない心持ちだったため、城でのユウトとの戦いの中で、敗北と同時に記憶を取り戻した。
黄泉神戦では、影を纏った妖刀でツチグモに止めを刺した。
ハットリ ハンゾウ 27歳
リュウの家臣であり、ジュウベエの自称親友を謳う人物。もともと忍びの里の出身であったが、わけあって里を追い出された後にジュウベエと出会うことになる。死にかけたり暇になったりすると、必ずと言っていいほど元許嫁の話をするのが癖になっている。
物語では、記憶を奪われたジュウベエと共にアキヒデに仕えていたが、彼がユウトと接触することで物語は動き出すきっかけになった。城でのジロチョウとの戦いの中で、記憶の葛藤によりジロチョウに敗れ、その際に殴られたことが起因して記憶を取り戻した。
黄泉神戦では、自身の妖刀で生み出した影を用い、ツチグモへの勝利に貢献した。
ウキタ アキヒデ 28歳
リュウの家臣でありながら、主君を裏切り謀反を起こす人物。自らの出生を話したことがないため、誰一人として彼の経歴を知らないが、『パンゲア』から渡って来た人間に対して非常に強い怨みを持っており、それが謀反を起こすきっかけになる。
物語では、アマツミカボシの式神ズーマの力を借り、ナゴシを掌握することに成功するも、その後リュウの娘ツボミを連れたユウト達の登場により、彼の計画は徐々に崩れていくこととなる。
黄泉神戦では、陰ながらリュウ達の手助けをしたことが示唆されている。
<ハクテイ編>
コンドウ イサミ 50歳
ハクテイを治める傭兵団『新選組』で、局長を務める人物。新選組自体もともとは、特定の拠点を持たない集団だったが、後にその力を買われ当時局長を務めていたイサミが、ハクテイの領主として治めること勅命される。
物語では、かつて自身らが殺した四人の人斬りが黄泉帰る、というところから話が始まる。この事件に関してユウト達と契約した後、怨神戦に続いて黄泉神戦、彼らと協力し合う。
黄泉神戦では、後になってきたサイトウ ハジメと共に自国の防衛に努めた。
オキタ ソウジ 19歳
ハクテイを治める傭兵団『新選組』で、一番隊組長を務める人物。新選組内で刀を握ったのは彼が最年少で、当時の年齢は4歳。同組では最も天才という言葉がふさわしいと言われている。
物語では、黄泉帰った無数の屍人を倒しつつ終始ユウト達と行動を共にした。
黄泉神戦では、キドウマルと戦い敗れそうになるも、後になって来たトシゾウの援護もありなんとか撃破に至る。
ヒジカタ トシゾウ 39歳
ハクテイを治める傭兵団『新選組』で、副局長を務める人物。まだ幼かったソウジに剣術を教えたのは彼であり、同組内では天才ではなく最も実力のある人物と評されている。
物語では、キトウからの依頼で同国に滞在している時に、鬼の集団に襲われ交戦し、その時にユウトと出会う。
黄泉神戦では、シュンギョウに出向いていたサイトウ ハジメを呼び戻すため一時戦場を離脱していた。その後、遅れはしたがソウジと合流し、キドウマルを撃破する。
<雷神編>
タチカワ ドウセツ 65歳
かつて和の国で五本の指に入る実力を持つ『天下五傑』の一人で、セツナの育ての親でもある人物。セツナと出会う前は、友人であるヤマダ アサエモンと荒ぶる神(堕落した神々・仮想神)を倒す旅をしており、その過程で彼女を育てることになった。
物語では、悪天候に見舞われたユウト達を自身の住まいに招いたことにより話は始まる。当初ユウト達に対しては親切心しか抱いていなかったが、短いながらも彼らと関わっているうちにその人となりを知り、セツナを二人に託すことを決意した。それは事前に受けた注告から決めたもので、その後彼は単身で雷神との因縁に自ら終止符を打つために雷神と戦うも、年齢のせいもあり破れてしまう。遅れてきたユウトによって一度は救出されかけるも、最後はセツナの身を案じながら自身の愛刀を彼に預け、滝の中へ消えていった。
ユウト達は流されてしまったドウセツを見つけることができず、三人は彼が亡くなった者として結論付けていたが、実際のところドウセツはアサエモンの手によって救出されてことが描写されている。
タチカワ セツナ 15歳
タチカワ ドウセツの手により育てられ、その後ユウト達と同行することになる人物。かつて雷神が原因で自身の肉親を殺されており、その時から声と引き換えに雷神の力を一部使用できるようになり、後の戦いにより完全にその力を掌握できるようになる。
物語では、ユウト達と会った瞬間から警戒心を持っており、それは二人がただの人間ではないと見抜いていたことに起因していた。しかしその後なんやかんやあった後は、一友人として接することができるようになった。
その後の雷神との戦いでは、実力という面において完膚なきまで叩きのめされ、心も折られ、絶体絶命に危機に瀕しかけた。だが遅れて現れたユウトの言葉と、彼から託された刀を受け取り、もう一度戦うことを決め、勝利を収めることができた。
ヤマダ アサエモン 68歳
かつて和の国で五本の指に入る実力を持つ『天下五傑』の一人で、今は死刑執行人を生業にしている人物。ドウセツとは荒ぶる神を倒す旅をしていたが、仮想神である風神を倒した際、無理やりに力を使われていた風の大精霊シルフを解放することに成功し、以降彼女の願いを聞きドウセツと別れ、荒ぶる神の討伐に走ることとなる。その結果、『和の国』にはほとんど脅威となる荒ぶる神は存在しなくなったため、ユウト達がいち早く『パンゲア』へ向かうきっかけを作る。
ナゴシ編において、初めてユウト達と出会い、早い段階から彼らが只者ではないことを見抜いていた。またアサエモンに対してユウトは、「多分普通に戦ったら九割方負ける」と評しており、一度刀を交えた時イフリートの助けが無ければ確実に死んでいた場面もあった。
黄泉神戦においては、単独でイバラキドウジと戦い、少しの焦りも見せずに勝利を収めている。この時、すでにシルフと別れており、そのため妖刀と実力だけで勝ったことが分かる。
雷神編では、事前にドウセツに対し雷神の再来をほのめかし、友人としてセツナの処遇を求めていた。その後、雷神に敗れ、川に流されてきたドウセツを救出した。
<シュンギョウ>
サカモト リョウマ 23歳
革新派に所属する人物。誰とでも打ち解けることができるのを特技としている。
もともと『パンゲア』に対して何の関心も抱いていなかったが、彼が元服する頃に見た『黒艦』がきっかけで海外に意識が向かうようになる。そのため対立する保守派から何度も刺客を送られることが常となり、その時にユウト達と出会うことになった。ユウトとは、『パンゲア』に関する情報と引き換えに語学を教えるという契約を持ち掛け、盟友のナカオカ シンタロウを連れ、ユウト達と『和の国』を後にする。
ナカオカ シンタロウ 21歳
革新派に所属する人物。リョウマとは盟友であり、仲間内では一番の知識人と言われている。
リョウマとは違い、幼少期の頃から『パンゲア』に興味を抱いていた。その後革新派に所属し、そこでリョウマと出会う。基本リョウマの諫め役に徹しており、なにをしでかすとか常にひやひやしていることが多い。