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ラブストーリーは突然に!?

 

 はーい! お待たせしました! 竜胆悠斗のスキル紹介のお時間でーーす!


 


 初めに「影刀」についてご紹介しましょう!

 

 この影刀というものはその名の通り黒い刀、通称黒刀です。


 ここで注意してもらいたいこととしてこれは、黒刀! ではあって黒糖! でありません......センスのかけらもねえな。

 

 そんな黒刀は、影針と同じ様に自身の魔力の大きさに比例して強力になっていきます。


 先ほど今は亡きキマイラさんの亡骸で試し斬りを行ったところ、まるで豆腐を切ったかのような斬りごたえだったものでついうっかり千切りにしてしまいました......うっかりってレベルじゃねえなおい


 まあそれは置いておくとして、この黒刀には何より興味深いこと二つのことがあります。

 

 一つ目はこの影刀を呼び出す時、黒刀と呼んでも出てきてくれることです。

 

 やっぱり、黒刀の方がかっこいいと思うんですよえぇ(偏見)。

 

 二つ目も呼び出す時なのですが、驚くことにこの黒刀は自身の影から作られるのです。


 なので黒刀を使用している間は影が存在しなくなるのです。


 不思議だなぁ~、よく考えたら吸血鬼も影がないんだよなぁ~、つまりワンチャン俺吸血鬼!



 では二番目に「収納魔法」についてです!

 

 能力は名前の通り収納するだけ......ネーミングセンスがない! 俺の黒刀と同レベル!


 そんな黒刀ちゃん同様、魔力の大きさに比例して内積も大きくなります。

 

 特徴を挙げるのであれば、内部では時間が停止していることと収納した後出したいものを思い浮かべる出てきてくれる、一言で言うならば四次元ポケットみたいなものという認識でいいんではないでしょうか。

 

 あっ! そこのあなた、誘拐して人を入れようとしてもだめですよ。

 

 これは生きている生物は入りませんから。

 

 え? 死体なら入るかって? もちろん入りますが、そんな悪い事考える子は俺が許さないぞ! ぷ~んぷん......あっ、よく考えたらこれ空中に浮遊する謎の液晶画面だったわ......オワターいただきました。



 そんな誘拐犯が最後に紹介するのは「英霊召喚」です!

 

 どうやらこれは戦って死んでかつ才能のある人、簡単に言うと英雄のような人を現世に呼び戻すもののようです。


 ワンチャンこれに成功したら米粒達の代わりに世界征服も夢じゃないなひっひっひっ......お巡りさんこの男の人わるい人、ワラビ採り殺人事件の犯人です。

 

 誘拐犯でもないし、ましてや未解決事件の犯人でもない俺として、あまり死者を冒涜するようなことはしたくありません(謙虚)......がおもしろそうなので実験しましょう(傲慢)!

 

 では、実験VTRどうぞ!





 どうやらこの召喚魔法は自身のいる半径50メートル以内で死んだ者かつ自分と同じような境遇にあった者に限るようだ。

 

 そうそう当てはまる人間がいるのかさえ怪しい、加えてここは最古のダンジョンなうえにそれなりの階層だからな。

 

 だが実験しないことには何も始まらないので、ダメ元で実験することにした。


 この手の召喚魔法は使おうとすると頭の中に必要な呪文が出てくるようだ。


「過去を彷徨えし英霊たちよ、我が声に応え降臨せよ!」


 かなり痛いセリフだったが、俺のメンタルは豆腐から高野豆腐へ進化したのでなんとか耐えたようだ。


 いやただ乾燥しただけじゃねえか!

 

 そんな感じて自分でボケてツッコミを入れていたがやはり何も反応しないのでダメかと思っていると、突然辺りが光ってその光が集合して人の形を形成し始める。

 

 俺はその光景を呆然と見ることしかできなかった。

 

 すると召喚が終わったのか光の中から一人の女性が現れた。




 俺はその人物をぼんやりと見つめていた。

 

 召喚が成功したのにも驚いたが、一番はその人の美貌だった。

 

 亜麻色の髪にストレート、身長は俺よりも少し低いが170cmぐらいである。その身に纏っているのは、銀色の装飾が施されている軽装の甲冑であり、それがまるで中世の女騎士を彷彿とさせる印象を受ける。その顔に至っては、現在の世界三大美女に入るんじゃないのかってぐらい綺麗だった。ちなみに俺の中での世界三大美女はっとあぶねえ! 後少しで詳らかに話そうとおもってしまった。

 

その人物が俺に気が付き声をかけてきた。


「あなたが私を召喚してくださった主様ですね?」


 俺はなるべく第一印象を良く紳士らしく振舞おうとして、


「はい! わたくしがあなたを召喚いたしましゅ、ゴホン、ました!」


 噛み噛みだったのだ。


 仕方ないのだ、俺はちょっぴりシャイボーイ、綺麗な女性相手には緊張してしまうのだ。しかしこれが俺にとってのカンナムスタイル! ではなくて紳士スタイル! 今日も通常運転だ。

 

 そんな俺の様子を見てその人はクスっと微笑てんしみながら、


「そうですか。あっ申し遅れました、私はアスナ・サカイと言い、生前は勇者というものをやっていました」



 それが俺と勇者アスナの運命の出会いであった。『*ただし恋愛とは言っていない』



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