出会い
ここは魅森。別名、禁森。森の中はとても綺麗らしいが、その綺麗さに魅了されて出られなくなってしまうから入ってはいけないと言う意味で禁森と呼ばれている。
そして今、1人の少年がその森の中へ入っていった。
ここは...どこだろう?? 僕、迷子になったのかな??
「お前、何してる?」
「...わかんない」
「わかんない?」
「おにぃさん、だれ?」
「俺は、魅影。ここの森神をやっている」
「へー。神さまなんだ、すごいね」
「そんなことはない。誰も来ないからいつも暇だ」
「じゃあこれから、毎日、僕ここに来るよ」
「...フン。勝手にしろ」
「やったー!」
「それよりお前の名前は?」
「僕は白夜」
「そうか。では白夜、出口まで案内してやる」
「ありがとう!」
―「着いたぞ」
「ありがとう。また明日ね!」
その日から僕は魅森に毎日行った。
でもある日、それが親にばれてしまった。
「白夜!毎日毎日、剣の稽古もしないでどこに行っている!」
「それは...」
「とにかく、これからは行かないでしっかり稽古に励め」
「はい...父さん...」
―8年後―
僕は15歳になった。
今日は久々に魅森に行く。魅影はどうしてるかな。