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密着☆警察24時!?~おっぱいが当たってるんですけど?~

作者: MASK

警察の不正、不祥事が横行する現代社会。

ついに政府は市民による監視制度を制定した。


それこそが、「警察官二十四時間密着監視法」である。


その条文は非常に長いものだが、まとめると以下のようになる。


1、警察官は年に一度、丸一日(24時間)、ランダムに選ばれた市民により監視される。


2、監視の際は常に目を離さない。トイレ、風呂なども例外ではない。


3、万が一不正があれば、市民の権限で警察官を逮捕することができる。


4、選ばれた市民は特段の事情なく、これを断ることはできない。



その日、俺は朝から憂鬱だった。

なんで、よりによって俺が・・・

警察密着法の市民に選ばれてしまったんだ。


24時間見ず知らずのおっさんと過ごさなくてはならない。

風呂、トイレに至るまで。


監視するのは俺の方だが、これでは監視している方も監視されているのと変わらない。

こんな人権無視の法案がよく通ったものだ。


第一、不正を働くような警察官はごく一部で、ほとんどの警察官は日夜職務に励んでいるだろうに。


申し訳程度の手当ても出るが、丸一日で5000円では割に合わない。


ため息をつきながら俺は身支度を整え、警察署へ向かった。


窓口の警官に声をかける。


俺「あのー、警察密着の件で来たんですけどー」


窓口の警官は面倒くさそうにのっそりと立ち上がると、


窓口警官「じゃあ、これ書いてください。」

とぶっきらぼうに、紙を渡してきた。


警察としてもこんな法律は面白くないんだろうが、俺だって好きでやってるわけじゃない。

あー早く帰りたい。ビールが飲みたい。


書類を書き終え窓口へ持っていく。


窓口警官「・・・はい確認しました。じゃあ今密着の警察官きますんで、そちらでお待ちください。」


待つこと10分。


?「お待たせしました。」

顔を上げると、がっしりとした力士のようなガタイの警官が立っていた。


こ、こいつに24時間密着するのか?

地獄じゃないか・・・


制服は汚れ、何日も風呂に入っていないように見える。

それだけ職務熱心だということなのだろうが。


俺「よ、よろしくお願いします。」

俺は覚悟を決めた。


?「こちらこそ、よろしくお願いいたします!」

力士警官の後ろからぴょこん、と婦警が飛び出した。

マトリョーシカかよ。


力士警官「彼女が本日密着していただく、川原かわはら 里紗りさ巡査です。」


里紗「よろしくお願いします!」


20代中盤くらいだろうか。黒髪が美しい。

小柄で、ハツラツとして可愛らしい女性だ。


え、この子と24時間密着するの!?

トイレも風呂も?


風呂は一日くらい我慢できるだろうが、トイレはそうはいかない。

男性用?女性用?どっちに入っても犯罪じゃないのか?


里紗「それでは、密着させてもらいますね。」

そういうと彼女はおもむろに俺の腹部と彼女の腹部を拘束した。

最大でも30cm程度しか離れられない状態だ。


俺「ちょ、ちょっと待って・・・」


里紗「あ、痛かったですか?ごめんなさい緩めましょうか?」


そうじゃなくて・・・その、お、お、おっぱいが腕に当たってるんですけどぉぉお!!


力士「拘束は規定通りにしないと。すぐにほどけてしまっては密着になりませんからね。」


そうだ。これは市民の義務だ。

警察に不正がないか監視し、不正があれば証人になるとともに、正しく職務を行っている警官はそれを証明することにもなる。

スケベ心で臨めば失礼になる。


俺「大丈夫です。それではよろしくお願いします!」


里紗「よろしくお願いします!2月1日午前9時より開始、2月2日午前9時までの密着となります。」


力士「それではさっそくパトロールに行ってもらおうかな。」


彼女は交通課の婦警のようだ。


早速署を出て、ミニパトに乗り込む。


里紗「ふう。なんだか緊張しますね。」


俺「普段通りで大丈夫ですよ。里紗さんが不正をするような方には見えませんし。」


里紗「そう言ってもらえると助かります!それじゃ行きましょう!」

シートベルトを締める。


そして、エンジンをかけ、アクセルを思いっきり踏み込む!ってえええ!?


危うく急発進するところだったが、ハンドブレーキがかかったままだったのが幸いだった。

いや。少しも幸いではない。

交通ルールとか以前の問題で運転が致命的に下手すぎる。


里紗「ごめんなさい!私としたことが、ブレーキかけたままでした!」


俺「あ、安全運転でお願いしますね・・・」


里紗「はい!任せてください!」

そういうと彼女は勢いよく車を発進させた。


彼女とのドライブは刺激的だ。

何もない道でも彼女の車に乗ると不思議とエキサイティングだった。


仕事自体は地味なものだ。路上駐車の取り締まり、町をふらふらする制服の未成年者への声かけ。



そして、12時。お昼の時間。


そこで最初の試練がやってきた。


便意を催したのだ。大きい方の。


里紗「お昼どうしましょうか?あれ?どうかしました?」


俺「ちょっとお手洗いに・・・」


里紗「あー、来ちゃいましたかぁ。じゃあそこのカレー屋さんに入りましょう。」


俺「すみません・・・」


里紗「お互い様ですからー」


明るく笑う彼女に少し救われた。


カレーショップのトイレは広くはなかったが、なんとか二人で入れるくらいだった。


店員に警察密着中の旨を伝えると、ネパール人の店員は快くトイレを貸してくれた。


でも、小声で「ニッポン、クレイジーね・・・」と言っていたのは聞こえた。


狭い個室で、30代の男と20代の婦警が密着したまま用を足す。

いいのかこれ。

不自由すぎるし、興奮とかいう次元じゃなく、なんだか泣けてきた。


里紗「動きづらいですね。よかったらおしり拭きましょうか?」


まるで天使だ。困ったような笑顔が可愛い。

しかめ面や明らかな嫌悪感を向けられたらどうしようかと思っていたから、本当に救われる。


俺「いえ、自分で拭けます。大丈夫です・・・」

婦警に拭けーというのは不敬だろう。


なんとか用を足してカレーショップに戻った。


しかし、よりによってカレーとは。


里紗「せっかくだからここでお昼食べちゃいましょう。なんだか悪いし。」


俺「そ、そうですね。」


店員おすすめのカレーセットを頼んだ。

俺はキーマカレーとチキンカレーとナン。

巡査はグリーンカレー、豆カレーとサフランライス。


味は確かなものだ。コクがあって美味い。

香辛料が利いていて、食べるごとに食欲が増していくようだ。


里紗「このお店、アタリでしたね。また来ようっと。」


俺「ほんと、おいしいですね!クセになりそうです。」



13時、仕事再開。


彼女の運転にはハラハラさせられたが、仕事ぶりは真面目だし、交通違反者がそこまでゴネることもなく、

問題なく時間は過ぎた。



そして、17時半。署に戻り、里紗が日報を書き、朝の力士警官に渡して仕事終了。


帰宅の時間。


俺「仕事終わりまで監視する意味あるんですかね・・・?」


里紗「んー。ちょっと疑問ですけど、市民の方の理解あってのお仕事ですから。」


俺「里紗さんしっかりしてますね。」


里紗「そんなことないですよぉ。普通の女子ですってば。」


そして、里紗とロッカールームへ向かった。


え!?ロッカールーム!?女子更衣室じゃないか!!


警察署の女子更衣室に30代の男が入るのは、どう考えても犯罪です。


俺「あの、俺、目隠ししてましょうか?」


里紗「それじゃ、監視にならないじゃないですかぁ。変な気持ちがなければ大丈夫ですよ。」


女子更衣室に入って邪心を抱かない男は、ホモか菩薩くらいのものだ。


中に入ると、よりによって若い婦警がたくさんいた。

この時間は一斉に帰宅する時間だから仕方がない。


婦警たち「お疲れさまでーす。あ、今日監視付きなんだー。監視の方もお疲れさまでーす。」

俺にまで挨拶してくれた。こんな状況なのになんて素晴らしい子たちなんだ。


一人だけ40代くらいのお局さんが、

「こんな制度おかしいわ。いやらしい!」

と言いながら、更衣室を出て行った。


爆笑する婦警たち。


婦警A「お前のハダカなんて誰も見たくないっつーの」


婦警B「自意識過剰?だから結婚できないんだねー」


婦警C「あんなの気にしなくていいですからね?」


本当にいい子たちだ。全員体育会系だけあってさっぱりした性格だった。


それでも、婦警たちの着替えを至近距離でまじまじと見るのは眼福だった。


密着が終わったらTSUTAYAで婦警モノを借りるだろうが、そこは勘弁してほしい。



そして、帰宅。

家に帰った後も監視は続く。


里紗「着きましたよー。やっと休めますね。」


俺「え、ここ、女子寮ですか?婦警さんの?」


里紗「わたしここに住んでるんですよ。」


いいのか?仮にも男が女子寮に入っちゃって?


俺「い、いいんですか?」


里紗「はい!原則、部屋の中に部外者は入れないんですけど、監視の方は特別なんです。」


部屋のドアを開けると、広めの1Kほどの部屋だった。

新しいとは言えない建物だが、さすがは女子だけあってキレイにしている。


女の匂いが漂っていた。シャンプーと体臭とフェロモンを混ぜたような匂いだ。


?「おかえりー!」


なんと中から声が聞こえてきた。


中に入り、声の主と遭遇した。


茶髪のボサボサ頭で、部屋着。

地元のヤンキーと言われても、しっくり来るような風体だ。

年齢は里紗さんと同じくらいだろうか。


弥子「元原もとはら 弥子やこです。よろしくお願いしますねー」

警察官だけあって挨拶はしっかりしている。


俺「よろしくお願いします。お世話になります。」


弥子「あたし、今日非番でこんなカッコでごめんなさいねー。そっかー今日だったかぁ。」


里紗「うんー。明日の9時までだから今日は泊まりだよー」


弥子「ごはん作りすぎたからちょうど良かったわー。食べてってくださいね。」


女子寮で女の子の手料理が食べられるなんて夢みたいだ。

そういえば、晩飯のことは考えてなかった。


俺「お言葉に甘えます。」

ぺこりと頭を下げた。


弥子「やだー堅いですってー。年もそこまで違わないし。もっとリラックスしていいんですよ。」


俺「いやぁ女性の部屋に上がるとは思ってなかったんで、ちょっと緊張しちゃって。」


弥子「キャハハ!ツイてますねぇ!基本はムサいおっさんの監視ですもんねー。」


里紗「こら!失礼でしょ!」


弥子「堅苦しくても疲れちゃうでしょ。で、早速行く感じ?」


里紗「うん。やっぱり気持ち悪いし。」


何の話だろう?


里紗「あの、トイレとシャワーに付き合ってもらってもいいですか?」


俺「!!すいません。気が付かなくて。もちろん!」


警察の女子寮で婦警と一緒にトイレに入って、用を足す音を至近距離で聞く。


どうやら女性用のオムツをしていたようだ。それで勤務中はお手洗いを我慢できたのか。


トイレを出ると里紗の顔は少し赤かった。


里紗「わかってはいるんですけど・・・やっぱり少し恥ずかしいですね。」


俺「そんなことないですよ!カレーショップからのクサい仲じゃないですか!」


里紗「フフッ。そうですね。普通の女の子よりはこういうの慣れてるつもりなんですけどねー」


俺「さすが、婦警さん!」


里紗「看護婦さんとか介護士さんとかは毎日そういう世話をしてるじゃないですか。

でも、自分が見られる側になることはほぼないでしょ?そこはちょっとだけ恥ずかしいかも、しれませんね。」


そして、風呂。


女子寮のシャワールームに入る。


これは断じて不純な行為ではない。れっきとした市民の義務なのだ。


そうはわかっていても、うら若い女性の裸を見て反応しないわけがない。

むしろ、反応しなくなったらお終いだ。


里紗「服濡れちゃいますから、一緒に入るしかないですよ。」


俺「そ、そうですね・・・」

下半身はこの時点でビンビンになっていた。

しかし、これは仕方ないことだろう。


俺と里紗は全裸になってシャワールームへ向かった。

後から弥子が入ってきた。


弥子「わたしも付き合うよー」


全裸の弥子はすらっと足が長く、セクシー。

警察官だけあって体も締まっている。


里紗は小柄な割に胸が大きく乳首は理想的な薄ピンクだった。

柔らかそうな胸と、程よくついた筋肉のコントラストが美しい。


このシチュエーション、相手が警察官でなかったら襲ってしまっただろう。


しかし、そこは理性で抑え込むしかない。明日はTSUTAYAに直行だ。


弥子「やっぱり男の子ですねぇ。」

こちらをのぞき、俺の股間を見ながら言った。ありがとう。ご褒美です。


なんとかシャワーを終え、部屋へ戻る。


弥子と里紗が気さくに接してくれるのがうれしかった。


夜はホワイトシチューとパンを振舞われ、トランプ大会。

恥ずかしながら女子の部屋で遊んだのは、人生でも初めての経験だった。


その夜はギンギンになっていたが、彼女たちとの信頼関係を崩したくない一心で、必死に般若心経を唱えて耐えていた。


そして、ほとんど一睡もできないまま朝を迎えた。


今日は里紗と弥子は二人とも出勤だ。


朝食は納豆ご飯とほうれんそうの味噌汁を食べ、着替えて警察署へ向かう。



8時半。


署につくと窓口の警官に書類を渡された。

窓口「はい。これ書いて提出してください。」


里紗と一緒に窓口前の長椅子に腰かけた。


里紗「あと30分で終わりですね。疲れたでしょう?」


俺「そんなことないですよ。すごく楽しい時間でした。

こんなこというのは違うのかもしれませんけど・・・」


里紗「わたしも楽しかったですよ。来年はどんな人が来るのかなぁ。」



そして、9時。別れの時がやってきた。


力士警官「ごくろうさまでした。では、拘束を外します。」


里紗と俺の拘束が解かれ、密着監視は終了した。


里紗「お疲れさまでした!」


俺「お疲れさまでした!」


さっきまで密着していた婦警と固く握手を交わし、レポートを書いて提出し、俺の警察密着24時は終わった。


警察署を出ると爽やかな春の風が吹いていた。


俺「・・・さて、行くか。」


朝の爽やかな陽気を受けながら、俺はTSUTAYAへ向かって走り出していた。


END



2018/1/31/18:58~21:53

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