あとがき
*** あとがき ***
「〜真琴の安らぐ場所〜」と「〜古庄の安らげない場所〜」と、実家に挨拶に行く」というコンセプトの本作品を、ようやく更新し終えることが出来ました。
これもひとえに、真琴と古庄先生の織りなす物語を愛して下さる読者の方々がいらっしゃり、期待し応援して下さるおかげです。
本当にありがとうございます。
また、この作品を最後までお読みいただいたことにも、重ねてお礼を申し上げたいと思います。
真琴と古庄先生、それぞれの家族を中心にお話を進めていきましたが、そこで一番の鍵となる人物はやはり、真琴の弟の正志と古庄の姉の晶だと思います。この特徴あるキャラクターがいてくれたので、お話が次々とコミカルに進んでいきました。
特に、この姉の晶は、果たしてどんな恋をするのでしょうね…(^o^) いろいろと想像を膨らませると、お話がもう一話くらい書けてしまいそうです。
晶はこの作品のために作り上げたキャラクターなんですが、古庄先生の父親は、私の同僚だった農業の先生がモデルになっています。
自然薯を掘りに行って、私が落としたコンタクトレンズを見つけてくれたり、道端のシイタケを収穫したり…。こんな面白い人が実在してるんですよ(笑)
サイドストーリー二話は、「家族」を中心に作品を書きました。
この「家族」というものは、一人の人間を作り上げる大事な要素の一つです。一人一人の人間が違うのは、その遺伝子が違うだけではなく、生育環境のとしての「家族」が違うからとも言えると思います。
どの人間もその「家族」は選べませんし、「家族」ですから感情を露わにしてぶつかることがあり、嫌だと思っても、その「家族」からなかなか逃れることはできません。
また逆に、何でも包み隠さずにぶつけられるのが「家族」なのでしたら、「血縁」というものだけではなく、本当に深い部分で理解し合い繋がっていられるのも「家族」なのです。
結婚により「家族」が増え、それにより今まで自分を育ててくれた「家族」に対しても理解を深める…。そしてそこに感謝という気持ちがあれば、本当に素敵なことです。
真琴や古庄先生を通して、そんなことが表現できていればいいな…と、この作品を書き終えて思いました。
読者の皆様の心には、何が残ったでしょうか?
何かのかたちで、感想をお聞かせいただければ幸いです。
このサイドストーリーは、時系列的には、「恋はしょうがない。〜職員室の新婚生活〜」へと続きます。是非、引き続きお読みいただければと思います。
それでは、あとがきも最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
またご縁がありますことを、楽しみにしております。
皆実 景葉 2016.11.4




