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なんで実力隠しているんですか⁉  作者: アンフィニ祐
第一章:真守たちの旅
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7:旅の真の目的

ついに旅目的が明かされる・・・

 入国するとすぐ宿を見つけ、少し全員で話をしようということになった。

 始めは全員で世間話でもしていた。例えば

「万能鍛冶国って未だかつて戦争に巻き込まれたことが無いんだよねー」

という話や

「そうそう。M1911A1(コルト・ガバメント)って今メンテ中なんだよねー」

などの話をしていた。そして冴花が

「なんでこの国に来たの?」

と聞いた。

 その言葉を冴花が言った瞬間一瞬だけ真守の顔が凍りついた。

 しかしすぐになにか決心したような顔付きになって次のように言い始めた。

「細かいことはまだ言わない。だけど言えることは、私の親友、いや幼馴染に鍛冶享也(かじきょうや)って人がいるでしょ?」

 そういうと冴花がええ。と相づちを打つ。真守は続けて言う。

「彼は昔、万能鍛冶国の端にいてね。そこはランド・デア・フラウエンに近かった。そして彼がまだ2桁になって間もない頃に彼の幼馴染が奴隷として売られたの。」

 そこにいた全員が「えっ」と素っ頓狂な声で言った。そこで全員が凍りついているところに、翼彩が

「ここは男しか奴隷にしないんじゃないの⁉」

と言った。それに真守は冷淡にこう言った。

「この国は裏社会の温床なの。だから女性の奴隷が居る。しかもどの人にも奴隷の階級があるの。」

 一拍置いて続ける。

「男の場合一級品でなければすぐに店に出される。しかし一級品であれば、薬漬けにし、タイミングを見計らって、競りに出す。一級品だからすぐ売れる。女の場合は一級品でなければすぐ競りに出され、日を掛けて売る。年を取りすぎると・・・分かるよね?」

 そこにいる全員が息を呑む。

「一級品だとこれもまた薬漬けにし、タイミングを見計らい競りに出す。だがたまに宝石が見つかることがあってね。俺が集めた情報によると過去に二人、見つかっているそうよ。しかもかなり最近。その宝石は、閉じ込め、洗脳して競りに出されたの。」

 そういうと全員が「んなっ」といい動揺した。

「この話には続きがある。一人目はなんと魔族に連れ去られたそうよ。魔族はこう言っていたそうよ。『ししし、この女は我らの王である大魔王様の元に引き渡し、魔王へするのだ!』・・・って。」

と真守が悔しそうに言う。

「二人目は鍛冶享也の幼馴染、裁縫屋一恵(おはりやかずえ)と言うそうよ。二人とも最近の出来事だそうよ。ちなみに言うと二人とも洗脳の気配どころか真っ向から否定しているそうよ。」

 この言葉にその場の全員が息を呑み、冴花が不思議そうに聞く。

「そもそもなんでこの事が世間に出回っていないの?」

と聞くと、真守は

「それはな。記事を出すとすぐに身元を特定され、暗殺され、記事を抑えられているからだ。」

 一拍置くと通常状態(いつもの真守)に戻り

「ブリーフィングだ。ここの奴隷と記事を出そうとしてバレ、捕まった人を全員開放するのが今回の作戦だ。頼んだぞ。」

 と言うと全員が「了解!」と言った。

「細かなブリーフィングを始める。」

と言った。

「まず俺が偵察に行く。そしてその情報を元に地図を組み立て、潜入口を見つけ、突撃して目標を保護、回収する。今回の作戦はかなりの人数が必要となる。だから悪魔を大量に呼んでの作戦となる。いいな?」

 と言うと全員が「了解!」と言った。


 次の日―

 真守は宣言通り隠密魔法(ステルス)を使って偵察へ行った。そうして見事潜入口を見つけ、突入ルートも見つけ、更に最深部の牢屋までの潜入口まで確認した。

 そして次に、とんでもなく広く長ーい道が敷地内にあるかを探した。

 噂によるとそんな場所が3箇所あるらしい。その3箇所を見つけ、あらかじめ用意していた地図に事細かく特殊な魔術で書き込む。

 そこに侵入経路も書き込み、もう一つ必要になるそこそこのサイズがあり脇道で人目につきにくい路地裏のような場所も見つけスペースが有るのかも確認した。

 そして最後、身体切替(モード切り替え)を使用して、そこに更に仮面を装備して、突撃した。

 噂によると元から鉄壁なのでこれ以上防犯設備を強化する必要は無いとのことである。

 そしてもちろん見つかり、その後身体幻術魔法(そのものがあるかのように見せる魔法)を使い、その幻術を自分と同じ姿にするとそれを変わり身の術のように使い脱出した。


 次の日―

 悪魔と鍛冶享也も集まってブリーフィングを初めた。

 ちなみに鍛冶享也も身体切替(モード切り替え)を使用している。

 また、真守も身体切替(モード切り替え)を使用している。

「鍛冶、貴方はこの経路を使って侵入し貴方が一恵を救出して。」

と言うと享也は黙って頷いた。その眼は決心の色で染まっていた。

「鍛冶の援護に私も行くわ。ちなみに他の人の同行は禁止。」

と言い全員が頷いた。

「その他の者達はこのルートを使って降下し、突入して。」

「そして冴花、翼彩、斬介は救出した看病ね。」

 そう言うと全員が頷く。

 その時、全員の眼が決心の色に染まっていた。

次回、異世界人が現代兵器にボコボコにされます!

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