3:死の守護者 ガーディアン・オブ・デス
遅れてすみませんでした。
やっと3話のデータ復元ができました。
カーサマジカ国を抜けると悪人の巣とも言われる廃墟国があった。
この国は20年前に戦争に敗北していたのでここを通りすがっていく人々を襲って金品を奪っていっているまさに悪人の巣だ。
元はよく栄えていたくにだったが戦争に巻き込まれやむを得ず自分たちを守るために闘ったが戦争に破れ廃墟国となった。
ちなみに元の国の名はヴェイラート国だ。
次の国へ通る為の更に短い道もあったがわざわざ遠回りした。
「兄貴なんで遠回りしたのさ。」
「ん?・・・ああそれはさっきガーディアン・オブ・デスって奴いたろ?」
「ええ。」
「そいつ実は死の守護者なんだがな。知ってるか?」
「いや?ってかなにそれ」
やっぱ知らんかったか。
「死の守護者ってのは生き物が死んだときにたまに不都合で死んだ奴がいるんだ。そいつがそのまま転生するのを止めて送り返す役割をする役職だ。」
可哀想な職だよ。
「へぇー・・・いやだからなんでここにきたの⁉」
「はっきりとはわからんが今の死の守護者はガーディアン・オブ・デスなんだがな?そいつが世界征服を企んでいて恐らく片っ端に伝説獣を脅してとんでもなく強固にして世界征服しようと企んでいるんだろう。そんでここは一般人は入ってこないからここを拠点にして戦略を練るつもりなんだろう。」
「へぇーでも盗賊が・・・」
「ああそれなら10年前くらいに全員消えたぞ。」
「え」
「そりゃぁここより幅が広く通りやすく短い道があるんだしな。わざわざここを通る理由がねぇしな。」
「確かに」
盗賊って何処行ったんだろうなー。
「・・・ということで消えたぞ。」
「へぇー」
あ。すぐ見つかった。いや、見つけられたな。お仕置きだ。
「・・・ととそんな話をしている間に向こうからお出迎えのようだぜ?」
「・・・キサマ何者だ。」
かなり小柄でかなり大きなコートにフードを被っていてその体よりやや大きな鎌を持った奴が出てきた。
あんなの振り回すのかよ。
「・・・あんたに言う義理はないね。」
「そうか。・・・なら。消えろ。」
「口が悪いねー。」
のんびり居た顔でそう答えたが、その刹那ガーディアン・オブ・デスはその小柄な体でかなりのサイズの鎌を振り回しながら一気に間を詰めてきた。
まったくあんなでかい鎌を振り回しながらここまで詰めるってどうなってんだよ。
腰の刀をすぐに引き抜き防御する。防御したその瞬間に今度は大量の伝説獣が一気に襲ってきた。
めんどくせえ。
すると冴花が思いっきり全部襲ってきた伝説獣に対して刀で応戦した。
こちらも刀で押し返していこうと思ったが次の瞬間真守の刀が落としたガラスのように粉々になった。
「嘘だろ⁉」
砕けた。マジで⁉鎌火力ありすぎ。こうなったら拳で行くっきゃねぇな。
実際には経年劣化と金属疲労によるものが一番大きく、今回の戦いで負荷の限界値を超えてしまったのだ。
・・・ということでなんと鎌VS拳ということになってしまった。
手が血だらけになることは覚悟しとかないとな。
こちらは伝説獣を相手に戦う冴花である。伝説獣のとんでもないほどハイスペックな戦闘技術で冴花は翻弄されていた。
こいつらどうなってるの⁉凄い強いし、並の戦い方じゃない。
普通、魔獣は大柄だから動きが鈍くその代わり一発一発の攻撃破壊力が高い。
これをカバーした奴は基本的に身体能力強化魔法で短期間ながらの戦闘をする。
「流石伝説獣。魔法を使わずして小型獣と同レベル。いやそれ以上の俊敏さを持っているね。かなり強い。」
そう言いながら伝説獣の猛攻を刀で右へ左へ流していく。
すると一気に後ろに向かって蹴り出し、後ろに飛び下がる。
そのまま元々は噴水だったのだろうその上に立ち、考える。
だけど伝説獣とは言えど空を飛ぶ魔物は居ない。空を飛ぶのはフェニックスぐらいなんでしょうね。
けど防戦している時、いきなり攻撃を仕掛けられたら対応しきれていなかった。
そして一歩下がった。つまりいきなり予想外のことにすぐに対応できていない。
・・・いや。
そして刀を後ろに構え、姿勢を低くし言った。
「野生の勘が無茶なことをしないように叩き込まれていて対応できていないんでしょうね!勘で相手の動きをパターン化しているから。ね!」
そう言い終えると、伝説獣が一気に出てきて襲いかかろうとする。
・・・が。
「かかったね。それじゃあね!」
そう言って一気に目で追いつけないほどの速度で地面を蹴り上げて敵に向かって切りつけていき、どんどん行動不能にしていく。
その20秒後、見事に刀によって一気に叩かれ、そこに立っていたのは冴花だった。
一方その頃、真守とガーディアン・オブ・デスの二人は見事に互角という状況になっていた。
このまま持久戦へともつれ込むと少々厄介だな。それに手が限界だ。
そう、鎌の猛攻を素手で受け止めていたのだ。そんな真守の手は覚悟した通り切り傷で血だらけだった。
「仕方ない。やるしかねぇ。」
右の太腿に取り付けていた箱の蓋を開け、そのブツを相手に突きつける。
・・・自動拳銃であるM1911A1で。
よし!こいつで威嚇してその隙に離脱だ!
真守はできる限りガーディアンに銃弾を叩き込み、そのまま離脱の準備をした。
・・・が。なんと散弾銃でガーディアン。かなりビビりM1911A1の弾が全弾命中して次の瞬間驚きの事実が判明することになる。
「いやぁぁぁぁ!いたぁぁぁぁいぃぃぃぃ!」
と確実に男では出ず、明らかに女の子の声で叫んだ。
すると俺と冴花は二人同時に
・・・え?・・・こいつ・・・女の子なの?
と頭の中が混乱した。
多分これが漫画ならば目は点になり背景は単純化していることだろう。
ちなみに真守の顔はまんま( ゜д゜)ポカーンだった。
一応銃を向けて少しずつ歩いていくと
「ごめんなさいごめんなさい・・・」
とごめんなさいをずっと連呼していた。次第には泣き出し始める始末。
マジかよ・・・
一応話を聞くことにした。
「なんでこんな事したの?」
と冴花が聞いた。
「ひっく・・・え?」
「ひっく。それは・・・」
次回のデータはあるので心配なく!