燦煌散光
見上げた空に白く光るそれを星と呼ぼう。
星が瞬きをやめた日に、わたしはその輝きを見つけたかもしれない。
見失った輝きを再び見つけた気がしたけれど、それはよく似た別の瞬きだったのかもしれない。
光はそこに確かに在る。
であれば、あの瞬きがわたしの元へ至るまでに時間も要る。
きっとあの星は、いまはそこにいないのだ。
少し離れたあそこにいるのかもしれないし、もうこの時間のどこにもいないのかもしれない。
あの星が瞬いた。
過去のそれにいま、わたしが気づいた。
わたしが見つけた無二の輝き。
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