焔呪符2
謝砂は不安で爛の手をぎゅっと握った。
爛はいつもの調子で話すが汗が首筋に流れた。
「謝砂に助けられた」
「いつも爛に助けてもらってる。痛くないか? 気分は?」
「心配しなくてもいい。謝砂は呪符が扱えたものだ」
「うん。えっと飛ばせたよ。なんとか間に合ってよかった」
謝砂は思い出すと怖くなるのでスルーを決めた。
有眉が「ホコン」とわざと咳をした。
「爛様に霊力を送って治すんですか? その方法がありましたね」
謝砂が繋いだままの手を見て言う。
「そんなこともできるの?」
謝砂が聞き返すと「はい」と言ってつづけた。
「霊力を補うので悪化はしません」
「しなくていい」
爛は手を放そうと引っ張るが謝砂のほうが強い。
「じっとしてて」
繋いだ手から霊力を注いだ。
ぽわっとしたあたたかな気を爛に込める。
怪我を治せなくても痛みは和らぐはずだ。
「もう大丈夫」
爛に言われて顔を見ると生気が戻っていた。
謝砂の携えたままの剣を有眉にじっと見られていた。
「謝宗主の剣は使いませんか?」
「どうして?」
怪しまれたのだろうかとドキッとした。
なんて説明したらいいんだろうか。
一瞬で何通りかパターンを考えようと頭が回転する。
「剣を陣眼にし結界を作り妖龍を封じ込め、妖丹を取り出せば妖龍は倒せます」
有眉は簡単に説明した。
「つまり謝宗主が倒すということです」
「無理だよ……」




