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超魔導戦線リクレシア  作者: 超一蘭
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いざリクレシアへ

ズズ、、、ふう。


ミルク砂糖入りのアメリカンなコーヒーをすする。うーん、なんとも軽い口当たり、とてもおいしい。


気温もちょうどよく、優雅なモーニングを楽しむ一行とミラ。


ふと、真横にいる存在をぼーっとひたすら見つめ続ける。エリイとランスが目の前で手を振ってもまるで反応なしである。


パンとスープを行儀よくたしなむその姿は、今までのアティアではない、、、目が行くのは少し丸みを帯びた身体、長いまつげ、大きな真っ赤な瞳、見ほれるほど整った顔立ち、おっぺえ。


私の大好きな男のアティアは中にいる。わかってはいるのだが、今までずっと一緒に生きてきた相方がいきなり女アティアになっている状況に、思考が停止してしまっている。


最後にブラックコーヒーで締め、一息をつく。


「苦い、、、はじめての食事、、、、感動しすぎて、、、自然と、、、」


頬を涙が伝う。やることなすことが初めてで情緒が不安定である。


「さて、食事も済んだことですし、あなたとアティアの関係について教えていただけますか?今のこの摩訶不思議な状況をいち早く”クレイサード”様に報告しなければ」


げ。とその名を聞いたミーコとピコルがばつの悪そうな顔をする。


涙をぬぐい、アティアは唇を動かし始める。


「わたしとあいつは、おそらく双子。でも!!私だけ肉体は無かった!!ただ、アティアの身体の中の世界で一人、あいつを通じて生きてきた。ミラの声やみんなの声だけが強制的に聞こえてきた。そして、望めばあなたたちの姿も確認できた。でも、あなたたちにしゃべりかけることもできず、ただただ眺めることしかできなかった。ずっとあいつにもしゃべりかけていたのに!!あいつは、私の声が届かない、聞こえない。自分の力を制御できずにどんどん無茶して、私と自分を追い込んだ!!身に余る魔力は意思を持ち、身体を奪い、自然に帰るのに!!」


唇をかみしめ、今までの思いをぶつける。


「そして昨日、私は魔力をため込み、この身体の主導権を握るために行動しようとした。そしたらあなたたちがきたの、、、それからは記憶が無いわ、気づいたら、念願の肉体を手に入れ、身体の主導権は私になっていた、、、、ごめんなさい、、、混乱してて、、、、うまく説明できない、、、」


ミラは勢いよくアティアの隣に移動し、優しく抱きしめる。


「つらかったね、苦しかったね、でも、いまはこうやって生きてる!!、、、でも、よくわからないけど、、アティは悪気は無いの!!ただ、頑張って戦っただけなのはわかってほしい!!」


アティアは胸の中でこくりとうなづく。


「、、、、、、、落ち着いたわ、ありがとうミラ。やっぱり優しい。あいつに強く言うのは単純に悔しかっただけ、、、多分生存競争に負けただけだから、、、あいつがいない分は、私が補うわ。なんかわからないけど無性にこの身体で戦ってみたいの。ナイト試験に行って、自分の力を試してから色々考えることにするわ!!」


そんな様子を見守りながら、エリイがロイヤルガードに質問を投げかける。


「、、、これって、、、つまり、、憶測だけれど『禁忌』のあの魔法があれば、、、アティアは双子としてお互い存在することができないかしら??」


ピコルが怒る!!


「こら!!子供が禁忌とかどこで覚えたピコか!?、、、、でも、、、確かに、あのクレイサードなら何かしら解決はできそうな気がするピコね、、、てか、クレイサードしか無理そうピコ。ノール、膳は急げピコ!!すぐに出発するピコ!!」


「そうですね。今日は午後からナイト試験の受付と適性診断もありますし、まずはリクレシア王国にすぐ戻り、アティアたちを下ろして私たちは諸々の報告に向かいます。あなたたちはそれが終わったら王宮に向かい、待機していてください。おそらくクレイサード様と会うことになると思います」


クレイサード、、、先ほどから良く聞こえるその名。それはランスが目標としている人物である。


「クレイサード、、、まさかまさかの、、、」


ランスの目が輝く。


それを見たミーコがつぶやく。


「ち、、、私はあんまり会いたくないにぇ」


エリィは暗い顔をし、うつむく。ナイト試験に必要なブルーサファイアを獲得できていないからである。


「それじゃあ、わたしはここでお別れね、、、ブルーサファイアがないから、、、」


そんなエリィにミーコが近づき、肩をぽんとたたく。


「心配しなくていいにぇ!エリィはあの魔女相手にいきのこったにぇ!私がナイト試験を受けられるようにエリィの事、こっそり頼んでみるから一緒にくるにぇ!!」


にしし、、と屈託のない笑顔で馬車に乗り込む。


エリィは目に涙を浮かべながらミーコに向かって一礼し、用意された馬車に駆け込む。そんなエリィにウインクするミラ。


「よし!!行ってやるわ!!私の力がどれほどのものか、やってやる」


拳と拳をぶつけるアティア。性格は少し好戦的でやはり似ている。戦いたくてうずうずしているようだ。気合いとともに馬車に駆け込む。そんな中、アティアの体内では、今作の主人公が目を覚ました。


「んあ??、、、、、、、あれ??ここどこ??なんで草原??みんな???」


あー、わかった!!夢だこれ!!もうひと眠りするかあーーーーー!!相変わらずの能天気、自分の双子の分身がいるともつゆ知らず。再び眠りにつく。


ZZZZZZZZZZ


波乱があったがいよいよアティア一行はナイト試験に挑むこととなった。


つづく。













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