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超魔導戦線リクレシア  作者: 超一蘭
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エリィの過去

今回のお話しはエリィの過去のお話しです。


ドスドス、、ドドド、、


「…………………….」


シュシュシュ、ドカドカ、、、


「…………….,,,,…,,,,,…うーん。」


ドドド、、、カカカカカ!!!


「五月蝿い。」


迷いの森で死闘を繰り広げ、最後は目当てのブルーサファイアがマグマに溶け落ちたのを見届け、完全に思考が停止して頭から倒れ込んだ魔法使い、エリィが外から聞こえる騒音のせいでパチリと目を覚ました。しばらく頭が働かなかったが、騒音があまりにもうるさいので魔法を使える準備をして、現場に見に行くことにした。


テクテクと、眠い眼を擦りながら部屋のドアを開け、月明かりに照らされながらボソりと呟きつつ、庭に続く廊下をひたひた歩く。


「、、、、ブルーサファイアあと少しだったのに、、、今から別のものを探しに行く体力も無いし、、、ナイト試験、、、、、」


それと同時に過去の出来事がフラッシュバックする。


エリィには今、家族がいない、仲間もいない、エリィはある目的のために1人、過酷な旅をしている、彼女は自分の事をあまり語らない。エリィは5歳で魔族に村を焼かれ、両親を無くした、その時村を守るために加勢に入った1人の魔導士に命を救われる。結果村と両親を守ることが出来なかった。罪滅ぼしのつもりなのか、それからその魔導士はエリィを引き取り近くの村に留まった。エリィをまるで我が子のように可愛がった。魔法や勉強、料理を丁寧に教えてくれた。エリィは初めは笑う事がなかったが魔導士と過ごす時間が増えることで次第に笑顔が増え、幸せな時間を過ごしていた。が半年前、エリィが15歳の誕生日を迎えた次の日、突如その魔導士はエリィになにも告げずに姿を消してしまった。初めはすぐに帰ってくるのだろうと、エリィは何も言わず今まで言われてきた事を黙々とやり続けた。雨の日も、嵐の日も、いつも一緒に寝ていたベッドに今は1人だけ、しかし段々と寂しさだけが日に日に強まる。なぜいなくなったのか、と考えるようになる。1日、1日と日が立つたびに、不安が募っていく、それでも帰ってくる、そう信じて魔導士の帰りを待ち続けた。しかし、魔導士は全く帰って来ない。約一か月が過ぎた頃、ドアのノックがなった、1人身体を丸めてうずくまっていたエリィはすぐにドアまで走りドアを開いた。


帰ってきたーーーー


ーーーッバケツ、、、、?


風の強い日で木のバケツがドアに当たった音だった。ガラガラと転がるバケツを眺め終えた後、バタンとドアを閉め、ふと鏡に映った自分の顔を見る。


おかしい、あまり良く見えない。


瞳から溢れた大粒の涙が頬を伝う、、、、、


「、、、もう、、いない、、、、ぅ、、」


そう呟くとタガが外れた、大声で泣きじゃくった、1人、ベッドに埋もれて一晩中泣いた。そのまま疲れ果てて寝た。


翌日の朝。朝の日差しに眉をひそめ、眼を覚ます。しばらくボーっとした後、呟く


「、、、、、考えても、、、仕方ない、どこに行ったか、、、突き止める。」


きっと何かあったんだ、私は、、、信じたい、、いや、信じる。何故姿を消したのか、追いかけて、追いかけて、もう一度会いたい。そして、この胸に秘めた思いを伝えたい、、、。


「、、、あれからもう半年、、私は1人でここまできた、、諦める訳にはいかない、リクレシア王国であの人を見たと噂を聞いた。絶対に諦めない!!」


リクレシア王国は力がモノを言う世界だ、階級、及び身分制度が存在する、エリィの育ての親、魔法使いがいると噂の場所は、ナイト以下の人間は立ち入ることのできない場所なのだ。故にエリィはナイト試験を通過しなければ会うことが出来ない。


顔をぱちぱちと叩き、気合いを入れ直し、行き良いよく庭へ出る。


ドドドドドド、、、!!!騒音の音が激しく聞こえる。


「、、あなた、、何をしているの!?」


騒音の正体はランスだった。ミラに鮮血魔女ラヴェンラーから貫かれたお腹を癒してもらい、木に向かって槍を打ち込んでいた。無論、エリィもその光景を目の当たりにしている。


フゥッとひと息つき、振り返る。


「エリィた、、、、エリィ、よかった、無事で。どこか痛むところはないか?」


少しの沈黙の後、


「あ、、ランス、、、私は全然、、あなたの方が重症のはず、、何故動けてるかが私には分からないわ。」


少しホッと肩を撫で下ろし、一呼吸置いた後チラリとランスの腹部に視線を動かす。特に包帯も出血も見当たらない。あの傷がどこにいったのか、不思議でしょうがない。


「ああ、ミラに治癒してもらってな、すごいだろ?あっと言う間に治ったぜ。、、まあ、ミラは今疲れ果てて寝ちまったがな、、、今日は、大変な1日だったな。」


近くにあったイスに腰掛け、水を喉に流し込む。


「、、、そうね、、お礼、まだ言ってなかったわ、、、あなた達がいなければ、私、死んでた。、、、その、、ありがとう。」


深々とお辞儀をし、ランスの顔を見つめる。白く綺麗な肌が月明かりに照らされ更に美しくランスの眼に映る。


たまらない可愛さだ。


「、、、あ、、、」


顔を真っ赤に染めて、たじろうランス


しばらくの沈黙が続いた。、


「あれえー?急に音が、、、ヒック、、、止まったピコー?」


「ほんとだにぇーにぇー」


「悪いやつはどこだー!!うがー!!」


仕事から解放され、アルコールを解禁した酔いどれロイヤルガード三人衆が泥酔状態で現れる。そして向かい合う2人をピコルの視線が2人を捉えた。


「んー?、、、未成年が夜中に会合ピコか、、不純ピコ」


「あら嫌だ、、これは話を伺わないといけませんね?」


「にぇ」


続く








読んで頂きありがとうございます。引き続き頑張って作品を描いていきますのでどうぞよろしくお願いします。では、次回お会いしましょう♪

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