怒りの鉄槌
いやー、うま娘グレードA決勝行けました!!
あ、いよいよ迷いの森編クライマックスです!
迷いの森が、ざわついている、森の小動物達が、我先にと、迷いの森から逃げ出している。そんな静まり返った森の中心で、魔女とミーコが見合っている。
「……………ロ、ロイヤルガード……だと??一番あり得ぬわ!!ロイヤルガードとは、王族を守る【盾】のはず!!なぜ国から出て、こんな辺境の森に……!?たまたま通りかかったとでも言うのか!?」
ミーコの熱く、煮えたぎる潜在能力を察知した魔女は、汗が吹き出し、白い顔が、更に血の気を引いて、青白くなってゆく。
「………ホントたまたまにぇ……たまたま仕事先で出会った子供達が、たまたまお前に殺されかけていたから、たまたま気がついた私達が、たまたまお前を殺す事になったにぇ。お前はおわり、にぇ。」
真顔で魔女に殺人宣言するミーコ、静かに怒りの表情に変わってゆく。
「……っふざけるんじゃないよ!!ここまで必死に生き延びたのに!!たまたま殺されてたまるかあ!!!こうなったら奥の手だ!!!一時撤退!!!」
血をばら撒き、ミーコに背を向け、走り出す魔女、森の茂みに飛び込もうとし、ジャンプした瞬間!!
バチィン!!!
「ギャッ!!」
魔女は、顔面を、透明な何かに強打し、そのままズルズルとズリ下がる。その真上の木の枝の上に、もう1人のロイヤルガード、うさ耳ピコルの姿が現れる。
「ピーコピコピコ…………!!無様な奴ピコ、諦めな、私の結界でお前を封じ込めたピコ、ついでに、森の中心にあった悪趣味な【生贄祭壇】は、木っ端微塵に破壊させてもらったピコ………ホントに………この下衆女めが!!今まで奪った人間の命に、死んで詫びろ!!!」
ピコルから、バチバチと、青白い激しい雷の魔力が吹き荒れる!!!ピコルが生贄祭壇で見た光景は、見るもおぞましいものであった。
殺された人間が尖った槍で串刺しにされていた、無数の人間の滴る血を、中央祭壇の宝玉に吸わせ、その血を魔女の魔力に変換させる。
その人間の魂を魔女の身体に取り込み、力とする、【禁忌魔法】を祭壇を作る事により、発動させていた、まるで鬼畜の所業であった、人間の顔は無惨にも、目玉がえぐり取られ、舌を噛みちぎられた後や、髪をむしられた後、幼い子供の姿まであった、その光景を、目に焼き付け、この場に馳せ参じたピコルは、我慢の限界を超えて、魔女に怒りの魔法を放とうと歯を食いしばる。
「!!?貴様!!大事な祭壇を………!!畜生めえ!!………魔力が、弱体化してしまったあ!!!」
「口を開くな!!!元に戻っただけだ!!雑魚めが!!雷よ!!怒りの鉄槌だ!!殺せはせずとも、雷の苦しみを与えてやれ!!!」
バリバリ、ピシャアーン!!!
ドドドドドドドド!!!!!
「ギャアアアアアアア!!!!!!」
たとえ死ぬことは無くとも、痛みは感じる、今まで受けたことの無い、全てを破壊する落雷を全身に浴びて、魔女は断末魔の叫びをあげる!!!!
「…………ぐぁぁ……………ヒヒヒヒヒ……さすがは………ロイヤルガード、私など到底及ばぬ魔力………だが!!それでも私を殺す事敵わぬ!!!」
落雷でいくら身体を貫かれ、焦がされようとも、すぐに液体化してしまうラヴェンラー。
「………ふん、ミーコ、後はよろしくピコな。」
木の上から、ミーコの隣りに華麗に着地し、腕を組み、魔女を軽蔑の眼差しで見つめる。
「………お前はもう終わりにぇ、何故なら、私は、お前を跡形もなく消し去る事ができるからにぇ……!!!」
魔女を指差し、ミーコの身体が高熱を帯びる、足元の赤き魔法陣が、ギュルギュルと音を立てて回転する!!!
「!?なにを……」
「落ちて溶けよ、【超魔法グランドラヴァ】!!!」
グラグラと、地面が揺れ、魔女の足元の地面が崩れゆく、崩れるスピードが早すぎるため、魔女は落ちるしかなかった。
崩れた先には、魔女の身体を真っ赤に照らす【マグマ】が鮮血魔女ラヴェンラーの最期の時を、暖かく迎え入れる。
「………超魔法…………だと??ヒイイイイ!!!嫌だあああ!!私は、まだ!!死にたくないいい!!!……………熱い!!苦しい!!!ああああああああああああ…………………ぁ……。」
ドボン!!ジュワアアアアアアアア!!!
そう言い残すと、マグマに溶け、その存在は消滅した。
「すごい、これが、ロイヤルガード……。」
魔女の最期を見届けたエリィが、ポツリとつぶやく。
「ふん、最後まで品の無い奴、鮮血魔女ラヴェンラー、死因、マグマに落ちて、永遠に消え去った、で報告書まとめるピコ。」
「…………これは、私からの餞別にぇ、50年分の悪逆非道、ようやく幕を閉じた、地獄に落ちて、罪を償うにぇ。」
ミーコとピコルは、激しい戦いを繰り広げて、眠っている3人の勇敢な子供達とエリィの元へ歩み寄る。
「それにしても、こんな子供達が、よくも殺されずに済んだピコね、あの魔女、認めたくは無いけど、【パラディン】クラスの強さは間違いなくあったピコよ。」
ツンツンと、ミラの柔いほっぺをつつく。
「さすが、私と手合わせしただけはあるにぇ、アティアも、ミラも、キミも、必死に抵抗したからこそ、生きてるにぇ、大したもんだにぇ。」
ミーコたちを、呆然と見つめるエリィの頭を撫でるミーコ。
森から淀んだ魔力が消え去り、再び森に明るい日差しが降り注ぐ、アティア達の寝顔を照らしながら、まるで彼らの勝利を祝うかのように、森に帰ってきた動物達が森に集まり、アティア達を囲む。
「………信じられない光景ピコ、森の動物達が、こんなに一斉に集まるなんて………」
「この子達と、私達に、まるで【ありがとう】と言っているのかにぇ??」
不思議である、ピコルとミーコは動物達を見た後、お互いの顔を見て、クスクスと笑った、ここら一帯の森と村に、一時の平和が訪れた瞬間であった。
「あ、ブルーサファイア、魔女と一緒に溶けちゃった…………………………。」
命をかけて、戦ったのに、目的のブルーサファイアを手に入れる事が出来なかったエリィは、ショックのあまりガクッと気絶した。
「にぇ??」
続く。
読んでいただきありがとうございました!
次からは、アティア達が、ナイト試験を受ける事になります!!果たして無事にナイトになれるのか!?




