血潮、ラヴェンラー。
ついに始まった鮮血魔女とアティア一行の戦い!!
そんな中、迷いの森の近くの村で、最後の仕事を終えようとしている者たちがいた。
アティア達が鮮血魔女と戦い始めた、同時刻ーー
結界道に、新しく結界を貼りなおすために、約1ヶ月かけて、リクレシア王国に通じる全ての結界道に、結界を貼ってきた、赤と青の100人結界団。
リクレシア王国皇女の側近である、ロイヤルガード、ミーコ、ピコルらが、率いた結界魔導士達が、迷いの森の近くの村で、最後の結界を、せっせと結界を貼りなおしていた。
「………こ、これで……や……やっと……終わるにぇ……。」
「……約一ヵ月……長かったピコ……。」
村の中央にある、結界祭壇に向けて、耳を垂らしながら、手をかざし、ボーっと魔力を注ぐ、疲れ果てた、ミーコとピコル。
「2人共!!最後の最後なんだから、もうちょい気合い入れてもらえます??」
Kカップのパイパイの持ち主が、情け無い2人に、最後の喝を入れる。
「………【ノール】……あんた真面目すぎピコ……。この一ヵ月で、一年分の仕事はしたピコよ……。」
「全くだにぇ、もう魔法と馬車はウンザリだにぇ……さっさと終わらせて帰るにぇ……フッカフカの布団でぐっすりイきたいにぇ………。」
2人は、精根尽き果てそうな声で、呟く。
そしてーーーやっと、最後の結界を貼り終えた。
「王国結界団の皆様、長旅、ご苦労様ですじゃ、無事、旅を終えられて良かった、ささ、こちらにて、お礼のご馳走を用意しておりますじゃ。」
髭を蓄えた、村の村長が、ミーコ達を暖かく迎える。
「おお!?やったにぇ!!!ご馳走だにぇーー!!………………ん??この魔力は……!?」
「………なんか、嫌な魔力ピコね……。」
「………この方角は、あの森からですね……。」
しかし、喜びも束の間、迷いの森から放たれる、殺気を帯びた、鮮血魔女の魔力をヒシヒシ感じる3人。
「う、嘘じゃ……先日【風刃のカノン】様が、ようやく我らの昔からの悩みであった、鮮血魔女を仕留めてくださったのに、もう新しい害が増えたと言うのか…………!!」
村長は、膝から崩れ落ちる。
「………いやこれは鮮血魔女だにぇ……昔から、あと一息のところで逃げられてしまうそうだにぇ……あと、首を斬られても、死なないとまで言われているにぇ、おっかないにぇ、王国では有名だにぇ……優秀なカノンでも打ち損じるとはにぇ。」
「………あーっ、やっと終わったのに、すぐ問題ピコかあーー!!?」
「……首をはねられても死なない!?……初耳です。これが、かの有名な……陰湿魔女、この、つき刺さるような鋭く、冷たい魔力は、間違いなく鮮血魔女でしょう、この地帯で悪名高い魔法使いは、鮮血魔女しかいませんからね………さて、どうしましょうか??ミーコ先輩??」
ため息をつきながら、ノールとピコルが、ミーコに視線を向ける。
「ん??なんで私を見るにぇ??」
「だってアンタ……昨日は馬車に乗ってずっと爆睡してたピコよね??私とノールは、昨日の野宿の警戒で交代で起きていたピコよ??」
「先輩??たまには、役に立って下さい??」
ノールは、ニコリと笑い、前屈みになり、ソッポを向いているミーコの顔を覗き込む、無言の圧力に耐えきれず。
「………グサリ……わ、わかったにぇ……。」
「鮮血魔女程度、さっさと倒してくるピコ!!さあ、行くピコ!!」
「お、覚えてろーーーー!!!」
ミーコは駆け足で迷いのもりへ向かう。
「あのおー……。つかぬ事をお伺いしますが、鮮血魔女が生きているのであれば、先程のミーコ様は、まだお子様ではありませんか??勝てるのでしょうか??」
村長が、ピコルとノールに率直な疑問を投げかける。
「あー、大丈夫ピコ!!ミーコ、ああ見えて、30超えてるからピコな!!」
「ミーコ先輩含めて私達3人は、ロイヤルガードです、戦闘においては、万が一などありません、ご心配なく。」
ふふん、と2人は、少し得意げな顔で、村長の顔を見る。
「そ、そうでございますよね!!いやあ、御三方が、あまりにも若く見えたもので………」
2人は目をパチクリし、顔を見合わせ、頭をかきながら照れる。
「……あ!!まずいですぞ!!魔女が本当に生きていたとしたら、ただの森ではありませぬ!!魔女の魔力にて、大人にのみ、幻惑の道が見える、迷いの森になっているはず!!ミーコ様、恐らく迷われたら最後、永遠に森からでられませぬ!!早くひきとめねば!!」
村長が慌てた様子で迷いの森を指さす!!
「………はあ!?それを先に言うピコ!!仕方ない、ノール!!ここの事は任せた!!ったく、世話のかかるポンコツ先輩ピコねーー!!!」
バタバタと、ピコルが慌てて、ミーコの行った道を走って追いかけ出す!!
「ピコル!!頼みましたよーー!!!」
そして、同時刻ーー迷いの森の中。
「ヒヒヒヒヒ!!!喰らえ!!ブラッディーシャワー!!」
赤い大玉が、爆破し、水鉄砲と化して、アティア達に襲いかかる。
「!!!闇よ!!!我らを護りたまえ!!!」
エリィは、地面に両手を着き、自らの紫色の魔法陣の回転速度を上げる、そして、水鉄砲が着弾する前に、アティア達の目の前に、地面から、黒き壁が現れた!!
「ほう、魔法詠唱が早い、やるな小娘、だが。」
ドドドドドドドド!!!!!!
血の水鉄砲が、黒壁を襲う!!!
「くぅっ………なんて威力!!!ダ、ダメ!!お、抑えきれない!!」
顔を歪めるエリィ。
魔女の体から、更に魔力が溢れ出る。
「当たり前だあ!!小娘風情が、このラヴェンラーの魔法を受けきれるとでも!?それ!!!もう一発!!くれてやる!!ブラッディポンプ!!!」
今度は、血の大玉が、エリィに向かい、放たれようとした刹那。
「っさせるか!!槍一閃!!!」
「スキありだぜ!!くらいな!!」
ランスが、魔女の攻撃が終わった瞬間、槍を握りしめ、魔女に高速で接近!!!アティアもそれに続き、魔女に向かい攻撃!!!
ズバッ!!!ドゴオ!!!
ものすごい音が森中に響き渡った!!!
アティアとランスが吹き飛ばされる。
「!?ウ、ウソ………何が、どうなっているの?」
ミラは衝撃の光景を目にする、魔女は、あの一瞬で、ランスとアティアの攻撃を軽く受け止め、血の波動でアティア達を吹き飛ばした。
「ぐああ!!!」
「うわあーー!!」
2人は大きな木まで吹き飛ばされ、木に身体を強打してしまう!!
「ヒヒヒヒヒヒヒ!!!奇襲のつもりか!?甘い!!甘すぎる!!貴様らガキ共とは、くぐった修羅場の経験が違うのさ、ガキがあ!!!」
体を強打し、アティアとランスは身動きが取れない。
「さあて………あとは小娘2人、どう料理してやろうか!!?」
「くっ!?強すぎる!!ミラちゃん!!さがって!!」
ミラの前に立つエリィ。
震えながら、魔女の魔力を受けつつ、身構えるエリィとミラ。
「ヒヒヒ!!健気だねえ!!?心配するな、すぐにコロシテヤル!!」
ラヴェンラーの魔の手が、ミラとエリィに襲いかかる!!!
続く。
読んでいただきありがとうございました!!
ミラとエリィの運命やいかに!!
乞うご期待!!!




