ランジー&チューリッペ
あっつい、毎日あっつい!!!
こんな日には、海にダイビングして、そのまま深海に潜りたいものです。
アティア一行は、迷いの森に、1人で入って行ったエリィを追いかけて、ジメジメした、森の中の広い草原地帯に、足を踏み入れる。
「ん??ありゃあ、さっきの……。」
「エリィたん!?」
アティアが指を指すと同時に、ランスがエリィに向かってダッシュする。
「おい!!ランス!!待てよ!!ったく…………ミラ、一応、エリィの周辺の魔力、探ってみてくれ!!」
「了解!!………………っ………ん??これは!?」
倒れている、近くの村の村人らしきお爺さん、それを見つめる、エリィの元にランスが到着した。
「エリィたん!!無事か!?」
「……………。」
エリィは、黙ってお爺さんを見つめている。
「あ、あだだだだ、こ、腰を撃ちつけてしもーたあー!!助けてええ!!!」
「お、おう!!アティア!!手を貸してくれ!」
お爺さんの身体に手を回すランス。
「わかった!………って………エリィ!!何つったってんだ!!お前も…………!?」
アティアがエリィに近づき、怒鳴る……すると。
「…………ふひ…………」
アティアに向かい、ヨダレを垂らしながら、不気味に微笑んだ。
「アティ!!ランス!!エリィじゃない!!この魔力は………陰湿で、小汚い!!!」
ドロオッ……ランスに、しっかりしがみついていたお爺さんが、急に溶け出した!!!
「けけけけけ!!!」
「…………!!??うげえっ!!ジ、ジジイが溶け出したあーー!!!」
ランスの身体は、ベッタベタになって動かなくなってしまった!!!
「ランス!!…………!!しまった!!」
「ふーひひひひひっっ!!」
ランスに気を取られていたアティアに、エリィの姿をした何者かが、アティアめがけて、溶けながら覆い被さろうとする!!
「させない!!ホーリーショット!!」
すでに魔法陣を展開して、魔法攻撃の準備をしていたミラの両手から、光の弾が発射された!!
そのままとろける者に直撃………!!対象は液体に変化して、地面にビチャビチャと音を立てて落ちた。
「ひゅ〜、あぶねえー!!サンキュー!ミラ!!」
「うん!!アティ、ランスが!!」
「ううぇええ………汚ねえ〜、動けねー!!…………うぇ!?しかも、このビチャビチャ俺の魔力吸ってやがるぅー!!!」
身体中ビッチャビチャのベッチャベチャになって、今にも泣きそうになっている、ランス。
「任せな!!って…………どうやってどかせばいいんだ!?」
頭を抱えるアティアの元に、ミラが急いで近づいてくる!!
「どかすよ!!アティ!!」
ランスに付き纏っている、ベトベトを素手でドンドン払っていくミラ!!!
「!?やめろ!!おいっ!!」
ランスがアティアに目配せする!!
「バッ、バカヤロー!!離れろ!!!ミラ!!」
すぐさまミラを、ランスから無理矢理引き剥がすアティア。
「…………あ、あれえ??…………べ、ベタベタが……………。」
ベタベタが、ミラにも移ってしまった!!
「……遅かったか!?ミラも動けなくなっちまった!!」
「ふひひひ………!!バカだけど、イキのいい新鮮な肉が引っかかったよお〜〜!!」
先ほどエリィの姿をしていた者が、地面に落ちたドロドロから、あれよあれよと、小汚い老婆の姿に変わっていく!!
「………くんくん、くんくん、ひーっひっひっひ!!まーったく!!ここまでの上物は久しぶりだねぇー!!」
にょきっ
ランスの身体に巻きついていた、スライム状のベタベタから、小汚い老婆の首が、生えながら喋りだす。
「なっ、なんだとおーーーーー!!?!?」
ランスの悲痛の叫びが、森中に響き渡る!!
「……………この声は………さっきの……!?
まさか森に入って!?」
森を彷徨っていた、本物のエリィの耳に、ランスの声が届いた。
「……………ぃや……がう…。」
ミラは、目をつぶって、何やらブツブツつぶやいている。
「ちっ、仕方ねえ!!力づくでやるしかないか!?行くぜ!!光魔法!!身体強化!!」
アティアの四肢が、鈍く光りだす!!
「………うえぇぇ……気持ち悪いーー!!光よ!!振り払えーー!!」
ミラの体が発光!!聖なる光がミラの体にまとわり、ベタベタを消滅させてゆく!!
「よし!!やっぱり、思った通り、このベタベタ、魔法に弱いよ!!」
「何ぃ!?よし!!ついに俺様の魔法の出番だ!……小さき氷塊よ、このスライムをどかしやがれえ!!!」
ランスの体が、青く、冷たく光り出す。
「こっこのガキ!?」
ランスの冷たい冷気を感じて、首付きベタベタが離れ出す!!
「!?チューリッぺ!!急いで離れなあ!!!………ん?」
「おっと!!よそ見していいのかよ!?ババア!ブルーサファイアよこせやあ!!」
バキィィ!!!
アティアの光を纏わせた右フックが、老婆ババアの顔面にクリーンヒット!!!
「ぐぎゃあああ!!??(な、なんて威力……こないだのクソ女といい、最近のガキは強い!!)」
「ランジーが吹っ飛んだ!!?大丈夫かい!?」
チューリッぺが、唾を撒き散らしながら叫ぶ!!!
「逃がすか!!アイスロック!!!」
無数の氷のツブテが、チューリッぺを襲う!!!
「いで!?ぐぎゃん!?(………このガキ共!!強い!!……………不味いね!!)」
「ランジー!!一旦引くよおおーー!!!」
「ちっ!!仕方ない、クソガキがあー!!顔面フックの借りは、すぐに返してやるからなあー!!」
ぺっと、唾を吐き捨て、2人の老婆がそそくさと、去ろうとした瞬間…………!!
「……やっと見つけた!……逃がさないわ……闇よ……闇よ……捉えなさい……ダークハンド!!」
茂みの中から、突如エリィの姿が現れ、魔法を詠唱!!! 地面から、闇の手が生え、老婆の足を鷲掴みにした!!!
「!!!エ、エリィたああああん!!!」
まだまだめっちゃ続く。
読んでいただきありがとうございます!!
これからもちまちま投稿していきますので、見かけたら、是非読んでみて下さい。微笑くらいはさせてみせます。




