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超魔導戦線リクレシア  作者: 超一蘭
14/32

アティアVSレッドコング。



 「後悔させてやるぜ!!体力、魔力はさっきのジャーキーでバッチリ回復!!光強化魔法フルパワー!!発動!!」



 アティアの体に、光が纏わりつく、その光が、体の四肢に移りゆき、手足の先を覆い、丸く鈍く光だす、戦闘態勢が整う。



 「…………確かに高級ジャーキーだった……すげえパワーと魔力も感じる。でもおかしいだろ!!さっきまで魔力と体力が底を尽きかけていた奴が、なんでちょっとジャーキー食っただけで、フルパワー出せんの!?あいつの体どーなってんの!?」



 ミラに向かい、アティアを指差し、ランスが鼻水を垂らしながら、叫ぶ。



 「え〜?わかんないよお〜、でも、いっつもごはんさえ食べればすぐに回復してるよ!ウーン…………まあ、言われてみれば……異常な回復スピードではあるかなぁ??」



 顎に人差し指を当て、空を見上げながら、過去の食後のアティアを思い出すミラ。



 「ああ!!少なくとも普通なら、あと1時間は全快しないはずだ!!普通ならな!!………なんとなく分かってきたわ!!普通じゃねんだろ!?お前ら!!」



 「ウーン……じゃあそう言う事で!!」



 「適当かよ!!??」



 グッとランスに向かい、グーサインを出すミラ、それを軽く手でパシリとはたき落とし、ツッコむランス。そんな中、ホワイティコングが激しくドラミングを開始する!!!



 ドンドコドンドコドンドンドン!!!



 「うるせー!!またそれかよ!!ドラミングばっかだな!!ゴリラってよ!!」



 耳を塞ぎ、叫ぶアティア。だが、ドラミングのせいで声がかき消される。



 「ゴリラパワー!!全開いいい!!!」



 ゴリラの身体が、胸から体全体にかけて、徐々に赤く染まっていく!!そして頭から蒸気の湯気が吹き出した!!!



 プシュウウゥゥ…………



 「な、なんだ!?白ゴリラが……赤ゴリラになっちまった!?」



 突然の変化に戸惑いを隠せないアティア。



 「死ぬ覚悟は出来たか??おチビちゃん!!」



 言葉を発したレッドゴリラが、アティアに向かって一直線に、肩を使った突進を開始!



 「何!?早い!!」



 その突進をジャンプしてゴリラの頭を越え、飛び越える、そして、ゴリラの後方に着地し、着地と同時に、後ろを向いているゴリラに飛びかかり、拳を繰り出す!!!



 「とったぜ!!」



 「甘いわ!!」



  ガンッ!!



 アティアのガントレットパンチを、振り向きざまの裏拳で相殺!!今度はゴリラがパンチを繰り出す!!



 「遅い!!」



 そのパンチをヒラリと体を捻じ曲げ、空へかわし、避けた回転の動きを利用して、ゴリラの顔面に、輝く光のハイキックが炸裂する!!



 ドゴオ!!!



 鈍い音が響き渡る!!!


 

 「!!!!ゴリっ!!!」



 ゴリラはそのスピードに反応できずに、ダイレクトに食らってしまう!!!そして、そのまま顔面から、ランス達に向かって吹っ飛んだ!!!



 「危なっ!!」



 とっさにランスは、後ろにジャンプして避ける!!!



 「ふぇ………ふぇぇ………。」



 ビューーーン!!とミラの目の前をゴリラが素通りしていく、その風圧でミラの髪が風で舞い上がり、乱れる。



 クルリン、ズザザザザザ!!!



 レッドゴリラは、空中で回転し、着地、地面を両手で押さえて、なんとか動きを止める。



 「ウホッ!!このレッドコング様が約20メートルも降っ飛ぶとは!チビの癖に凄い蹴りだな!!中々効いたぜ!!」



 ニヤリと笑いながら、口から出ている血を軽く親指で拭う。



 「ふんっ!タフだな!!俺のフルパワーの蹴りを受けて、立ってる魔物はテメーが初めてだぜ!!」



 両手拳を腰に当て、首を鳴らしながらゴリラを称賛する。



 「ウファファ!減らず口を!!ウホォーー!!!」



 再びゴリラの突進!!なんだか楽しそうだ。



 「ふんっ、芸のない奴め!!次で終わりにしてやる!!」



 そんなゴリラの笑顔を見たアティアは、少しほくそ笑み、右足を後ろに構える、右足の先に光が帯びる。



 ギリギリまで引きつける!!!そしてこの渾身の蹴りを叩き込んで終わりだ!!



 左足を少し沈ませ、更に引きつけようとする。



 が、ゴリラは突如5メートルほど手前から、猛スピードを利用し、体をグルグルと、斜めに回転させ始めながら、一気に距離を詰めてくる!!!



 「なっ、何をするつもりだ!?」



 遠目から見ているランスが、その急スピードに驚き、思わず声を上げる。



 「……!?遠心力を利用して、攻撃するつもりだな!?面白え!!どっちの威力が高いか!!」



 「ウファファファ!!勝負だ!小さな戦士よ!!」



 高らかに、大きな笑い声をあげながら、スピードに乗った、ゴリラの巨大な拳が、赤く光りだし、そのまま強烈な回転拳を繰り出す、それに応えるかのように、アティアの左足が、地面を激しく蹴り上げ、小石を巻き上げながら、光輝く右足が、ゴリラの拳と轟音を立ててぶつかり合った!!!



       ドッゴオオオン!!!!



 「!!!!うわぁっ!!!」



 「!!!グホォッ!!!!」



 互角!!全くの互角!!!



 そのままアティアは、ぶつかり合った、凄まじい衝撃に耐えられず、後方へ吹っ飛ばされる!!!ゴリラもその衝撃で、後ろに倒れ込む!!



 「す、すごい……アティも、ゴリラさんも、本当に強いよ……。」



 目の前で起きている、ハイレベルな戦いを目の当たりにし、ゴクリ、と唾を呑むミラ。



 「ああ、驚きの連続だ……この戦いっぷりは……ナイト試験を、今から受けに行く奴の戦いじゃあねえ……すでに、【ソルジャー】クラスの実力はありそうだな……。」



 目をギラギラさせながら、槍をギュッと握りしめ、興奮しているランス。



 「いててて……あー……痛え……蹴ったこっちの足が痛いなんて初めてだ………マジで強えな!!あんた!!」



 吹っ飛んで、地面に打ちつけた後頭部を押さえながら、ムクリと上半身だけ起こすアティア。



 「ウファファファ!!俺のスパイラルナックルと互角だと!!?本当に驚かされるわ!!!」



 地面に背を付けたまま、豪快に笑うレッドゴリラ。



 お互いに立ち上がり、ゆっくりと近づいてゆく。



 「へへ、やっぱり強え奴と戦うのは楽しいな!!最高に高ぶるぜ!!!」



 「お前の言う通りだ、こんなに興奮する決闘は久しぶりだ!!だが……そろそろ決着をつけねばならん。」



 「ああ、同感だぜ!!我が【赤き光】よ!四肢に集え!!その力を持って眼前の敵を打ち砕く!!!」



 アティアの手足の光が、緋色に光りだす!!!それと同時にバチバチと、光が炸裂音を立てて荒ぶる。



 「…………素晴らしい力だ、小さな戦士よ……俺もそれに応えよう!!レッドコング奥義!!

          デモンドラミング!!!」



 ドンドコドンドコドンドコドン!!!!



 ゴリラの身体中から高熱の湯気が溢れ出る、赤い身体が更に赤みを増し、顔全体も赤く染まり鬼の形相へと変化する!!!



 「あ、あれは!?アティアの必殺技!!

           【レッドドライヴ】!!!」



 「レ、レッドドライヴだあ!!??聞いた事ねえ技だな!?」



 ビリビリと伝わってくる魔力と、ミラの放つ必殺技の名に、思わず反応するランス。



 「アティしか出来ないトンデモ必殺技だよ!!あの技を使うって事は………もうすぐ決着だよ!!」



 「……だろうな……あの魔力の高まり様は、ちょっと異常だぜ……なんというか……【熱くて重い魔力】みたいなものを感じる……。」



 頬を汗が伝う、初めて感じる魔力の【質】に動揺を隠しきれない。



 「熱くて……重い??」(っていうか、カッコいい。)



 ユラユラと、自身の緋色の光に照らされ、髪をなびかせるアティアの勇姿を見つめるミラ。



 「凄え威圧感だな……。」



 「それは俺のセリフだ、全く、大した子供だ、そういえば、名前を聞いてなかったな。」


 

 「俺はアティア、【魔人】を滅ぼす者だ。」



 「ふっ、揺るがぬ意思を感じるぞ……そうか、アティアか……良い名前だ。」



 お互いを讃え合う両者、戦いを越えた、友情に近いものがお互いに芽生え始めていた。



 「いくぞお!!レッドコングゥ!!!」



 「来い!!アティア!!!」




      遂に、決着の時が迫る!!!

 


 



 



 

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