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超魔導戦線リクレシア  作者: 超一蘭
12/32

3ゴリラVSアティア一行。



 ゴリラ山中間地点にて、ゴリラに殺られそうになったところを、通りすがりの少年、ランスに助けられたミラとアティア、3人はお互いの自己紹介をしながら、ゴリラ山の頂上を目指していた。



 「なるほどなー、お前達もナイト試験を受けるって訳か!!で、俺と同じくブルーサファイアを手に入れるためにここにきたって事か。」



 槍を両肩に乗せ、岩と岩を飛び移って進んでいるランス。



 「目的地は一緒みてーだな、仲間は多い方がいいし、試験会場まで、一緒にどーだ??な??」



 「うん!強い人がいる方が心強いし、やっぱり、結界道の外は複数で行動した方が安全だよ。」



 アティアとミラは、お互いに視線を交わし、意思を確認する、今度はランスに視線を移す。



 「おう。丁度いいじゃん!!おれも1人で退屈してたんだ、それに、ここの山のボスゴリラは、なかなか強えって噂だ、協力よろしくな。」



 そう言いながら、進んでいると、急にランスの動きが止まる。



 「………アティア……。」



 「……ああ、感じるぜ、ゴリラだ、複数いやがるな。」



 「さ、さすがゴリラ山だね……。」




 「ウホーン!!!」


           「ウファーン!!」


 「ウッホーン!!」



 ハイテンションな、3匹のマウンテンゴリラが現れた。


 

 アティアとランスは、機敏な動きで、ミラを中心に戦闘態勢をとる。すかさずミラは自分の足元に魔法陣を展開する。



 「いいかミラ、ここのゴリラは強え、それが複数となると、今の消耗した俺では、お前を守りながらの戦いは正直キツい。1人で戦れるか!?とりあえず3人背中を合わせてお互いの背中を守るんだ!!いいな!?」



 「アティ!!うん!!わかってる!!何とか自分の身は自分で守るから、アティ達は目の前のゴリラに集中して!!」



 ミラは数歩前進し、アティア、ミラ、ランスで三角形の布陣に変わる。



 ランスは手を顎に当てながら感心している。



 「了解だ!!へえ?!やっぱり根性座ってら、ミラくらいの歳の女って、だいたいこういう時すっ飛んで逃げちまうんだがな。」



 「ミラはそこら辺の女とは訳がちげーよ!!カノン姉ちゃんに鍛えてもらってっからよ!!覚悟さえ決まれば、やる女だぜ!!」



 「やる女だもん!!」



 3人は腰を深く落とし、迎撃態勢をとる!!!



 「ウッファッ、ウッファっファッション!!ウホホホーーー!!!(うっふぁっふぁっ!!なんだ!!ガキじゃん!!あの兄弟、こんなガキにやられてやがったのかよ!!)」



 ゴリラAが指を指して、アティア達を小馬鹿にする。



 「ゴリ!!ゴリゴリリー!!(全くだ!!情け無い!!食っちまおうぜ!!!)」



 ゴリラBも、首を鳴らしながら3人を見下す。



 「ホホホン!!ホーホホホ!!(可哀想な奴らだ!まあ、ゴリラ山最後の砦の俺たちに?殺されるなら本望かなあ!?)」



 ゴリラC含め、この三馬鹿ゴリラが最後の砦のようだ。



 「ちっ、たかがゴリラの分際で、いい気になってんじゃねーぞお!!??」



 ランスの体から、異様な殺気がほとばしる!!!



 「すげえ殺気だな………俺も、負けてらんねーぜえ!!!」



 アティアからも、気合いの波動が体から溢れでる!!



 「ミラも!!負けてらんないもん!!!」



 ミラからは、身体中からキラキラと綺麗な光が出る、全然怖くない。



 3人の殺気を真正面に浴びる3ゴリラ。



 「!!!??ウ……ホ??ウホホ……ウホーッ!!(な、なんだ!?この……威圧感は!?アホ毛のガキの癖に!!なんて気合いだあ!!)」



 ゴリラAがアティアの殺気にびびって鼻水を垂らす。

 


 「ゴーリ!!ゴリゴーリ!!(くー、青髪のガキ、寒気がするほどの殺気を放ってやがる!!やべえぞ!!)」



 ゴリラBも、冷や汗をかいている。



 「ホッホッホッポ……ホーウ!!!(なんだあ!?あのメスガキ!!全然怖くねえ!!まるでウサギみたいだ!!アイツから仕留めるぞ!!お前ら!!)」



 「ウホ!!(了解!!)」



 ゴリラCが、ミラ奇襲の号令をかける!!!



 3匹のゴリラが、一斉にミラに向かって飛びかかる!!



 「やっぱそーくると思ったぜ!!ミラ俺に任せな!!」



 ゴリラの動きを読んで、アティアがミラの前に移動し、待ち構える!!



 「俺が2匹まとめて仕留める!!お前達は、1匹を確実にやれ!!」



 2匹のゴリラに、槍を回転させ、突っ込みながら、ランスが叫ぶ!!



 バシィッ!!!



 ゴリラAとアティアの両の掌がぶつかる!!そして、お互いの指と指が絡み合い、取っ組み合いの力比べが始まる!!



 「了解っ!!っぐおおおおお!!!」



 アティアの身体が激しく光る!!!



 「!!!?ウボっ!?ウボボぼぼぼ!!(こっ、このガキなんて力だ!!人間ごときが、このゴリラ様と張り合うだとお!!??)」

 


 あり得ない!!普通に考えれば、15歳の少年と、マウンテンゴリラが力比べなど、結果は目に見えている。だが、最後の魔力と力を振り絞り、懸命にゴリラの動きを止める!!!



 「ばっ……馬鹿力が、もうダメだあーー!!!」



 しかし、必死の抵抗も虚しく、ゴリラAに押され始める。光も消えてしまった。



 「ウホホッ!!ウガアーーー!!(手こずらせやがって!!!終わりだ!!クソガキ!!)」



 ゴリラAが渾身の力を入れようとした瞬間!!アティアの後方に待機していた、ミラの瞳がギラリと光る!!!ゴリラAに向かい、輝く両の掌をむけ、足元の魔法陣が激しく回転する!!



 「ウボ……ウボン!?(しまった……このガキは時間稼ぎ!?)」

 


 ゴリラAの顔から凄い量の汗が滴り落ちる。



 「食らええっ!!閃光ライトニング!!!」



 ピカアッ!! ピーーーーーーーーーー



    光音が響き渡る。



 一瞬であった……ミラの手のひらが、眩く、輝いた瞬間、その光は、ゴリラAに向かって一直線に伸びてゆき、そのままゴリラAと共に大きな光音を立てて、巨岩にぶつかっていたーー。



 「!!?………………………。」



 その場にいた誰もが、何が起きたか理解するのに時間がかかった、ミラ以外は。



 「アティ!!!」



 力を使い果たし、倒れ込んでいるアティアに寄り添う。



 「……ははは……ミラ……お前、いつの間にあんな凄え魔法を……助かったぜ……やるじゃ……ねえか…………………」



 力なくミラに抱かれるアティア、しかし、もう目にすら力が入っていない、そのまま目を瞑り、眠ってしまった。



 「ミラ……なんなんだ……あいつは……。」



 ゴリラB.Cと戦っていたランスが、アティアを抱きしめるミラを見ながら、頬から汗を流す。



 「ゴッ……ゴリゴリー!!!(す……スキアリー!!)」



 ゴリラBが、よそ見をしているランスに向かって奇襲を仕掛ける、しかし、その拳を躱し、一言。



 「悪いな、くたばれ。」



 ズボッ!!



 ランスの槍が、ゴリラBの腹部を勢いよく貫いた。ゴリラBは、そのまま倒れた。そしてランスの目は、ゴリラCを捉える!!Bの腹から槍を抜き、Cに向かって、距離を詰める!!!



 「ホ!?ホホホン!?(何い!?兄弟!?)」



 「槍一閃……疾走!!!」



 シュッ……………



 微かな音を立てて、そのままゴリラCの胸に風穴を開け、通り越して行った。



 「ホ?(は?)」



 バタン……。



 ゴリラCは白目を剥き、何も反応出来ずに倒れた。



 「ふん、俺たちの勝ちだぜ。」



 肩に槍を掛け、ランスは勝利宣言をするのであった。


 



 

 



 

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