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夏の合宿

 夜更かし厳禁で、ニコが寝かされて、ミサも付き合いで寝に行って。明日が仕事のセブンとロックが先にリタイヤ。シヴァとシンイチが残った。


「合宿の一日目の総括やな」


「まあ、こんなものじゃないか?ニコは喜んだし、みんなも楽しめた」


「明日、俺はここから仕事出来るけど、お前はどうする?」


「俺もここで仕事しようかな、邪魔が入りそうならその時帰る」


「セブンとロックはここから出勤や言うとったな」


「じゃあ、昼はちょっと食べに出かけて、夜は自炊か」


「まあ、そんなとこやな」


「セブン、スーツ持って来とんやろか」


「大丈夫だと思うけど」


「念のためちょっと早めに起こそか、ロックは私服にエプロンやからな」


 ちなみに、次の朝。スーツは無事にあったのだが、セブンはタイを忘れて、ギルマスに借りて出勤。


 帰りに着替えを入れ替えて、ついでに取ってこいと言われていた。


 洗濯物を集めて全員分洗濯、


「女物はさわれんからな、ニコがやれ」とシンイチの指示でニコが洗濯。


 ミサは学校へ出かけた。

 ニコはバイトを休みにしていたらしい。仕事をするから、悪いけど遊んでやれん、とシンイチにはっきり言われていたが、聞き分けはよかった。


  ローテーブルでPCで仕事をする俺たちの後ろで、ソファに丸まって本を読んでいた。

 静かで…猫かなにか、そういう小動物のように気配が薄い。

 席を立つときにちょっと頭をなでておいた。


 涙ぐんだのは、見て見ないふり。同じ家に、誰かが一緒に過ごしている。それをちょっとは体験させてやれただろうか。

 早めに仕事を片付けて、夕食は俺が作るか…。好物がわかれば、作ってやるんだけどな。


 シンイチ、ニコはまだ結婚して自分の家を作る準備が出来ていない。それどころか、誰かと一緒にいて、ご飯を作ってもらったり、おかえり、と迎えてもらうそういう経験がいるだろう。まだまだ、そういう心配とは無縁だと思うよ、俺はね。

 小学生ぐらいのつもりで、好物だしてやって、ゲームのし過ぎはいけませんよと止めて、さっさと寝なさい、と追い立てるぐらいでいいんだと思う。


 どこかに空いている、大きな空白。それがいつか、埋まりますように。

 ミサと俺は、甘くしてやりたい。シンイチは怖いお父さんをやってくれれば。


 オムライスは好きかな…と思って作ったら、入れておいたグリーンピースが地雷だったらしい。

 そうっとよけていたのを、シンイチが「行儀が悪いぞ、好き嫌いはあかん」と叱って食べさせていた。


 お約束だ。避けるのは許されないとわかった後は、すまして食べていたので、こういうことが出来るように躾はされているよう。

  表情がちょっと違うので、取り繕っているのだろうけれど。


 あとで、「シヴァ、あのね…」と来たので、グリーンピースはもういれないと確約しておいた。

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