お仕置きの幽霊マラソン 中央タウンから森の街
鉱山町から、森の中の街道を走り抜けて、中央タウンに向かって走ります。
中央タウンのそばにはnewbieハンターがいるんですよね…。鹿狩り中に殺されたことは数知れず、今は本が10冊、包帯が1枚じゃあ、PKする方も引き合わないでしょうけど、どうしてみんなこう、PKするのが好きなんでしょう。
体力が上がった分、持ちますけど、秒の差ですよね。まあ最初の日にこの街のゲートから踏み出して3歩で瞬殺だった時のことを考えれば、ずいぶんな進歩です。
はあ…戻りましょう。丸腰でアーマーなし、瞬殺同然です。鹿狩りの時はせめて刀があったのですが。それと包帯も。
ギルマスがこれをお仕置きにしようと思ったのがなぜか、よくわかります。厳しいです。これならもう、ギルマスの目の前でお説教で、HP切れになりながらごめんなさいと泣く方がどれだけましか…。寂しいです。シヴァも、ミサ姉も、ロックも、今日は会えないんですよね。
いつもだったら、こんなことになったら、迎えに…
誰かが、迎えに…
涙で画面が見えなくなって、ちょっとしばらく立ち尽くしてしまいました。ここで時間がロスになってしまい、死体が消滅してしまいました。全速力で走ってきたのに…。誰のかわかりませんが落ちていたローブは拾って、切って包帯に。一枚でも、ゼロよりましです。珍しく、PKに合わずに、中央タウンを越えました。
涙をふいて、唇をぎゅっとかんだニコが、ここを何とか抜けたのは、7時過ぎ。
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森の街との間で赤ネームを見て、飛び上がりましたが、あれは、普通のプレイヤーではなく、AIのようです。同じ言葉を繰り返し話しますし、動きもぎこちないです。多分…倒せると思います。服が豪華なのは強そうなので、まずnewbie服っぽいのを、狙いましょう。ダブルクリックでターゲット、走ります。
newbie用の解体ナイフのダメージはミニマル。スパーリングに使うようなナイフですから…。これで1以上のダメージが入るのを見たことがありません。ですが、相手がヒールするのでないなら、無限にHPがあるわけではないですから、無事倒せました。
なんと、lootに服が入っています!包帯です!
もう、すべての服が包帯に見えるようになってきました。
服にハサミを入れると、布3枚に。包帯が3本!それに、武器が入っています。小さいcutlassです。この剣の名前は知っています。これは、このゲームの中で、悪い言葉を伏字で言い換える機能があって、その機能がオンになっているか、オフになっているかのチェックにギルマスが使っています。
「この剣の名前を、タイプイン」と言われて、cutlassと打って、全部アルファベットで出るなら、その機能はオフになっています。これがcutla@@となっていたら、その機能がオンになっていて、一定の…あんまり読んだり書いたりするのがおすすめ出来ないような言葉が伏字になっているのがわかるのです。トグルがとてもわかりにくいので、自分でもどうなっているかわからない人がたくさんいるので、簡単なチェック方法として編み出されたみたいです。
lootに出るのは、大抵LQだということになっています。普段はもう、捨てて帰るようなものです。私の鍛冶屋キャラが作る、普通の剣のほうがずっとダメージがたくさん出せるからです。ですが、今は…。解体ナイフよりダメージが出るなら、なんでも歓迎です。
装備して、もう一人、誘導しましょう。
普段は正直捨てて帰るような、銀行の前に落ちているような木の盾とか、使いにくい兜とか、皮の首あてとか…ですが、今はもうなんでもいいです。ちぐはぐであろうと、ローブ一枚よりましです。
服は全部切って、包帯にしました。
色とりどりの包帯がカバンにちらばっています。違う色で作った包帯って、重ならないんですよね。
結局、5人全部倒して、いろいろなものが拾えました。これは「自分の力で手に入れたもの」でいいんだと思います。
ちょっと気が抜けたからなのか、とことこ歩いていたニコが、森の町周辺の木こり狙いのPKに、また殺されたのは、森の町の門を通り過ぎたときだった。
白黒画面を見ながら、ニコが、ここまで15分で帰れるだろうか…と、一周回ってすとんと冷静になって引き返したのが、7時半過ぎ。




