総力戦回避?
準備をして、今か今かと待っていた総力戦には結局なりませんでした。
それはなぜかというと、あの敵のギルドのギルドマスターが休戦を願ってうちを訪れたからです。
個人で飛び込んでは死んで、あまりにも勝率が低い上に、殺人カウントを取るのに全く躊躇のないその思い切りの良さに、ただのデュエル好きだの、小競り合いだのではないのかもしれないと気づいたそこの敵ギルドマスターは、ギルド員に話を聞くことにして(聞いてなかったの?と思いました)、詳しい話を何とか聞き出して、私が森の中の池のほとりでPKになった、あの事件の話を聞いたそうです。
私のタグがどんな文字だったかを聞き、ロールプレイヤーだという噂も聞き、うちのギルドマスターにPKの補償と謝罪を要求したという話まで何とか聞き出して、とても慌てたそうです。
結局補償がもらえなかったという話には、当然だろうと思ったらしいですが、そのまま、知り合いだの友達だのにアヴァロンの評判を聞いて回り、BBの噂を集めて総合して、評判がいいギルドであること、ハイランカーがギルドマスターなことを聞いて回って、最後に、補償がもらえなかっただけではなく、うちのギルドマスターが敵と認定する!と宣言したところまでがばれたのがついさっき…ということでした。
ずいぶんちょっとずつしか話さなかったんですね。うちのギルマスなら全部白状させたに違いないですが。
私がちゃんとPKカウントを取り、自分の信ずるところによって行動した、それだけのことで、PKされるたびに補償と謝罪を要求するのは嫌がらせである、と説得したらしいです。
赤ネームを攻撃してもカウントが来ないのがこの世界の仕組みだからやってもいいのであれば、自分がPKされるのも、またこの世界の仕組みである。
相手がカウントを取らないFPKや、MPKではないのだから、文句を言うなと叱っておいたというお話でした。
私がもし、他のギルドに謝罪と補償を要求に…うーん。行こうとはあまり思いませんね。私は自分が作ったものと、NPCショップで買えるものだけでre-equipをすることに…いや、違いますね、スクロールの高階梯のものが欲しければギルドのものを使うし、ポーションはミサ姉にお願いするからです。武器防具の最高級がどうしても要るならシヴァにお願いして作ってもらいますが、もったいないので自作で十分です。
多分、この敵ギルドにはギルド内に生産系を持っている人がいないとか、ギルマスにお願いできないものがあるとか、そういうことなのかもしれません。六階梯の爆発スクロールはギルドの部屋の箱に800本とかありましたし、他のものも大体数百本ずつ置いてありました。「ここから持って行け」としか言われていません。
マーカーをマークする魔法は六階梯で、これもギルドの箱に並べてあって、持ち出しては使用しています。
敵ギルドのギルドマスターは自分のギルドメンバーがこういう嫌がらせをすることになったのは遺憾である…という表明と、私に謝罪を、というわけで、アヴァロンの場所はもう知られていたのでそこから案内をもらって、うちのギルドへ来たということでした。
カッとなりやすい若いメンバーが多く、統制が取れていないのだと謝られましたが、ギルマスは「まあ、どこのギルドにもそういうのが混ざっているものなので」と答えていて、ちょっと恥ずかしかったです。
もしお望みとあれば、今すぐこのギルドから蹴りだします、というオファーについては断って、ギルマスに謝罪は受けていいですか、と聞いてから、謝罪はyour apology is accepted *smiles*とやって受け取っておきました。
敵宣言は取り下げましたが、また問題が起きたときは連絡出来るようにギルマス同士が登録したみたいですね。もしも、そちらからまた攻撃があった場合はこの交渉が決裂したものとして総力戦にしてもいいんですが、とギルマスが詰め寄っていたのがちょっと怖かったです。
敵ギルマスは、もし誰かがまたBBのメンバーを攻撃したら、返り討ちで構いません、連絡ください、うちから蹴りだして残りのメンバーでKOSにします、という約束をして帰って行かれました。
ちなみにアヴァロンにも謝罪した話は連絡が来ました。
女王は不興をはっきりロールプレイに出して、次回にこのタグが同盟ギルドのどのタグにでも攻撃をしたら、アヴァロンとその同盟を挙げてそちらのギルドメンバーをひとりのこらずKOSにしてくれよう、と宣言したらしいです。強烈です。
アヴァロンの同盟ギルドは、かなり多いのです。覚えきれないぐらいあります。100個ぐらいあるかもしれないです。新入りのお披露目だけでも何十人もいたんですよ?アヴァロンの正規メンバーだけでも相当いるのに(最近わかりましたが、avaというのとAva、それからAVAの3種類があるようです)うっかり狩りも出来やしない…という状態になるのではないでしょうか。
ギルマスはこういうのを「にらまれた」というのだと教えてくれました。有力者に不利な扱いをされる状態のことを言うらしいです。
ギルマスが、顔の広い人で良かったと思いました。どこへ行っても親切にしてもらえるのは、ギルマスのおかげです。うちがちゃんとしたギルドであること、失敗したギルドメイトは叱られて改善を求められることがわかっていれば、失敗に寛容になってくれる外部の人もあるということでしょう。
私が失敗しても、みなさまがかばってくださるのは、やはりギルマスが厳しく大雷を落とすからです。
私のせいでギルマスが他所のギルドに謝りに行かなくていいようにしなくてはいけませんね。
そうそう、私のPKカウントはしばらくしてから見たら、無事、ゼロに戻っていました。よかったです。




