表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/152

ロールプレイでお披露目パーティ

 今回招待状が来たパーティはうちにとってはロックとニコのお披露目で、他のギルドの新入りと合わせて、数十人。これは、アヴァロンにうちにこういう新人が入りました、という連絡をしといて、ある程度数がたまったら連絡が来てこういうパーティが行われるという仕組みになっとる。


 人数がたまっとらへんかっても、新年とかのパーティがあったり、夏至祭りがあったりとか、そういう時についでにお披露目が…ということもあるんやが、今回は別に何でもない週末やから、単に人数がたまっただけなんやろな。


 ロックとニコに動作をボタンひとつで出せるマクロに登録させる。ニコはこれでいいと思います、とドレスを手でつまんで体を低くするお辞儀を見つけ出して挨拶が出来るようにしとったし、ロックには左足を後ろに引いて、右手を胸に置いて、とコーチをしとった。


「ギルマス、身分の設定はありますか?」やと。


 身分が貴族かどうかでお辞儀に差があるらしい。自由研究で調べたことがあると言って笑っていた。「脱帽」という動きがなかったので、ロックは兜を抱えることで代わりにしたらしい。


 謁見もあるぞ、というたら、そんな特殊な作法、知るわけないですよ!とふたりともちょっと切れとった。とりあえず雰囲気でひざまずくことにしたらしい。


I am truly honored to see you, your majestyぐらいでなんとかなるやろ、と教えておいたが、ニコはだいぶ悩んどったようや。まあ、そこまでのロールプレイヤーはガチ勢にもなかなかおらんやろ、要は雰囲気や、雰囲気。


 とはいえ、謁見はかなりたくさんある各同盟ギルドの新入りが十人単位でやるんやから、全員秒単位。頭を下げ、一言お言葉をもらってI am honored、と一言入れて、riseと言われたら立って、戻ってこいと言い聞かせて送りだした。


Herald of Avalonなんていうのまで用意してあって、実は誰か主要キャラのサブキャラらしいが、そのキャラがタイプインチャットでひとりずつ名前を呼ぶ。


 Rock and Nicole,guild of Black Brigades!と呼ばれたら前に出る。


 お辞儀して膝をついた。ロックは片膝、ニコは両膝。二人ともがんばれよ。


Lady Titania:Welcome, and well-come to the Kingdom of Avalon,friends.Let our ties be strong and tight.

 (よくぞ来た、アヴァロンの友よ、我らの絆は強く、強固であれ)

Rock:Thank you, your majesty

 (ありがとうございます、陛下)

Nicole:We are honored.

 (光栄です)


 二人で一言ずつ受け持つ練習はしてあったみたいやな。


Lady Titania:Rise,Rock and Nicole, We now announce you as friends of Avalon!

 (立ちなさい、ロックとニコル。あなた方をアヴァロンの友として認めましょう)

Rock:your kindness overwhelms me.

 (身に余るご高配です)

Nicole:we thank you, ma'am

 (感謝をいたします)


ここで見ている人が拍手。

 もう一度お辞儀で、ハイ退出。


 やれやれ終了。この儀式が済んだら、あとは自由に歓談になるから、日本人プレイヤーにでも会わせとくか。プレイヤータウンの店は便利やし安いし、職人に知り合いが出来れば便利やからな。


 しかしギルドハウスの安全は大事やが、行事はほんまに肩が凝る。


 ちなみに俺とシヴァ、セブンは同盟を結んだときにこれをやった。一度ロールプレイをしてしまうと「出来る人」と思われてしもうて、話しかけられ方からして違ってしまうんが難やなあ。


 しかし女王は歓迎の言葉を何種類も用意して、大変やな。ロールプレイヤーはほんまに根性あるわ。


 そう思っていた俺やが、あとでニコが女王に名前を覚えられてしまうとはこの時は全然思いもせんかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ