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20:開けろ!鉱山宝くじ

7L7:ニコ、これあげよう


Nicole:???


7L7:あ、ニコそれ開けたらだめな箱だから


Nicole:????


7L7:それな。中身は板と、丸太で、重さが24で8アイテムにしてあるんだ。それカバンにいれていくだろ?するとPKが返り討ちに出来るってこと


Nicole:返り討ちですか?


7L7:その箱をregが入っていると思ったPKプレイヤーが開けると爆発して死ぬから。罠作りスキルと罠解除スキルと細工のスキルがカンストしてるから、HPトップのプレイヤーでも殺せるから


Nicole:開けたらびっくりしますよね、罠箱って


7L7:え?ニコ、あけたことあるの?


Nicole:ありますよ?鉱山町のlotteryで


7L7:宝くじ?


――つまり、どんなものだったか。ニコの話を総合するとこうだった。

ある日のこと、鉱山町の鉱山の洞窟の内外に、木箱を並べている人がいた。全部同じ見かけの箱で、丁寧に一マスずつ箱が並べられていく。箱は大きくて、上を通れないタイプのもので、その人は奥の方から並べて後ずさりして、きれいに整列した箱がずらり。


 基本王国では地面に落ちているものは誰のものでもない、捨てられたものということになっている。毛皮、肉片、鑑定後要らないと思われて捨てられるダンジョンの戦利品、スキル上げのために作って邪魔になったアイテム、脱ぎ捨てられた死に装束のローブ。


 誰もクリックしなければ十五分で消滅するので、リサイクルどころの話じゃないけれども、つまり落ちているものは誰が拾っても大丈夫。


 面白がってみんなが拾ってカバンにいれて、箱を開けると、いろいろなものが入っていた。宝石が入っていた人もあるし、武器や防具が入っていた人もいた。服や靴が出てきた人もいた。

 みんながわらわらと拾い続けるうち、あたりとはずれがあることがわかってきた。


 人によっては数万ゴールドもするような船の証書(水辺でクリックすると船になるもの)が出てきた人もあったし、インゴットが500個とか1000個とか出てきた人もいた。インゴット1000個と言えば、半日分の労働に値するかというような数で、プレイヤーは色めき立った。そのうち罠が混じっていることもわかってきた。鉱山で鉱石掘りをしているキャラクターは基本HPが高い。HPが高くないとたくさん鉱石が持てないし、鉱石掘りをしていると上がりやすいステータスでもあるからだ。


 そういう高HPプレイヤーでも死ぬぐらい強力な罠が入っていたり、半分以下しか持っていかれない罠があったり。罠なしで生の魚の切り身50枚とか、リンゴ20個とかの、どうでもいいアイテムが入っている箱があるかと思えば、50000ゴールドが入っていたりで、みんな大喜びで箱を開けたり、比べあったり、そして死んだり。鉱山町は大盛り上がりだったそう。


 ニコはどうしても自分も拾ってみたくて、アイテムを鉱山町のバンクに全部預けた後に戻って箱を2つ拾ってみたら、1つは罠で危うく死にかけ(馬鹿だ)、もう一つにはネックレスとイヤリングが入っていて喜んだのだとか。

 その謎のプレイヤーは、何度か箱を並べに来て、ニコは鉱山町のプレイヤーとかなり楽しんだらしい。


 時々こういう、面白い遊びを考えつくプレイヤーがいるよな。


 ちなみに重さ24で8アイテムの箱にPKは見事だまされ、蘇生屋でニコは自分を殺したプレイヤーと鉢合わせをしたそうだ。かなり罵られたらしいが、*smirks*(ふふーんだ)といれて帰ってきたと笑っていた。これでちょっとはニコに手出しを控えようと思ってくれるPKがいればいい。もう1つ罠箱を欲しいというので出したが、ニコはその箱と同じ形の箱をreg入れにして、アイテムの数と重さを揃えたらしい。うっかりすると見分けがつかないと言っていたから、そのうち間違えてドカンといくんじゃないかという心配も捨てきれない。


 この場合ニコが間違えて死んだら、俺がギルマスに怒られるのか?頼むから間違うなよ、ニコ。


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