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F-word、英語圏のタブー

 「一発殴らせろ」と「一発やらせろ」はコンセプトにおいて、大きく差がある…ということを教えておこうか、という話があったんやが、ミサがなんとかしてくれるというとった。


 こういうことは男ではどないもならん。まあ…ミサがおらんかったら、どうにかして俺とシヴァが教えたやろうけど、ぎりぎりで用が足るぐらい、適任とは誰にも言えんやろう。それとF-wordや。あれは英和辞典には、意味として「失せろ」と書いてある。つまり「どっかいけ」とか「消えろ」とかそういう感じのことやな。


 やが実際英語圏では、そういう時にいうのはget lostであって、辞書に「失せろ」と載っているのは、F-wordにあたる言葉に直訳の言葉がないからや。


 対応する言葉がない。「おかげ」「お互い様」こういう言葉にぴったりする英単語がないように、F-wordにもぴったりの日本語がない。つまりこの言葉は日本人プレイヤーが「ふぁっきゅー」と叫ぶ場合は、コンセプトがピンと来んまま叫べるわけや。「悪口」で「侮辱的」だということだけはわかってて、いうなれば保育園で、5歳の子が「バーカ」と言うのを聞いて、2歳の子が「ばーか」と言えるようになったんはええけど、なんとなく言い返しているだけ…みたいになっているのとちょっと似ている。


 言葉に付随するイメージや、コンセプトというのは、その言葉と不可分ということになっとるんやが、その言葉を母国語にしとるんやなければ、なかなか全部はな。ニコの日本語の理解が怪しくて、微妙に外人みたいなんは、そのせいもある。

 つまり通俗的なことが抜けとるわけで、下品な言い回しや、タブーになっとることを違う言葉で言い換えるようなことがざっくりないというわけで、「一発」というのは、花火や、パンチの数え方やということはわかっとるけど、「一発やらせろ」が、わからんように、俺ら日本人にもFuck youのほんまのとこはぴんと来ん、とそういうわけや。


 ローランドに色々聞いてみた感じでは、まずFuck youには、


 俺には、お前を簡単にやっつける力がある、という宣言

 俺はお前を思い切り下に見とるぞ、このカスという侮蔑

 考えうる限りで最もひどい目に遭え、という呪い

 そうなったらザマァ見ろじゃ、という嘲り

 ――大体この4つが入っとる感じや。

 それをかなりの下品さと挑発でひとつにくくってから、投げつけるということらしい。


 そらもう、ケンカになるわなあ。

 こう言われて、殴り合いのけんかで済みゃええが、メリケンは銃を持っとるもんで、この一言で銃を抜いて、撃ちよる血の気の多いやつもあるそうや。日本人が試しに言うてみて外人に殴られるという話があるんは、まあ想定内。つまりそんな簡単に意味もわからず言うたら危ない、いうことやな。


 王国内ではフレームのEVので済むが、RLではあかん。もちろんもっと軽く友達同士の間で粋がって言うやつもおるようやが、あくまで友達同士の中で、ティーンエイジぐらいの頃に出すようなもんで、他人に、言うのは危ないということらしい。それに「ちゃんとした人たちの間では」口に出さんようなもんでもあると。


 そういうことを叫べる女は、そういう商売のスレた女か、薬でやられとるか、酒のんでかなり酔うとるか、そのどれでもないなら、シンプルに品性下劣か、とそういうことらしい。そらまだこどものチビには言わすわけにはいかんやろし、ミサが言うたんも見たことない。詳しいことを聞けば聞くほど、チビが叱られよったんもしゃあないのがようわかる。


 その投げつける悪口ではないなら、これはつまり…男と女が性的な関係を持つ。そういうことに使う動詞らしい。その悪口と、動詞が両方同じ言葉やと言うのが、外国語の難しさやと思う。

 つまり日本語でいうと、「ヤった」いうやつやな。あー、つまりFUは大体「ヤられろカス」か。なるほどな。


 はあ。アメリカの罵り言葉はどれにしても、こういう下ネタ系統が多い。だいぶわかるようにはなったが、ニコに解説するんがなあ。難しいわ。なんせああやからな。生物学的に正しい子づくりの知識があるもんやか、どうなんやか。

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