ギルティクライシス〜罪と命と救済と〜#1
軽くプロローグを書きました。
少しの間更新したいと思います。
いつか俺はこんなことを思ったことがある。
『今までしてきたことは許されるのだろうか?』
『いつか私は救われるのだろうか?』
『この世界に生きていていいのだろうか?』
……その言葉に対して今でも答えは出ないまま地に這いつくばりながら足掻いている。
その言葉は自分の足を押さえつけるかのように重しとなって、のしかかる。
???「最低だな…こんな感覚に襲われてるのが、俺が一番この世界に生きていることを実感するとは…ふ…。」
俺はこんな自分を嘲笑うかのように苦笑がこぼれた。それはあまりにも皮肉めいていて、周りからすれば可笑しい話だろう。
これは私にとって日常であって非日常の一コマである。
???「おーーいってば!!!!早く行きましょーー!!!!早く来ないと今日の報酬全部もらいますよー!!」
???「うるせぇな…俺の気持ちも考えろよ。これだから気持ちの整理もつかないんだよ…」
???「うるさいって何だよ!!!先輩が喋らなさすぎなだけでしょバカ!!!」
あいつは基本的にうるさい。というか先輩にバカって言いやがったぞアイツ…!
アイツは感情が表に出やすく任務中では感情で動いてしまい何度も死にかけてる…俺の気持ちも考えろよ。しかし奴だからこそ私にとって第の理解者である。
この世界に来てから俺は今までの過ち。
「罪の感覚」に何度も襲われていた。アイツに対しても強くあたっていた時期もあった。
しかしそれでも話を真摯に聞き…受け止め強く支えてくれた。
この世界に来て今の時分があるのはアイツのおかげだと断言出来る。だからこの感謝の気持ちは行動で表す。
それが暗殺士。木原伸二という人間である。
???(俺が俺であれるのはあいつがいるからこそ…だったら今は俺が出来ることを全力でやるだけ。今を生きる理由は今の所これだけで十分だ…)
俺はアイツのそばに急ぎ足で向かうと春の一番風が俺たちを強く吹き抜けていった。それはこれから起こることを暗喩しているのか…それとも未来を照らす道標のものか…。
これは罪と命と思いが交差する美しくも儚い異世界。
『ティグシーリーブレ』
これから起こる物語は救われることを願う少年少女の物語。
少年少女がもたらすものは光か…闇か…。
その物語が今幕を上げる。