第二回 UCAー85駆逐戦車 ウリューナ連邦軍
初の兵器紹介!第一話にて登場の「ゴキブリ」です!
UCA‐62駆逐戦車
ウリューナ連邦製。正式採用は1962年。全体を傾斜装甲に覆われた小判に似た小さな車体を持つ。内部は車体の小ささ故に大部分が機械類に回されているために、三名の乗員の居住性は最悪で、無砲塔である。装填補助装置を有するが、携行弾数はわずか十四発である。
反面、高馬力ガソリンエンジンの搭載によって、行動範囲は短い代わりに得た良好な機動性、強力な百ミリ砲、正面だけなら高い防弾性能などの長点も多い。A型には、百ミリ砲の他に武装は7.62ミリ同軸機銃が搭載されている。
全長6.3メートル 重量18トン 全幅2.3メートル 全高2.02メートル 最大装甲厚105ミリ 速度80キロ/時 乗員 3名
「ゴキブリ」の蔑称を持つ駆逐戦車。試作機の完成は1959年と、相当に旧式でありながら、未だにウリューナ軍の前線を支え続けている。
高速で火力が高く、ある程度の防御を持つ実用的な無砲塔戦車という軍からの無茶な要望に、設計局が半ばヤケクソになって設計、提出。二度の手直しの末、正面装甲が105ミリの代わりに側面は25ミリ、エンジンと砲と弾薬室に占領された年中真夏の身動きもとれないような車内に乗員が三名押し込まれるというトンデモ兵器が誕生した。
初期の案では、百二十ミリ砲を搭載する予定だったが、より軽量な百ミリ砲が採用された。
正面装甲以外がどうしようもなく薄いので、如何に敵に側面、背面を見せないかが重要になる。
また、これはウリューナ軍の戦車全般に言えることだが、全体を傾斜装甲に覆われていながら、上面装甲が平たい。
これは、ウリューナ軍特有の歩兵を主とした戦術によるもので、機甲部隊内に非装甲車両の占める割合が増える割合をなるべく減らすために、通常の戦車などに歩兵を乗せるいわゆる「タンクデサント」を行いやすくするためである。また、歩兵を同乗させることを前提とした型もあり、UCA‐62戦車ならC型がそれにあたり、上面装甲に、防盾付き12.7ミリ機銃と、歩兵用小銃を差し込める銃眼付き防盾が増設されている。
また、B型には上面装甲に六十ミリグレネードランチャーが増設されている。
D型は、百ミリ砲の位置を上方にずらし、車高の低さゆえの狙いにくさを軽減している
1967年以降に製造されたものには、車体後部上面の天井がなくなり、居住性が若干改善されている。
進撃、防衛、奇襲など多目的に使用されるが、正面装甲以外薄いという特性上航空機からの攻撃に弱い。
これからもこんな感じでやっていきます!