天邪鬼兄妹と橋姫の巻
二話だよ!!
頑張るよ!!
今日も地底でダラける天邪鬼兄妹。
兄のアルマがダラけるのはわかるが妹の正邪もダラけているのは珍しい。
「またダラけてる...」
ダラケきった二人に呆れた視線を送るの金髪少女。水橋パルスィは不機嫌そうに喋る。
「昨日怒ったばっかでしょ?」
「だってよ〜...なぁ?」
「だって〜...ねぇ?」
なんともダラケきった口調で話す二人にパルスィはため息を吐き部屋を出ようとした。
だが、アルマに止められる。
「パルスィもダラけようぜ〜...?」
「私は仕事があるの。あなたと違ってね」
「パル姉は働きすぎだよ〜...!」
「そうだそうだ〜」
働きすぎ、この二人からは無縁の言葉を言われパルスィは何とも言えない感情が沸き立ったが結局何を言っても無駄だと悟った。
「はぁぁ......能天気なあなた達が妬ましい...わかったわ。今日は休もうかしら」
「わぁい!じゃあパル姉はあたしの隣に寝てぇ〜...?」
「はいはい...」
パルスィは正邪の隣で横になった。
「えへへ...」
「どうかしたの?」
「うーんとね...内緒!」
「...変なの」
いひひ!と笑ってパルスィに抱きついた正邪は気持ちよさそうに頭を摺り寄せる。
数分後...正邪は眠ってしまった。抱き枕代わりにされているパルスィを見ていたアルマは意地悪そうに笑っている。
「何よ...?」
「なぁんか親子みたいだなぁ〜って」
「わたしが母親ならアルマは父親かしら?」
「え?......ま、まあそうだな」
「顔赤いわよ?」
「う、うるせえよ!」
パルスィに背を向けるとスッと腰に手が回った。
見ると今度は正邪が俺に抱きついたようだ。
「ふふふ...本当に父親みたいね」
「こんな生意気な子供いらねぇ」
「そこが可愛いじゃない?」
「パルスィって親バカだな」
「あなたもそうでしょ?」
ニヤッと笑うパルスィを見てアルマは小さく笑った。
数分後、三人仲良く寝ている姿をさとりに見られ羨ましがられたらしい。
こんな家族っていいと思う