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東方魔人黙示録〜番外編〜  作者: 怠惰のあるま
ちょっとした日常
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アルマと寅丸の巻


はい。どうもみんなアルマだよ。

お母さん(仮)の条件で毘沙門天の代理と仲良くならないといけなくなった。

めんどくさい。第一に俺とあいつが仲良くなれるか?無理だね。勤勉さと怠惰欲は相まみえることは不可能さ。

別にあいつが嫌いというわけではない。凄いやつだとは思う。

が、性格が気に食わん。でも仲良くならないと船借りれないしなぁ...


「はぁぁ......」

「ため息すると元から無い運が逃げるわよ?」

「うるさいよ。そこはもう諦めてんだ」


まあパルスィといれるなら運が悪くてもいい。ただ...ただね。


「僕が一番ため息を吐きたいよ...」


寅丸も一緒にいるんだよね。


「どうして二人は喧嘩をするの?」

『それはこいつが....』

「息ぴったりなのに」

『ないない』

「はぁぁ...」


なぜパルスィがため息をするの?


「一回腹を割って話してみなさいよ」

「じゃあ...寅丸は真面目すぎるからもう少し柔らかくなってほしい」

「アルマはダラけすぎるからもう少し真面目になってほしい」

「うん。どっちも無理ね」


さじ投げるの早いですよパルスィさん。

もう少し考えてくれたっていいじゃないですか?


「なんとなくだけど。あなた達って似てるわよ」

『どこが?』

「変に意地を張るところ」

『意地張ってない』

「はぁぁ...」


だからなんでパルスィがため息をするんだ。


「共通点を探せばいいのよ」

「共通点ね〜...」

「ありますかね?」

「....そういえば。寅丸はよく物をなくすらしいじゃない」

「え?はい」

「しかも何故か他の人じゃないと見つけれない」


何それ怖い。


「あなた達の共通点...不運?」

『......い、否めない!』

「そこのところを詳しく話し合ってみればいいんじゃない?」


その後。不運について語り始めた天邪鬼兄と毘沙門天代理の話は翌日まで続いたという。

いや、不運話多すぎるだろ。






二人の人生の九割は不運でできています。

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