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詩*夜空へ*

夜に

作者: a i o

この身体が夜に馴染めば

君を抱こう

ひとりでは寝付けない夜に

その髪を撫でれば

髪先から星の運河となり

君は夢を渡る


君はこの夜に

惜しみない夢を与え

弛んでいく四肢に

投げ出された憂い

預けた夜の窓口

引き取るのは明日にして


震える唇が乞う辛辣な愛も

今はただ眠りに任せ

繰り返される穏やかな吐息


この身体が君に馴染めば

君を許そう

ひとりでは許せない夜に


その瞼を降ろせば

夜は頷き

流したかった涙の数だけ

星を降らそう


いつか君が


馴染めなかった朝の数だけ








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