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第六話 俺、不死者を退治します。その19

「ブチのめしてやんよ、巨大骨クマ公!」



「おう、やってみろや! つーか、同じ骨々な身体とがはいえ、熊と人間、どっちが強いかわからんのか、おらぁぁ!」



 ガシャドクロブラックとクマドクロだけど、どっちも肉が一切存在しない骨々な身体である。



 ――が、パワーバランス的にはクマドクロの方だろう。



 なんだかんだと、熊対人間みたいな――うお、ガシャドクロブラックの放った右ストレートが、クマドクロの額を穿つ! 



「ヒャッハッハァァ~~! クマ公、俺に勝てると思っているのか、クソがァァ~~!」



「コ、コイツ! うらぁ、骨熊拳!」



「う、うおおおっ! 流石はクマ公だぜ! すごいパワーだ!」



 轟ッ!! と、クマドクロが突きあげた右の前足がガシャドクロブラックの顎を捉える! 



「互角ってところね。さて、その均衡を崩すには……」



 ガシャドクロブラックとクマドクロは、互角の殴り合いを繰り返す――ん、沙希が、その均衡を崩そうと策を練っているっぽいな。



「ダンパー、あの真っ黒なデカブツの〝あの部分〟に攻撃を仕掛けられる?」



「あの部分? ふむ、なるほど、さっきからチラチラと見え隠れしている〝アレ〟のことかな?」



「あら、アレがすでに気になっていたワケね。んじゃ、話は早いわ。隙を見て、アレに破壊できなくてもダメージくらいは当ててほしい」



「うむ、可能なかぎりやってみるか――」



 アレってナニ? 沙希はダンパーに頼んでガシャドクロブラックの〝ナニか〟を破壊、或いはダメージを与えさせようとしているっぽいぞ。



「この位置なら、ギリギリか……」



「パンダマン、なにをするんだ?」



「パンダマンではない。私はダンパーだ! さてと、お前にもちと協力してもらうぞ」



「え、俺も……って、うわあああ!」



 ダンパーがなにを狙っているのかはともかく、地面に埋まった状態の俺を引っ張り出してくれる。ふう、ありがたい……と思った矢先である!



「では、巨大骨々怪獣二匹を引きつけておいてくれ! なぁに、私がその隙を突くまでの間だ! うおおおお!」




「ちょ、おま……ごがっ! イテテ、顎をぶつけちまっ……あ、あはは……こ、こんにちは!」



「「タイマンの邪魔をすんな!」」



「うぎゃー!」



 ダンパーは俺を抱きあげると、気合の一声とともに、そんな俺を殴り合う巨大な骨々怪獣――ガシャドクロブラックとクマドクロのもとにブン投げる! 



「ぶっ潰れろや、ゴキブリィィ~~!!」



 うがぁー! 案の定、そんな二大骨々怪獣のタイマン勝負を邪魔するかたちになったワケだ。



 んで、当然とばかりに、怒り狂った二大骨々怪獣の踏んづけ攻撃が……ちょ、失敬な! 俺はゴキブリなんかじゃないぞ!



「よしよし、そのまま引きつけておくんだ!」



「お、おいィィ~~!」



 ダンパーの奴、恨むぞ! それはともかく、俺って本気(マジ)で硬すぎ! あんな巨大なバケモノに何度も踏んづけられたのに、怪我ひとつ負わないし――あ、でも、地面に埋まって身動きが取れないんだよなぁ……って、地面に埋まるのって、これで何度目だよ!



「ミケちゃんがまた地面に埋まったわ」



「アイツ、ホントに硬いわね」



「ああ、カッチカチだ!」



 あ、あのぉ~もしもし、そんなことを言ってないで助けてくれませんかねぇ、アイロディーテさん、それにみるくさん!



「よし、今だ! 東方無敗熊流奥義……超絶熊王電光弾ンン~~!」



「わ、パンダマンの光の弾丸に!」



「パンダマンじゃなくてダンパーよ!」



「そ、それより、あのパンダが真っ黒骨巨人の右胸を背後から撃ち貫いたぞ!」



 この際、パンダマンでもダンパーでも、どっちでもいい! とにかく、光の弾丸と化したダンパーが背後からガシャドクロブラックの右胸を撃ち貫く!



「が、があああっ! 貴様も、我々のタイマンの邪魔を……う、それは!! か、返せ、返せェェ~~!」



「ん、パンダマンが青く光り機械の箱みたいな物体を抱えているわね。なにかしら、アレ?」



「うーん、自動車のエンジンって感じだね、あっちゃん」



「アレは(コア)よ! さてと、あの真っ黒いデカブツが人造兵器だって確信できたわ!」



「ちょ、あんなモノが骨々な身体に!? み、見えなかったわよ、沙希!」



「当然、カモフラージュしていたはずよ、哀香先輩」



 ブラックガシャドクロは人造兵器!? うーん、まあ、それを物語る機械のような核がカモフラージュされるかたちで左胸に搭載されていたワケだし、そこらへんは間違いなさそうだ。



「さてと、クマドクロ! 今よ、ソイツ叩き壊しなさい!」



「お、おう、沙希ちゃん!」



 動力源である(コア)を失ったガシャドクロブラックは、まるで天を仰ぐかのように拳を振りあげた状態で緊急停止する――と、クマドクロがとどめの一撃とばかりに緊急停止したガシャドクロブラックに猛然と体当たりをぶちかます!



「う、うお、時間切れかも! んじゃ、合体解除ォォ~~!」



 ガシャーン! と、甲高い音とともにガシャドクロブラックはバラバラに砕け散る。



 動力源である核を身体の外に引きずり出された以上、奴は復活できないだろう。



 さて、同時にクマドクロもバラバラに砕け散る。魔力切れで巨体を維持できなくなったようだし、相打ちに近いかな?




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