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第五話 俺、邪神と遭遇します。

 なんだかんだと一週間があっと言う間に過ぎ去る。その間に修行の一環として外道への仕置きをいくつか沙希と愛梨、それにアフロディーテやみるくらとともに、俺はやりこなす――が、そんな俺の弱さにぶれはなかった。まったく強くなってないっつーかなんというか……ふう。



 ま、まあ、一応、防御力にだけは磨きがかかった気がする。とある外道が撃ち放った銃弾が額にクリーンヒットしたのに、軽い出血で済んでしまった――なんてことがあってね。



 ん、あの邪神人こと柳原を仕置きしていないのかって? ああ、そういえば、件の柳原の住まいであると同時に、謎の集団である財団Nが、なにかしらの研究を行っていた研究所(ラボ)として使用されていた超高層マンションのアトランティスの三十五階から、連中が忽然といなくなったらしい。住人で沙希の友人でもあるデュオニュソス曰く、そこでナニが行われていたのかって〝痕跡〟そのものも完全消滅――驚くほどきれいさっぱりになにもなくなっていたという。



 とまあ、そんな話はここらへんにしておこう。語ると長くなりそうだからね。



「お、おい、光桜(こうおう)学園はいつの間に男女共学校になったんだァァ~~!」



「し、知るかよ! つーか、ここに入るのかよ!」



「ああ、暇だからな。それに穏行の術を使えば、俺たちの姿は見えないし……グフフ♪」



「ま、まあ、確かに、穏行の術を使えば……」



「ねえ、そんなところでなにをしているのよ?」



「「わ、沙希!!」」



 さてと、みるくの暇つぶしにつき合いかたちで俺がやって来た場所は、○○県S市にある開校から今年で百年を数える名門校として有名な光桜学園という中高一貫校だ――と、そんな光桜学園の校門前で、俺とみるくは沙希と出会う。ひょっとして沙希って、この学校の生徒だったりする?



「なにをしに、ここへ来たのかはわからないけど、不審者あつかいされる前に立ち去った方がいいわよ」



「お、おいおい、不審者って……」



「まあいいわ。今から旧校舎にある私のアジトへ案内するから、そこでしばらく大人しくしていてもらいたいわ」



「ア、アジトォ!?」



 なんだか不審者あつかいされているな――うお、忘れていたぜ。俺が今いる場所は光桜学園の校門前だ。んで、時刻は八時二十分……むぅ、ゾクゾクと生徒たちが登校してくる時間じゃないか! うーむ、部外者である俺たちが不審者あつかいされても仕方がないなぁと思えてくる展開だ。さて、ジト目で俺とみるくを順に見つめる沙希がアジトがある旧校舎へと案内する、と言い出す。



「おっと、五月蠅くて厄介なのがやって来たわ。早々と旧校舎へ向かうわよ!」



「お、おう!」



「てか、五月蠅いのって、あの女教師のこと? うお、ありゃ中学ン時の同級生の真田真美子じゃん! ギャハハ、老けたなぁアイツ~☆」



「へえ、知り合いなわけ? まあ、そんなことはさておき、旧校舎へダッシュよ!」



 ん、眼鏡をかけた女教師が校舎内から出てくる。んで、こっちへ向かってくるぞ――ん、みるくの知り合いっぽいな! ま、それはともかく、沙希曰く、五月蠅くて厄介な存在なので、ここは旧校舎へ向かってとんずらだ!



「山崎さん、待ちなさい! 部外者を連れてどこへ行くんですか……え、消えた!?」



 ハハハ、部外者だってことが丸分かりのようだな。ま、仕方がない。光桜学園の制服を着ちゃいないし――と、俺たちは穏行の術を行使し、姿を周囲の風景と一体化させる。



「面白そうな奴らが現れたな。よし、追いかけてみっか~……」



「んっ?」



「どうしたんだ、ミケ?」



「あ、ああ、なんでもないよ。さ、旧校舎へ案内頼むぜ!」



 んんん、面白そうな奴らが現れた? 今、そんな声が聞こえた気がする。空耳かな? ま、とにかく、沙希に旧校舎へ案内してもらうとすっか――。

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