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第二話 俺、外道にお仕置きします。その15

「うわあああ、熱いっ! なんだ、これェェ~~!」



「莫迦っ! はやく、それをこの中に!」



「ちょ、ガシャポンのカプセルだろ、それ!」



「いいのよ、細かいことは!」



「お、おう、じゃあ、この中に入れるぜ!」



 船越から魔王種を引き離したのはいいけど、これ……すっげぇ熱いっ! 火傷してしまいそうだ! とにかく、アフロディーテから手渡されたガシャポンのカプセルの中に、コイツを――魔王種を封印しておかなくちゃ!



「ふう、これでとりあえず大丈夫よ」



「そ、そうか……さて、コイツをどう始末すればいいだろう? 下手に投げられない気がするし……」



「う、うん、そうだよね。誰かに拾われて悪用されたら大変だしね、ミケちゃん……」



「その心配には及ばないわ」



「あ、沙希! ついでに狼姫(ろき)



「うおぃ! わらわをついで扱いすんな!」



 下手に投げることができないので、ガシャポンカプセルの中に封印してある魔王種をどう処分するかが問題だな。さて、気づけば、俺の背後に髪の長い小柄な女のコが立っている――沙希だ。あ、狼姫も一緒だ。



「それは私が預かっておくから心配しなくてもいいわよ」



「そ、そうか……んじゃ、渡しておくぜ」



 俺が持っていても意味がないような気がする。そんなわけで俺は、魔王種が入ったガシャポンカプセルを沙希に投げわたす。



「あ、そうそう、コイツを研究したがっている科学者の知り合いがいるわ。そいつと交渉して多額のお金を得ようと思う。後でレストランにでも行きましょう。オススメの店があるわ」



「へ、へえ、それの研究している科学者がいるみたいだな」



「沙希先輩、もしかして、あの人ですか!?」



「うん、そうよ。愛梨は一度、会っていたわね」



「てか、正直、苦手です!」



「おいおい、どんな科学者なんだよ?」



「そんな話は後回しっすよ、ご主人様。あの女の処遇も考えなくっちゃ!」



「お、おう、忘れていたぜ!」



 おっと、忘れていた。魔王種と引き離したおかげで死ぬことだけは免れた船越陽子のことを――さ、どうしたものか。



「なんだ、まだ()ってなかったのか! よし、わらわが、お前らに代わって仕置きをしてやる!」



「狼姫、その必要はないわ。あの女は肉体的には助かったけど、精神(こころ)を破壊されている。すでに再起不能(リタイア)よ」



「ふむ、それじゃ殺す必要はないというワケだな? まあ、お前がそう言うのならやめておこう」



「そういうことよ。あの女は精神を破壊されて自滅したワケだし、廃人確定だわ。だから、もうなにもしなくてもいいのよ」



「お、おい、廃人確定って! それじゃ、あの女の犯した罪を公にし、明るみにしても……」



「ま、あの女の下された天罰ってことでいいじゃん」



「うーむ……」



 船越陽子の精神は壊れた。魔王種を発芽させるための床苗として適合しなかったことが原因だろう。さて、精神が壊れ廃人確定だって沙希が言う。なんだかんだと、あの女にくだされた天罰ってことで割り切っておくとしよう。仕方がないよな、ああなっちまった以上。



「ん、足音が聞こえる。それに、これは人間のニオイのモノだな」



「あ、忘れてたわ。あの女の悪事を通報しておいたことを……テヘ☆」



「うお、じゃあ、この足音は警察の!?」



「わわわ、それじゃ穏行の術を使って姿を消さなくっちゃ!」



 お、おい、警察に通報したのかよ、沙希! むう、そんな沙希の通報を受けた警察がやって来たようだ。ややこしいことになる前に、穏行の術を使い姿を消した状態のまま立ち去った方が無難だ。そして警察に後始末を任せるとしよう。

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