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第二話 俺、外道にお仕置きします。その3

 登場人物紹介


 ・綾乃――狐耳の生えた座敷童という感じの容姿をした女のコ。その正体は妖狐。

「うお、ペットショップの地下は洞窟になっているのか!?」



「ご主人様、洞窟の奥に旅館があるっす! 小狐丸って名前みたいっすね」



「クンクン、この食べ物のニオイがするわ」



「あうあう、そういえば、朝ご飯を食べてなかったんだった。お腹が空いたかも……」



 まさか、ペットショップのケットシーの地下が洞窟となっていたとはねぇ――お、けっこう広いな。○○ドーム一個分の広さはありそうだ。それに天井を見ると大きな鍾乳石が見受けられるので、ここが人工的につくられた場所ではなく天然モノだってことがわかる。



「ん、あっちこっちに照明機器が設置されていて明るいな」



「でも、地上と地下をつなぐ階段の周辺だけね」



「ご主人様、懐中電灯を持ってきたっす!」



「どうでもいいけど、真っ暗闇の洞窟内に光が見えない?」



「皆さん、ご安心ください。この先に小狐丸という旅館があります。あの光は、そんな小狐丸の照明です。さあ、行きますよ」



 とまあ、そんな広大な天然モノの地下洞窟と地上をつなぐ階段の周辺は照明機器のおかげで明るいが、その先は当然、真っ暗闇だ。とまあ、そんな真っ暗闇の地下洞窟内でなにかが煌々と輝いている。田中曰く、小狐丸という旅館の照明らしい。ま、とにかく、光を目指して進んでみよう。



「入口のところに仲居さんがいるよ、ミケちゃん」



「な、なんだ、そりゃ!」



「ええと、そんなアダ名を考えてみました、テヘ☆」



「あら、可愛いわね、ウフフ」



「む、むぅ、まるで猫の名前みたいだなぁ……」



 ミ、ミケ!? 俺の名前は美樹原健司――と、そんな俺の名前の苗字と名前を合わせた頭文字を組み合わせた愛称かよ! ま、まあ、それはともかく、広大な地下洞窟にある小狐丸という旅館の入り口のところに掃除中の仲居さんの姿が見受けられる。



「う、狐耳の生えた座敷童?」



「うん、そんな感じですね」



「それって、この国の幸運を呼ぶ妖怪だっけ? 確か、その容姿はおかっぱ頭で……ん、でも、座敷童は小さな男のコの姿をしていたような気が?」



「ちょ、聞こえているわよ! 誰が座敷童よ! 私には綾乃って名前があります、プンプン!」



 アハハ、聞こえてしまったようだ、失敬! でもまあ、座敷童って表現しても別段、間違っちゃいない容姿なんだよなぁ、綾乃って名乗る狐耳の仲居さんは――。



「ん、もしかして、アナタたちのことかな? 外道のお仕置きを依頼されたって魔法少女は?」



「あ、ああ、一応な。つーか、依頼人は店の中にいるんだろう?」



「ええ、そうよ。んじゃ、姉ちゃ……いやいや、女将の綾音と一緒にいると思うから、今から案内するわね」



「じゃあ、頼む!」



 依頼人は女将と一緒ねぇ。どんな人物なのか気になるところだ。よし、仲居の綾乃に、そんな依頼人がいる場所に案内してもらうとするか――。

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