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第二話 俺、外道にお仕置きします。その2

 登場人物紹介


・田中――元人間を自称するマルチーズ。

 愛梨は寝巻姿のままなんだよなぁ。おまけに、妖艶って言葉が本気(マジ)で似合う美女の姿から、地味で小柄な女のコの姿に戻っている。



「なあ、お前、寝巻のままだってことを忘れてないか?」



「うわ、一旦、帰宅するんだった!」



「ウフフ、ドジねぇ、愛梨は――ま、私に任せておいて! そぉれぇー!」



「おお、その服は光桜学園の学生服か!? すっげぇ可愛いってマニア受けがすごいんだぜ!」



「マ、マニア受けって……」



「い、いいじゃないか! とにかく、光桜学園の女子の制服は大人気なんだァァ~~!」



「あ、あのぉ、お客様……」



「ゴゴゴ、ゴメンなさい! うわ、真っ白なマルチーズが喋ったぞ!」



 所謂、神業ってヤツだな。アフロディーテが一瞬で愛梨を寝巻から光桜学園の制服に変化させる。アヒルのクセにすげぇな! やっぱり、神様なのかねぇ、コイツ? と、それはともかく、俺たちはペットショップのケットシーの店内にいることを忘れていたぜ――って、おい! いつの間にか俺の足許にいた真っ白なマルチーズ話しかけてきたぞ!? な、なんだ、このワンコはァァ~~!



「美樹原健司さん、それに三島愛梨さん、お待ちしておりました」



「え、お待ちしておりました?」



「話は沙希様から聞いております。私は田中と言います。ワケあって今はワンコの姿をしています」



「ふーん、元人間ねぇ。さてさて、なんだかんだと、アンタがワンコの姿になってしまった理由を知りたいねぇ」



「ハハハ、それはご勘弁を! では、こちらへ――」



 ふむ、あの喋るワンコこと田中も沙希の仲間みたいだな。ん、俺たちをどこかに案内するようだ。



「爬虫類コーナーの奥に地下へ続く階段があるぞ!」



「依頼人はそこにいます」



「ふーん、依頼人ねぇ……」



 依頼人は地下室のいるのかな? さて、ペットショップのケットシーの地下には、ナニがあるんだろう。気になるところだ。



「君たちは新人かい? だったら、僕を使い魔にしてよ」



「私も、私も!」



「うお、蛇や亀が話しかけてきた! ももも、もう絶対に驚かんぞォォ~~!」



 説明しておこう。ペットショップのケットシーは、入り口付近が犬猫の販売コーナーで、中間エリアが兎やハムスター、そして鳥類の販売コーナーである。さて、地下へ続く階段が見受けられる店の一番奥のエリアは、蛇や亀といった爬虫類や金魚や昆虫などの魚類や虫類の販売コーナーである。



「このペットショップは使い魔の販売所としても機能しています。とまあ、そんな理由もあるので使い魔を求めて来客するアナタたちの〝同じ穴のムジナ〟も多かったりします」



「え、同じ穴のムジナ……魔法少女が他にも!?」



「私は沙希先輩くらいしか知り合いがいませんが、この世にはたっくさんいるみたいですよ。同じ穴のムジナが――」



 魔法少女と呼ばれるモノは、流石に俺と愛梨、そしてあの沙希だけってワケじゃないようだ。そこらへんを考えると、同じ穴のムジナは他にいて当然だろうなぁ。



「あのぉ、そこの蛇さんなら三万円でお譲りできますよ」



「ヒィィ! 蛇なんて大嫌いっす!」



「お、おい、買うって言ってないだろう!」



「え、そうっすか? ふう、安心したっす……」



「あ、でも、惹かれた。蛇っていいね!」



「モ、モギャー!」



 店員のお姉さんが蛇を買わないかって進めてくる――と、同時にアリスが悲鳴をあげる。むぅ、蛇が大嫌いな様子だ。あ、俺は少し惹かれたぜ。いつか買っちゃおうかなぁ~☆



「さて、地下へ降りますよ」



「あ、ああ、今行くよ」



 喋るワンコこと田中も店員でいいんだよな? ま、とにかく、田中が地下へと続く階段を駆け降りる。よし、後を追いかけてみるか――。

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