私の背にも翼を下さい。
今週更新滑り込みセーフ!!!!
「ゲオルグ国王陛下、本日はお招きありとうございます。」
ノンノンに導かれ、両親の後に続いてこの前あったばかりの髭ダンディな国王様に挨拶する。
「これはこれは…
驚いたな、腹の音を響かせたとは思えない淑女っぷりだ。」
黙れ、髭!
頭突きを喰らわせたくなる発言をなんとか飲み込んで、淑女スマイルを炸裂させる。
必殺・微笑み誤魔化し!!!!
髭王の奥様はチルチルより年下な幼妻だった。
そして綺麗だった。
髭王のくせに…
そして王妃様は妊婦様だった。
チルチルよりはお腹が出ていないみたい。
「じゃ、踊るか。」
ノンノンがいきなり言う。
夜会が国王主催な場合、国王夫妻がまず踊ってから他の人も踊る流れなのだが…
「ゲオルグではダンスがうまいやつが踊って開始だ。
シュバルツは踊るのは好きなんだかな…なにしろムキムキ筋肉野郎だから、優美さに欠けるんだ。
どうせならうまいやつに踊らせて盛り上げようって事になってな…
今では最初に踊る権利をかけて大会がひらかれるほどになっている。」
「そなたはミチルの弟子だと聞いたぞ。
どんな腕前か楽しみだよ。」
さらっと暴言をはくノンノンをスルーして髭王が会話に入ってくる。
今、ものすごいハードルが上がったような気がする。
お相手はノンノンだし。
ダンスの腕は自信はあるが、ノンノンの美貌を相殺できるほどの腕かといわれれば首をふるしかない。
だがしかし、ここで怖じ気づいては女が廃る。
深呼吸をひとつして、私はノンノンの手に手を重ねた。
ダンスの女神がいるなら今だけ微笑んでくれないかなぁ…
踊りの描写できるか不安…
ノンノンが言うダンスのトップバッターを決める大会は社交ダンス大会のイメージ。




