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ダンスは好きです。でもご飯はもっと好きです。

「緊張するなぁ~。」


全く緊張した様子がないリコリスがため息をついた。

幼い頃からドキドキするとか言っておいて緊張で固まるならまだしも、斜め上の行動や思いもよらない行動を取るので俺の方が緊張してしまう。

本人はしっかりしているつもりだろうが、色々抜けており、まぁ可愛らしいもんだと思う反面胃が痛くなる思いもしており複雑な心境だ。


産まれたときからの付き合いであるが、未だに行動や思考が読めないリコリス。

俺はよく空気を読まないと言われるが、あえて読まないもしくはわざと読まないだけなのだ。

しかしだ、リコリスは本当に読まない。

周りに個性の強い奴らが多すぎて一見目立たないが、かなりぶっ飛んだ個性を持っていると思う。


「ノンノン、ノンノン夜会には美味しいご飯は出るのかな!

私なんだか緊張でお腹すいてきちゃった。」


本当に緊張している奴は腹も減らないと思うのだが。


「…リコ、ミチルも来てるからな?

あまりはしゃぎすぎて怒らせるなよ。」


「チルチルも来るんだね!

なんで私のエスコートしてるの?チルチルエスコートしなきゃダメでしょう。」


「お前は人の話を聞け。

先にエスコートは済んでる。もう会場にいるからリコを迎えに行ってほしいと頼まれたんだ。」


「チルチルも居るならダンス見てもらえるね!

私がどのくらい上手になったか知ってもらえるの嬉しい!」


きゃっきゃとはしゃぐリコリスは、やはり話を聞いてない。

こいつは幼少の頃から食欲魔神だが、ダンスもミチルに憧れたのか喜んで習っていた。

ミチルには及ばないものの、なかなかの腕前なのだ。


「リコリス、お前はあまり口を開かず踊りに専念すればそこそこモテると思うんだが。」


俺がアドバイスをしてやると、輝くような笑みを浮かべリコリスは言った。


「ダンスは好きです。

でもご飯の方がもっと好きです!!!!!」




近衛騎士団長のお坊っちゃん、こいつのどこに惚れたのだというのだ…

次話はいよいよ夜会に突入(予定)です(^-^)/

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