表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/42

人のふりみて、わがふりを思い出せ。

久々に更新です。短いです。

無表情な美形の顔が崩れる。

若干ポカンとした顔は面白かった。


「何故それを?」

「ユーリとは友人だ。ちなみになぁ、リコとは腹にいるときからの付き合いで、ノンノンと愛称で呼ばれるほどに仲が良い。

一緒に風呂はいる位には。」

「!????!!」


なにかを言おうとしてパクパクと口だけ開閉する近衛騎士団長は終いには真っ赤になってうつむいた。

なんだその反応、乙女か。


「言っとくが、幼児の頃だぞ。」


どこから漏れて、リコの迷惑になればミチルが怒る。早々に種明かしをした。

ミチルが起こっても可愛らしいだけだが、養母のあの女に知れたら不味い。

神がかった美形の俺に容赦も躊躇いもなく暴力をふるう。

股間に蹴りを決められたのは後にも先にもあの女だけだ。


「ひとつ、昔話をしてやろう…」



俺はミチルとの馴れ初めを、そして楽しい一夜から一転して結婚式まで会えなかった日々の話をしてやった。

まぁ、やり方は気に入らないが、ミチルと似たような、更に鈍感にしたのがリコが相手では苦労するだろうと親切心から話してやったのだ。


「貴方と話すことができでよかったです。」


ふわりと奴は笑った。


「最低な行いは更にあったという事を聞けて。

どうにか挽回できそうな気がしてきました!」


ピシリと綺麗に礼をして奴は去って行った。

なんだか屈辱だ。

もやっとしたまま俺は眠りについた。







この時、俺はまだ知らなかった。

将来自分の子が逆に既成事実をつくると脅し婚約(一方的)を迫ったり、迫ったり、押し倒そうとしたり、追いかけ回したりするなど、この時はまだ知らなかった。









ゼノンの長女のユリちゃん。

ユーリス(リコ父)と若干被る名前ですが、ミチルさんが好きな花の名前をつけた設定。

ミチルの本名は花守満。

ゼノンの子ども達の話も連載中です。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ