永遠の夢
あくまで夢で見たことのあるものです
灰色の空
灰色の地面
見渡す限りの地平線
ここは
一体どこなのだろう
とても寒い
とても怖い
生きているのか
死んでいるのか
それすら分からない
波のない海
勢いよく流れていく
飛んでいるのか
この灰色の空を
どこへ飛んでいるか
分からない
大切な何かも流れていく
そんな気がする
廃墟
初めて見る廃墟跡
よく見渡すと
初めてではない
どこか懐かしい
そしてどこか悲しい
そんな廃墟の中心
広場と思わせるような所
ひっそり空へ延びる階段
真っ白な階段
どこへ繋がっているのか
登る
階段を登る
どれだけ登っただろうか
先は全く見えない
ひたすら登る
登る―――
周りは一面
鏡の世界
空も地面も全てが鏡
鏡の廃墟
鏡の階段
そして鏡の海
ある鏡は
鏡を写し出す
ある鏡は
写し出された鏡を写し出す
これが永遠
いつの間にか大きな書庫
見渡す限りの本の山
見たこともないような字
読みたくても読めない
一番奥に大きな本
とてもとても大きな本
開こうとするが開かない
今度は山の頂上だろうか
いやここは山じゃない
細い細い柱の上
下は真っ暗で何も見えない
周りは雲一つない灰色
突然落ちた
真っ逆さまに落ちていく
周りの景色は
何一つかわらない
ずっと落ち続けた
ずっと―――
海の中
苦しくない
そして何もいない
ひたすら続く灰色の海
このまま落ち続けるのか
光のない深海へと――――
大きな大きな何かの台
その端には大きな球
転がる球
それに追われる
逃げる
ひたすら逃げる
どこまでも追ってくる
嫌だ
来るな―――
針の山
見ているだけで痛くなる
ここに落ちたら
あっけなく終わるだろう
針に触れてみる
痛い
痛い
おかしくなってしまいそう
真っ暗になった
何も見えない
周りが見えた
灰色の空
灰色の地面
見渡す限りの地平線
ああ
そうだ
そうだったんだ
これは
永遠の夢――――