米・中間選挙に見る日本メディアの米国報道の弱点
何と言うかトランプ大統領という露骨に内政を外交より優先する大統領の登場で、いつになく、アメリカ中間選挙への関心が高まっている。
関税やら為替やら金利やら、たいていの社会人日本人が関心を持たざるを得ないところで、存在感を発揮させているのだから当然だ。
中間選挙というのは、大統領選挙と同様4年に一度巡ってくるものだが、ここでは、上院議員、下院議員、そして州知事選挙が行われる。だから連邦行政職である大統領の立場に直接影響を与えるものではない。
ただアメリカの政治の仕組みをよく知っている人自体が日本ではそんなに多くはないから、ほとんどの人は新聞やテレビなど、いわゆるオールドメディアの報道をそのまま受け入れていると思われる。
でまあ、実はこれが結構落とし穴なのである。
ネットで現地報道をチェックしてみると、別に今回の中間選挙に限ったことではなく、大統領選挙でもそうなのだが、現地での報道拠点は、いわゆる大都市報道に限られていることが分かる。
アメリカは一言で言えば、巨大な田舎の国で、都会の部分がむしろイレギュラーというのは昔からよく言われているが、まさに選挙こそその傾向が強い。
アメリカを動かしている権力の源泉は田舎にある。
で、その田舎を票田としてがっちり抑えているのが共和党、GOP=Grand Old Partyなのだ。
「偉大な古き党」なんて呼ばれ方をしていることでも分かる通り保守的な田舎こそ地盤だ。
問題は、田舎と都会の見方である。
ニューヨーク州やカリフォルニア州などと州が選挙の単位なので、州ごとにこの州は都会、この州は田舎と見てしまいがちになる。たぶんメディアもそんな見方をしている。それにテレビなどのレポはイベント報道になるので、実際に演説会が行われたり、党大会が開かれるところからの報道が中心となる。
すると、どの州でも必ず州都のような都会の報道にならざるをえない。
いやそうじゃないんだよ。
ここは田舎=郡部と考えるべきだ。
田舎州でも州都は都会なのである。
これは町と呼ばれる場所と、そうでない場所の住民の職業構成比が全然ちがうことからもはっきりしている。給与生活者が多いのは都会、農業を含む自営業が多いのは田舎、そう考えた方がいいだろう。
日本におけるアメリカ報道はこの視点が抜けているのだ。
こんなふうに考えると、今回の中間選挙は、私から見ると圧倒的に共和党、トランプ大統領が有利に見えるのである。
日米のマスコミともそうは見ていないようであるが。




