表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/169

始まる者達3

リナがRLにやられてしまったのではない。



リナ一人ではRLの群れを全て抑え切れる訳も無く、リナが相手に出来無いRLは必然的に、逃げ出した小此木達を追う。



『『『『ガサガサガサガサッッッ!!!!!!』』』』



「もう近くまで……!!」



「地の利はRLにあるッス……!!」



『『『『ガサガサガサガサッッッ!!!!!!』』』』



もう姿を隠すつもりのないRLの全力の追跡、自分達を追い込もうと左右から、木々が色めき立つかのように騒がしい。



「このまま走るんだ!!道路は近い!!RLだって山の中を走っている獲物をそう易々と捕らえられない!!」



小此木が大きな声を上げて、二人を鼓舞する。



袋のネズミと化した自分達、巾着袋を締め上げるようにRLに逃げ道を塞がれたら死ぬ。



(くっ…武器さえあれば……)



訓練だと油断した自分が馬鹿であった、銃の一つや二つ、荷物の中に紛れ込ませるのなんて容易だったのに、久しぶりの学生気分で心が浮ついた。



「二人共……!!」



「俺が残る!!」



ここでどんな気の利いた言葉を掛けても、RLからは逃れられない……こうなったら、自分が犠牲になろうと声を上げ掛けた所で火内が叫ぶ。



「リナほどじゃないとしても!!俺がこの中で一番動ける!!」



「火内!!それはダメ……」



「君もRLHの可能性がある!!」



RLHじゃない火内が犠牲になろうとするのを、ミィオは止めようとしたが、小此木が火内をRLHかもしれないと言い出す。



『『『『ガサガサガサガサッッッ!!!!!!』』』』


「あの時のシミュレーションの時から思ってた!!君はRLHじゃないのかと!!RLHは必ずしもリナみたいなタイプではないと!!それぞれの各々の特別な力があると!!」


『『『『ガサガサガサガサッッッ!!!!!!』』』』



次第に狭まる包囲網、RLは小此木達を袋叩きにしようと逃げ口を絞る。



『『『『ガサガサガサガサッッッ!!!!!!』』』』

「君がしぶとかったのは精神的な物だけじゃないはず!!君がタフなのはRLHだからだ!!」

「ありがとう小此木!!」

『『『『ガサガサガサガサッッッ!!!!!!』』』』



RLに追い付かれて狭まれ、もう潰されてしまうという状況に陥った時、



「うわぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

『『『『グォオォオォォ!!!?』』』』



火内が横に飛び出してぶつかった事でRLの雪崩が起きて、火内とRL達は山の斜面を転げ落ちて行くのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ