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星映しの陣  作者: 汐田ますみ
スコアリーズ編

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第49話 故郷の色

NO Side


クラールハイト。

メトロジア王国の最南に位置する小さな街。

クラールハイトの住人等は獣属と総称される様に、其の身を獣に化かす事が出来る。多種多様な獣人が住まう地に主様在り。狐族、特に九尾を有する狐が代々クラールハイトを統べる。


クラールハイトの歴史は深く神話時代にまで遡る。神話時代当時は街の存在さえあやふやで外界との視えない結界によって閉ざされていた。


とある宴の日。

九尾狐の主様、纏と外界の人間、十六夜が出逢い透明な結界は崩壊し、クラールハイトはメトロジア王国の街として栄えた。


―――――― ―――

―――


 魔鏡、名を明鏡新星。マコト映しの鏡とも謂われ手にした者の真実(マコト)を映す。

 譬え、映る者が故郷の色を亡くした撚り子であろうとも。


「ーーッ!!?!」

「アカ、メ…?!」

「私は、…」


 明鏡新星は紅色化粧を施した獣人の姿を映した。鏡の目線はアカメであり、獣人もまた彼に瓜二つだった。此等が意味する真実は一つしか有り得ない。


「アカメさんは…」

「狐?」

「それもきっと九尾狐」

「九尾、狐……。漸く全てを思い出した」


 明鏡新星はマコトを映し、ゆらり消えた。獣耳の形は見間違える訳がない、狐族の形だ。全身は映らないので尻尾は確認出来なかったが天音は確信していた。初めて出会った日の既視感は正しかった。


「記憶が戻った…!?」

「アカメさん」

「私には脳裏に焼き付いた故郷の色がある。純白、漆黒、真紅」


「…真紅は紅化粧の色」

「…漆黒は烏族の羽の色」

「…純白は私と一人娘の色」

「マホロちゃん」


「私の真名は朧、九尾狐でクラールハイトの主だ」


 消えた鏡面を眺めていたアカメは、ポツリと呟いた。閉ざされた記憶の結界は解放され、娘とよく似た色の切れ長の瞳を細める。


 知識として備わっていた真紅をフォルテが答える。実際の目で見た漆黒を天音が答える。自らと抱いた愛娘の純白をアカメが答える。友達の名をそっと付け足す天音の表情は慈愛に満ち溢れていた。


 真名と種族と地位を語り、ゆらゆらと狐耳と尻尾が蘇る。一本ずつ尾が増える様子を左右に居る二人は見守った。耳の先、尾の先は瞳と同じ赤色だ。

 魔鏡が灯りの役割を果たしていると言っても部屋全体が真昼になる訳ではない。ぼんやりと赤い毛先も明るい陽射しの元では嘸や美しかろうと心の中でそっと思った。



「えー…とツッコんでも?」

「どうぞ」

「コホンっ。……狐!!?獣人!?何がどうなってるのさ…クラールハイトって主様ってえ?!!アカ、じゃなくて本名は朧で…」


「名前は呼びやすい方で構わん。何方も気に入ってる。それより天音さん、私も頼もしい烏、思い出しましたよ」

「!はいっ」

「理解が追い付かないって、つまり明鏡新星は狐の血に反応したって事?」


「魔鏡は其の強力過ぎる力を悪用されぬ様に九尾狐の力によってのみ真価を発揮させる事が可能だ」

「フォルテはそれを分かった上でアカメ…じゃなくて朧さんに街の秘密を教えたの?」

「えっ……うん、そうだよ!!はははっ…」

「流石〜!」


 九尾が揃い狐として覚醒したアカメ基、朧は浮力を無くした明鏡新星が落ちないように、持ち上げる。一頻りの静寂が訪れ微妙な顔をしたフォルテが溜め込んだツッコミを大声で吐き出した。


 衝撃の事実に驚嘆しない方が可笑しい。実際にクラールハイトを訪れた事のある天音は驚きはしたものの納得感の方が強かった。


 フォルテの疑問に真剣な顔で答えた朧。天音の勘違いを助長させた事に気付いているが敢えて指摘しないでおこうと微笑んだ。取り乱した様子のフォルテは、ついつい見栄を張り半笑いで嘘を重ねる。


(かね)てよりクラールハイトと交流のあったスコアリーズたっての願いもあり、九尾狐は代々魔鏡の力を引き出すアストエネルギーを持ち合わせるようになった」

(あ、だからあの時リオンは…)


『…奴のアストエネルギーを感知した時、普通の人間とは微妙に違う感じがした』


(杞憂で良かったぁ)

「口伝のみで継承されていった力をマホロに伝える前に終わらす事が出来て良かった。……全ては同意の上だった。記憶を失くしたのもスコアリーズへ流れ着いたのも」

「それって…どう言う?」


 朧がリオンの前でアストエネルギーを使った際、リオンは良い顔をしなかった。普通とは違うとは危険因子を含んでいる可能性があると言う事。だが、事実は思ってもみない結果となった。安心した、早くリオンに伝えたいと内心思う天音であった。


 己の身に起こった出来事を端的に語る朧。魔鏡に映る複雑な表情には物腰穏やかなアカメと威厳ある立場だった朧とが共生していた。


「百年前のあの日、私の元に一人の女性が現れた。女性は魔鏡の内の一つ、鏡花新星を持って」


――――――

―回想―


「…本当に宜しいのですか」

「私の代で終われるのなら」


 百年前、霊族が復活し戦争が勃興した。未だ争い収まらぬ地に一人の女性が朧の元を訪れる。彼女は朧の周りに護衛が居なくなるタイミングを見計らっていたらしい。彼女の手には魔鏡、鏡花新星が握られていた。魔鏡の力を引き出す方法を教わっただけで朧自身は実際見るのは初めてだった。


「効力を失った魔鏡を完全に再生する代償は計り知れません。死ぬかも知れない、二度と物言えぬ身体になるかも知れない。貴方はそれでも…」

「元より覚悟の内。始めよう」

「貴方の覚悟に最上の敬意を」


 女性は名乗らなかった。素性も身分も明かさずに懇願した。代償が代償なだけに本来なら慎重になるべき手順を、朧は飛ばした。護衛がこの場に居たならば起こり得なかった誰も知らない覚悟の見せ合い。


 上擦る声と震える身体は抑え女性は朧を見据えた。両手を前に突き出しアストエネルギーをマコト映さぬ魔鏡へと注ぐ。


「ハァァッ!!!」

「……」

「ヴッッ」

「…魔鏡の再生は成されました」


 全てのアストエネルギーを注ぎ、朧は意識を失い倒れた。…魔鏡の光に見守れながら。

 彼は目覚めるだろうか、目覚めた後に今まで通りの生活が出来るだろうか、立ち昇る不安に押し潰される女性は遂に、ほろほろ大粒を零した。俯き視界に映る雨だけが、彼女のマコトを知る。


「ごめんなさい…、こうするしか無かった同意を得たとは言え貴方を利用した事に変わりはない。スコアリーズへ行くと良いわ。貴方を歓迎してくれる…。本当の自分を取り戻せたら私を怨んで……」


 九尾狐の赤眼が閉ざされる。


――――――

―――


(私は……誰だ。……何故、歩く。私は何処に向かっている)


 朧気な声が路を創る。行く宛は無い。ならば何故、彼は足を止めないのだろう。彼自身も答えは無い。街らしき場所に到着後、赤眼の青年は力尽き倒れた。


?「おーい、…おーい」

「…ん、…」

「此処は……」


「此処はスコアリーズ、そんで俺はフォルテ舞子だ。君は?」

(スコア、リーズ……)


 膝を曲げて、赤眼の青年に話し掛けた幼い少年はフォルテ。此処はスコアリーズだった。


―回想終了―

――――――


「……そうしてフォルテに出会った」

「…っ!」

「マホロちゃんの為…?」

「無論」


 朧がアカメとなる経緯を知った二人は、話し終えた数秒間言葉を失う。目の前の男は覚悟を乗り越え此処に至る。謎の女性の事など既に頭に残っていない。


 九尾狐が魔鏡の力を引き出す際に少なからず"痛み"が伴う。明鏡新星も鏡花新星も朧が解放した事で娘の負担は減った訳だ。天音は恐る恐る訊いた。即答する様子に父娘愛を感じ胸が暖かくなると同時に、父親を失い裏切られ幽閉されたあの子を想い、胸が締め付けられる。


「故郷の話も訊きたいが昔話はこれくらいにして、そろそろ魔鏡の力を使おう」

「吟詠だね。あるよ筆も紙も」

「それも後だ」


「?じゃあ何を?」

「戦況を変える」

「戦況??」


「魔鏡の力とはアストエネルギーの移動と場面の選択だ。魔鏡には特定の場所を映し出す能力がある。効果範囲は使用者によって変わるが私ならスコアリーズ全体を映す事が可能だ。そしてアストエネルギーつまりは、法術を魔鏡越しに戦場に送れる。…恐ろしい遺物を掘り起こしてしまったな」


 明鏡新星を蘇らせた理由の一つは吟詠だ。吟詠のマコトを映し原曲を手に入れようと言う案を早速試そうとするフォルテ。その為に筆を持ってきたと言っても過言では無い。フォルテは端に置きっぱなしの筆を取りに行こうとクルリと向きを変えるが朧に衿を掴まれ行動を制限される。明鏡新星から視界を逸らさずにフォルテを開放すると天音の質問に答えた。


 魔鏡が真の鏡と呼ばれる所以はマコト映しであるが、魔鏡が魔鏡と呼ばれる所以は別にある。魔鏡には二つの能力が眠る。

 一つ目は使用者が指定した場所を鏡に映す能力。二つ目はアストエネルギー、法術の転移。此れは自由に任意の場所を知れて自分は安全な場所から敵の死角を突けると云う古代の遺物。


 戦士では無いフォルテと天音も魔鏡がどれ程、恐ろしい代物かを悟り血の気が引く。


「俺達がそれをやる必要は…」

「〈法術 野干〉」

「朧さ〜ん?」

「アストエネルギーが安定しない…?病み上がりの様なものか」


(マホロちゃんも将来こうなるのかな)

「〈野干〉見ますか?」

「えっ。見たいような見たくないようなあ〜でも気になるでもでも!」

「今のは戦場に魔鏡が再生されたと報告する為のものでもあります」


「な、なるほど」

「本来なら自ら出向いて前線に立ちたい所ですが今回は諦めましょう」

「恐ろしい…朧さんも」


 フォルテの忠告虚しく、朧は左手を明鏡新星に翳すと野干を発動した。如何なる法術なのかは二人とも確認出来なかったが、強そうと人並みの感想を抱けるほどには発動後の突風が凄まじかった。


 二度目の法術発動後、明鏡新星を傾け天音に向ける。彼女は先程からソワソワしており、朧は親切心から問い掛けた。親しい者の戦況が気になるが、かと言って戦場を見たいとは思えない。複雑な葛藤に悶える。


 自分の忠告を無視した朧に軽く目くじらを立てるが正当な理由で言い包められる。意外とちょろい男、フォルテ。


――――――


 エピックVSコケラの戦場。器用にコケラの動きを誘導しつつ最初の火傷痕に連撃を叩き込む。


「ちまちま技撃ったって無駄無駄ッ!!」

「…っ」

「んぁ?!なんだぁっ?!!」

「???」


「テメェェ!なんか隠してやがったな!!」

(ちが、知らない)


 風の弦と出力100を弾き、高速でコケラの右腕に乗り火の弦へと切り替えようとするが見切られ、巨大な身体を回転させる。グラリと揺れる状況ではまともに歩く事も出来ず、振り落とされないように必死にしがみつく。


 落下すれば大ダメージを負う緊迫した空気の中を切り裂き現れたのは炎が身体を覆う小狐であった。コケラは勿論、エピックも脳内に疑問符が膨れ上がった。四体居る小狐は一目散にコケラへと飛び付き攻撃する。


 回転が止まりコケラが小狐に戸惑っている間に腕から飛び降り屋根に着地した。エピックは小狐について何一つ知らないがコケラから理不尽な言われを受ける。小狐は程無くして消えてしまった。


―――


 カノンVSアクトの戦場。室内と言う事もあり、天候の恩恵はなく実力一本勝負になっていた。


「フッ!!」

「…」

「エトワール使いは懐に入られたら終わりだ。無様な死に様晒せ」


「誰が決めたのですか」

「オレだ」

「全くセンスの欠片も無い」


 腕に鎖を纏わせ攻撃力をアップさせてから距離を詰めるアクト。最小限の動きで間一髪回避を繰り返すカノン。小さな掠傷はあれど致命傷には到底なり得ない。何時まで経っても倒れないカノンに攻め倦ねるアクトは言葉による優位を取ろうとした。然しカノンには通用しない。


「…?!」

「狐?」

「コイツ、オレに歯向かう気か!?」


(死角から突如出現し、相手を往なす……。魔鏡の力!?)

「そして、狐とは。矢張りアカメさんは…」

「何を知ってる!?」

「私に勝てたら教えてあげましょう。ですが貴方が知る事は無いでしょうね」


「確かになぁ、勢い余って殺さねぇように努力しなくちゃな…!!!」


 アクトの死角から四体の小狐が出現した。問答無用で彼に襲い掛かる小狐を見てカノンは理解した。明鏡新星の再生とアカメの正体について。険しい面持ちが少しだけ綻ぶ。


 魔鏡の力であると悟られぬようにアクトの思考を小狐から自分に集中させる。一層鋭く刺さる殺意にカノンは一度、檜扇を閉じ再び面を広げた。


――――――

 場面は戻って地下へ。明鏡新星を操る朧がふと、とある場所を映したまま手を止めた。


「おや、ロアさんが」

「ロア?!」

「こんな時に何処に向かってるんだろう」

「自分も参戦するつもりかも知れませんね」

「危険だよ…何とか出来ません!?」


 周りを気にしながら右往左往するロア。誰も居ない場所で定期的に弓を構え、戦闘態勢を取るロアに呆れるフォルテ。冷静に分析する朧。心配性を発動する天音。雷雨の中で外出するのも一定の危険が隣り合わせなのに参戦など以ての外。


「魔鏡越しに注意を促してみましょう。()()()()()()()()()()()()()()()。フォルテ頼む」

「そんな事も出来るんですね…奥が深い」

「出来るよ出来るけど、苦手なんだよなぁ」


「私も天音さんにも出来ない事だ。ロアさんを止められるのはフォルテのみ、やるか?」

「やるだけやってみるよ」


 アストエネルギーとは奥が深い。声帯を変換させたところで何処に使い道があるのか。無粋な質問を飲み込んで天音はフォルテに期待の眼差しを向けた。


 乗り気では無かったフォルテだが親戚のロアが危険な目に遭うのは出来れば避けたいので協力する事に。朧と天音から離れ後ろを向くと発声練習を始めた。フェスト前の舞子に何が遭ってからでは遅い。準備は念入りに。


「このくらいで良いかな」


―――

ロアSide


「しっかし外に出たは良いけど、こう視界が悪いと何処に行けばいいのやら」


 弓タイプのエトワールを手に持ち、雷雨を駆ける。何処ぞで戦っているのは空気で理解しているが肝心の火種の場所が見当たらないのでロアは立ち止まり空を見上げた。


《ロア!》

「!!?フォルテ?!どこ、…にも居ない」

《外に出て何してる?》


「な、なにってフォルテこそ抜け出してるクセに。偉そうな事を」

《うっ。ごもっともです…》


「て言うか色々説明してくれ。何処から話しかけてるんだよ。脳内から聞こえてくるんだが?」

《大体そんな感じ。不思議な不思議な鏡の力だよ。この前、欠片キャッチしてたろ?》

「ふーん…」


 魔鏡越しに声を変換すると脳内に直接届くようになる。突然見知った声が聞こえ辺りを隈なく探すが見つからず中途半端なポーズの状態で再びフォルテの声を聞く。


 少し考えてから腕を組み不貞腐れたようにムクッと頬を膨らませてド正論を呟いた。自分で訊いておいてフォルテの説明は半分聞き流す。不思議な鏡と欠片、二つの単語だけで察する程度には頭が良い。


「脱走したフォルテが俺に何の用?」

《ぐぬぬ…。まぁ良い、ロアが何処かの戦いに参加する気じゃないかって思ってね。止める為に連絡した訳。早く家に帰れ!》


「嫌だね断る。一人前になるには実践が一番だ。場数を踏もうとしてるんだ。止めるな」

《カッコつけてもダーメ!》

「良いのかぁ、ビワさんに告げ口しても。怒られるだろうなぁ」


《!…。ロアこそ良いのか?》

「?」

《告げ口したらロアも外に居たって証明しちゃうんだぞ〜》

「あ!」

《怒られたくはないだろう??》


 自分は黙って家を抜け出した負い目がある為下手に出てしまうフォルテ。負けじと年上の矜持を見せる。ロアもロアで少年らしい態度を変えない。平行線の言い合いを打開するには更に上の存在が必要だ。少々卑怯だがビワの名を口に出しフォルテに勝とうとする。


 舞子と言うのはスコアリーズにおいて重要な職業であり、特権が与えられるのも分かる。そして特権を与える人物がビワで、舞子の権限を利用しまくっているフォルテより上層なのだ。彼の手に掛かればフォルテは普通に叱られる。名を聞き一瞬固まるが良案が思い付き反撃に出た。


 形勢逆転、ロアが焦りまくる。フォルテよりこっぴどく叱られると言う事は無いだろうが叱咤されたくないのは何処の世界の子供も共通だ。


《どうする?》

「……」

《回れ右》

「ぐっ…」

《じゃあな》


 素直に身体が反応し、悔しがるロア。二人の勝負はフォルテの勝ちに終わりロアは不満げに帰宅した。


――― ――――――


「勝った!」

「おめでとー。危ないところには行かせたくないよね」


 勝利の味を噛みしめ小さくガッツポーズするフォルテ。ロアが帰宅したと報告を受け天音は一安心するのだった。因みに使用者以外は魔鏡越しの声が聞こえないので映像のみで事の成行きを見守るしかない。


「…」

「朧さん、何かあったんですか?」

「ん?いえ、戦士とファントム双方の法術をどう攻略するのかを予測して楽しんでいたんです」


「えっ」

「楽しんで!?」

「ええ。楽しいです」

(尻尾も楽しそう)

(マホロちゃんもこうなっちゃったらどうしよう!?)


 余りに真剣な表情で明鏡新星を眺めるので現在戦っている人達に何か良くない事でも起こったのかと天音がおずおずと朧を見上げ訊くが返ってきた言葉は予想外で反射的にドン引きする天音とフォルテ。


 先程、前線に立ちたいなどと言っていたが本来の彼は戦好きの変わり者なのかも知れない。ニコニコ顔を向けられてしまえば何も言えなくなる。ゆらり揺れる九尾が朧の心理を表していた。


 脳内で戦好きの性格まで似てしまったマホロを想像し心配する天音。ついでにリオン達も含めた戦士等の勝利と無事を祈った。



 皆、無事に帰ってこれますようにと。

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