1回目の転院
大問題とは?
この病院、当然体外受精もしているが、夫の同意のない受精卵を使用して
妻が出産し、認知問題が発生する。
通常、体外受精や受精卵を戻す際には必ず双方の同意がいる。
この事件の詳細は体外受精をした時は夫婦だったがその後離婚。
元妻は子供が欲しいとの事で元夫との受精卵を相手に連絡もなく
使用し今回の経緯となった。当時担当していた医者が
同意をしていると思い、元妻に治療をおこなったのだ。
元夫は当然同意なし。認知問題で裁判となった。
結果、当面の間、病院閉鎖となった。不幸中の幸いか当時は体外受精を
私達夫婦はおこなっていなかったので、紹介状を書いてもらい転院という形で対応した。
だが、凍結保存していた人も当然いる。
おそらく凍結保存していたと思われる夫婦の悲壮な顔を横で見たが忘れもしない。
何せ治療がこのような形で終わるかも知れないのだから。
結局、この病院は1年程して医者を変更し現在再開している。
この紹介状でとある病院に変更し私達はいよいよ体外受精にすすむ。
基本的な体調を確認後、いよいよ体外受精に挑む。
まず、女性は薬を注射する必要があり、妻は仕事後に病院に注射に行き
私は車で迎え行っていた。がこれがまず大変であった。何せ仕事終わりで妻は
病院にいき待合部屋で1~2時間待ち。その後、診察と注射。家に帰ったのは
夜10時過ぎも多かった。翌日も仕事、ほとんど休む暇なんてない。
更に妻は春から転勤で病院まで1時間以上かかる状態に。
そしてこの病院では
体外受精を2~3回おこなったが、胚盤胞まで進むが戻しても妊娠はしない。
幸いにして妻は卵子の数や量は同世代の人に比べたらとれる。
だが、胚盤胞まで進んでも妊娠しない。そこで妻の子宮を調べたところ
子宮筋腫が普通より大きい事が分かった。これが邪魔しているのでは?という
医者の判断から腹腔鏡手術で取る事となったが、この医者の病院は個人病院で
できなかったことから別の病院で検査しとる事となった。
手術は成功。ただし手術後三か月は何もできないためこの間は何もしない状況となった。
もちろん、男は適時生殖能力維持はおこなう。
三か月経過し季節は秋になり、治療を再開したがやはり妊娠はしなかった。
ここまでの話で大体の流れは分かるとは思うが
妻の体を考え念のため、次のようなサイクル行っていた。
体外受精→休み→戻しと判定→休み→体外受精
基本、一か月の休みを入れていた。医者の診断しだいで連続でもできる時があるが
念のため休む形をとった。
これを翌年の秋まで繰り返しおこなった。結果はできなかった。
このまま続けていいのかと二人で悩んだ。
妻は色々と調べていた。もう一度転院しよう。
そういってきた。正直、お互いの年齢を考えると諦めても普通である。
この時私は38、妻は42。結婚から4年が経過。ただ私達は諦めるのはまだ速いと思った。
妻から卵子がとれるから。諦めることができなかった。
私達は再度転院する事を決めた。
転院に辺り、候補は2か所新たに病院を選んだ。