時の唄~2~
かなり前に書いた時の流れ~1~の続篇詩集です ※前回予告したものを変更しています
「ばからしい…」
神なんていないんだ、夢を見てはいけない
どんなにあがいて生き抜こうとしたって無理だった
泣いたところで、叫んだところで
どうにもなりはしない
それどころか、もっと自分が惨めなのだと突き付けられた
どちらにしろ神はいないのだ
信じることが出来るのは自分だけ
なんて、少しばかりかっこつけたところで
意味は無い
「freddo notte」
はぁ、とついた溜め息は白く
僕の心を曇らせた
まるで霧がかかったかのように
ねぇ、お願いだよ
ほんの少しの時間でいい
また、君に逢いたいよ…
零れた涙は頬を伝い
冷たいシーツへと染みを作った
「anormale」
君は今、何処で何をしているの?
ちゃんと、無事でいるの?
生きて...いるの?
僕には、君がどうしているかなんて知らない
知りたくても、大きな壁に阻まれて知れない
でも、どうか生きて僕の所に来てくれたなら
その時は君が望んでいた言葉を言ってあげる
だから、せめて...いるかも分からない神に祈ります
どうか、どうか
僕から君を取らないで下さい...
冷たい風が、月明かりに照らされた僕の頬を
優しく撫でた
「独夜-ひとよ-」
君と繋いだ手 何時までも離さないよ
僕が離さない だから
どうか僕を見捨てないで...!
独りの夜は......もう嫌だ...